桜風堂ものがたり

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 1324
レビュー : 220
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569831084

作品紹介・あらすじ

万引き事件がきっかけで長年勤めた書店を辞めることになった一整。しかしある町で訪れた書店で彼に奇跡のような出会いが起こり……。

感想・レビュー・書評

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  • とても幸せな時間を過ごせました。
    あまりに美しい景色や、純粋できらきらとした何かに触れた時、
    なぜか泣きたくなるようなあの感じ…

    一整・透・苑絵・渚砂・純也、子猫のアリスちゃん、オウムの船長さん、
    心温かな人々、可愛い動物たち。
    紡がれる言葉の一つ一つが、すごく心地良くて。

    オウムに寄りかかって寝てしまう子猫のアリスが、可愛くてね。
    アリスが語る章がとても好きです。

    一整の見た夢、空飛ぶ鯨の背に乗った姉は、何とささやいたのだろう…
    また会えるから…
    いつも見ているから…

    暖かな光と桜色をした花びらの舞い散る、やさしいやさしい物語。
    まさに、表紙そのものの世界でした。


    ただ、ほんの少し気になったのは、百貨店の大掛かりな販促の場面。
    それが「四月の魚」には似つかわしくないような気がして…

    すべてのものに訪れる命の終わり、かけがえのないものとの別離、耐え難い悲しみ、
    それでも、悲しみの底から立ち直り、前に進む後押しをしてくれる。
    幾つになっても、夢は見続けていいんだと思わせてくれる。

    世の中には、まだまだ自分の知らない素敵な本がたくさん眠っているはず。
    そんな本に出逢うために、これからも本を読み続けたいです。

    • 杜のうさこさん
      tsukiyomi777さん、はじめまして(^^♪
      コメントありがとうございます♪
      こちらこそフォローと、いつもたくさんの♥をありがとう...
      tsukiyomi777さん、はじめまして(^^♪
      コメントありがとうございます♪
      こちらこそフォローと、いつもたくさんの♥をありがとうございます!

      私のレビューがきっかけで読んで下さったとのこと、ありがとうございます!
      こんなに嬉しいことはありません。

      この本、最高に良かったですよね!
      大好きな村山早紀さんの作品の中でも特に好きな作品です。
      今も思い出すとあの桜色の美しい光景が目に浮かびます。
      私もフレーズ欄が一杯になっていますよ。
      アリスちゃんも可愛かったですよね♪
      なんと!二巻めですか!
      嬉しい情報、ありがとうございます!
      ワクワクしますね~^^

      あと、もしかしてお気づきかもしれませんが、私の本棚で行列しているネコちゃん本の何冊かは、tsukiyomi777さんの本棚からトコトコしてきてもらいました(^^♪

      可愛い本と、素敵なレビューと、
      あとは何といってもアイコンの♥マークのネコちゃんに会えるのを楽しみにお邪魔しています♪
      これからもよろしくお願いいたします(*^-^*)
      2018/04/22
    • tsukiyomi777さん
      杜のうさこさん、こんばんは!
      お返事ありがとうございます(*^^*)

      はい、最高です(^^*)
      いまだに毎日、感動したページを寝る...
      杜のうさこさん、こんばんは!
      お返事ありがとうございます(*^^*)

      はい、最高です(^^*)
      いまだに毎日、感動したページを寝る前に読み返しています笑
      杜のうさこさんがレビューを書かれてから一年近く経っていますが、それでも感動が色あせない本なのですね~!素敵ですね(*^^*)

      村山早紀さんの本は今回初めてでしたが、すっかりファンになりました(^.^)
      今ルリユールを読み始めましたが、次に何を読もうか今からわくわくしています。
      また、杜のうさこさんの本棚を参考にさせて下さい(*^^*)

      〉私の本棚で行列しているネコちゃん本の何冊かは、tsukiyomi777さんの本棚からトコトコ

      そうでしたか~!
      杜のうさこさんもねこお好きなんですね(^^*)
      私の本棚のねこ本も、他の方の本棚からトコトコ組が多いです。
      好きな本で繋がれるってこんなに幸せなんですね、ブクログを始めてよかったなぁと改めて思いましたよ(*^^*)

      こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします(^^)
      2018/04/24
    • 杜のうさこさん
      tsukiyomi777さん、こんばんは~♪

