- Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569831046
作品紹介・あらすじ
奇才・荒山徹が古代史に挑む! 大化の改新、揺れる朝鮮半島、そして白村江の戦い――激動の東アジア史を大胆に描く感動の長編小説。
感想・レビュー・書評
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史実をなぞりながらも独自の解釈、想像を入れたフィクション。推理小説的な謎解きも、種明かしも凄い。そうきましたかって感じです。古代から海を越えて国際政治の厳しさがあったんですね。朝鮮半島はその後も現代も地政学的に国際政治のホットスポットなんですね。いやぁ、面白かったです。
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細かい所はかなり脚色されているのだろうけど、歴史的背景はよく分かりました。日本と半島や大陸の関係も古代から繰り返されているのは、仕方ないことなのかもしれません。
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大化の改新前後の東アジア情勢。歴史の教科書にも出てくる「白村江」の背景には、こんなドラマがあったのかもしれない。時代柄、フィクション性はある程度高いと思われるが、「そうかも」と思うところも。
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最後はあういう終わり方でよいのだろうか。
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2020/06/16白村江☆読了
中大兄皇子 聖徳太子の路線を堅持
内政を重視し、隋、唐に対抗できる社会造り
→「中央集権の律令体制国家」を造るビジョン
しかし、『人材』が居ない
百済の人材を確保するために
新羅と組んで百済を滅ぼし
白村江の戦いで敗北という謀略により
百済の人びとに国家再興への諦めを促す
その結果、日本へ大量の帰化を実現
その百済人材集団により
日本社会の構造改革を果たした
東アジア諸国=唐、倭、三韓[百済・新羅・高句麗]の
地政学的戦乱の中で日本の政治が翻弄されていく日本史
スケールの大きさと歴史の紡ぎに大いに感心させられた -
2018.3.27
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このサイトでやっていた「献本」でいただいた一冊。話は白村江の戦いの20年前から始まり、戦いにいたるまでの日本と今の韓国にあたる新羅・百済との外交策などがメイン。普段あまり触れることのない古代史ということで、それなりに面白く読めた。ただ、最後の”推理小説の謎解き”そっくりな長台詞がちょっと残念な感じだった。あそこは、他のシーンからも浮いていて、不自然な印象を受けるので、もうちょっと「見せ方」を工夫してほしかった。