      再訪して下さり、ありがとうございます(^^♪
      うわっ、もう一年になるんですね、信じられ...
      tsukiyomi777さん、こんばんは~♪

      再訪して下さり、ありがとうございます(^^♪
      うわっ、もう一年になるんですね、信じられません。
      読みたい本ばかりで、追われるように読んでいると、あっという間ですね。
      >それでも感動が色あせない本なのですね~!
      本当にそう思います。
      この本は今、家の本棚に表紙を前にして飾ってある一冊なのです。
      この季節にピッタリの本ですよね^^。

      村山早紀さん、初めましてだったんですね~。
      他の作品だと、『コンビニたそがれ堂』シリーズもすごく良かったです♪
      可愛いネコちゃんもよく登場してくれますよ(^^)

      そうですね、好きな本で繋がれるって本当にシアワセですよね~
      これからも、たくさんのトコトコ組にめぐりあえますように(^^♪

      では、では~(^^)/
      2018/04/25
  • 百貨店内の大きな書店で働いていた青年が、思わぬ事故で辞めることになり‥?
    優しい気持ちにさせてくれる物語です。

    風早町の古い百貨店本館にある銀河堂書店。
    月原一整は、隠れた名作を見出す才能があると店長に認められていました。
    才能ある店員が揃っている職場ですが、毎日の重労働に加えて、勧めたい本のポップを作ったり、本の並べ方を工夫したり。
    決して楽な仕事ではありません。
    地道な取材を感じさせる描写で、ネット販売が主流になっていく時代に、町の書店への応援歌となっていますね。

    えてして軽い気持ちで行われる万引きも、実は書店に大きなダメージを与える問題。
    思わぬ事件の顛末で書店の評判が落ち、一整が責任を取る形で辞めることになります。
    これほど立派な人達が揃っている店なのに、なすすべもなく‥

    傷心の一整は旅に出て、以前から交流のあった桜風堂の主人と出会います。
    時の流れに取り残されたような山間の小さな町・桜野町で、たった一つの書店が閉店しそうになっていた‥
    子猫やオウム、桜風堂の孫の少年らとの暮らし。
    そこで出会った作品を巡って、銀河堂の仲間たちと再び‥?
    過去にあったことで孤独がちだった一整が、居場所を見つけていく。

    この作者ならではの清潔感のある文章の、柔らかな描写が心地よい。
    モチーフはやや少女っぽく感じられるかもしれませんが、丁寧な描写でさすが読ませる力がありますね。
    夢のある展開で、盛り上がります!
    桜野町に行ってみたい。
    この表紙の窓辺へ‥

  • 本屋大賞にノミネートされただけあって、これは本屋さんが絶対読んで欲しい本でしょうって内容でした。

    出てくる人がみんな優しいよね。優しくないのは現実を知らないのに噂に踊らされてギャーギャー喚く人たち。

    悲しい過去をもつ少年は優しい大人になったのだよ。
    縁あって長閑な町の書店を手伝うようになるし、元いた書店で売ろうと思った本を、他の書店員たちが意思を引き継いでみんなで盛り上げていく。

    それぞれの思いも交差しあって、相手を思いあって、いいお話でした。あとがきもとっても良かったです。

  • 古い百貨店の中にある、創業当時からのテナント書店「銀河堂書店」
    そこには、素晴らしい書店員が沢山いる。
    主人公の月原一整は、勤続10年で文庫本コーナーを担当している。
    過去の不幸にとらわれて、人と深く関わり合わない物静かな青年だが、
    埋もれていた名作を見つけ出して光を当てるケースが多く、
    店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。
    一整は着目した一冊の新刊の文庫があった。
    しかしある日、店内で起こった万引き事件が原因で店を辞めざるをえなくなる。
    傷心を抱えた一整は、以前よりネット上で親しくしていた田舎町の温泉保養地である
    桜野町に桜風堂書店を構える老店主を訪ねる旅に出る。
    そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていたーー。

    幼い頃に愛する家族と居場所をなくした彼が居場所をまた失うが、
    本に導かれて別の場所で再生し、居場所見つけた物語。
    表紙のイラスト通りの優しい雰囲気の物語でした。
    でもそれだけじゃなくって、大型書店と昔ながらの地方の書店の現状など、
    苦しい様子が所々に散りばめられていて、その中にあっても様々な工夫をしながら、
    書店を盛り上げていこうとする書店員の姿がとても魅力的で、
    熱い思いがさりげなく伝わってくる。
    本を愛する人にはたまんない一冊でした。

    情景描写が綺麗で優しかった。
    場面ごとに色彩が浮かんでくるような色鮮やかで、花や草の匂いさえ漂ってくる感じがしました。
    一整がみつけた宝物の様な一冊を巡り元同僚達が一緒になって奇跡を起こす。
    登場人物が皆優しくて良い人で一生懸命で良かったです。
    時々挟まれる猫のアリス目線が良かったなぁ~ほんわかしました。
    帯の通りに温かい涙がウルウルしました。

  • あぁ~、好きだ!と感じる本。
    心に響く、心にしみわたる。
    ほっこりする、ほんわかする。
    考えさせられる、目をそむけたくなるのに目が離せない。
    意表をつかれる、想像していたものと違う結末。
    胸を鷲掴みにされる…
    いろんな”好き”があるけれど…

    この本は、”今”の私にピタッと寄り添ってくれるような本でした。

  • 初読み作家。
    歴史のある百貨店内の書店に勤める月原一整は、物静かな青年ではあるが店長や同僚から信頼されている書店員だった。しかしながら、万引き事件をきっかけに店を辞めてしまう。傷が癒えぬままネット上で知り合った小さな町にある書店、桜風堂の店主に会に行く一整。入院中の店主に頼まれ、店を任されることに。
    ゆったりとした暖かさで、心温まる物語。猫のくだりはファンタジーのようになってしまい、あまり共感ができなかった。温かい人間に囲まれて、少しずつの想いが大きな結果を生む。予定調和では合ったが、面白く読めた。

  • 著者初読み。
    久しぶりに本屋で出会い、読んでみたいと思った作品。
    書店員をメインに描いているが、本を好きな人みんなの心に響く良作。
    登場人物がそれぞれ目立ち過ぎず、それぞれが持つ過去を乗り越えていく姿に「優しい涙」が頬を伝う。
    そして、登場人物全員の優しい気持ちが心を暖かくしてくれる作品。

  • 釈迦は法華経。
    キリストは聖書。
    ムハンマドはコーランを残した。

    人々を救うために紡がれた優れた教えも、優れた物語にした弟子達が活字に残すことによって、未来に受け継がれてきた。

    学生時代の恩師が教えてくれた。
    「大学で一番偉いのは誰か? 教授でも、学長でも、総長でも、創立者でもない。管理人さんだよ」
    「例えば、新聞ならどうか。記者でも、カメラマンでも、社長でもない。配達の方々だよ」

    この小説は、現場で身体と智慧をフルに毎日使い切る書店員さんたちの物語。

    現場で汗を流し、知恵を絞り、本への愛情を注ぎ込んでくれることで、活字文化は継承されてきた。


    「宝探しの月原」の異名を持つ、銀河堂書店の月原一整は、ある不幸な事件に巻き込まれ、天職とも言える書店員の職を辞してしまう。

    心も身体も病みかけた一整は、ブログでのやり取りを続けていた桜風堂書店への小旅行に出かける。

    小さな奇跡が織り成す、美しくて、優しくて、力強い物語。

    本を愛する全ての人に、読んでもらいたい物語。

    そして、その感想を語り尽くし会いたい物語。

  • ほんわかする内容。
    孤独な書店員がお勧めする本は必ず売れる、というおすみつき。そんな彼が万引き犯を追うことにより事故が起き、仕事を辞めなくてはならなくなってしまう。
    SNSで交流があった書店に旅に行くと、そこで店を任されるようになり、やりたかったことができるようになる。

  • 書店員なので一整くんの「四月の魚」を売りたいという気持ちは分かりつつ、いろんなことが上手くまとまっちゃったなという感じは拭えません。まあ透くんとアリスちゃんが幸せになれたのは良かったです。あと、苑絵ちゃん。絵の才能がすごいのもすごくいい子なのも分かるんだけど、私はちょっと苦手なタイプでした。続編では一整くんとの恋愛が進むんでしょうか。渚砂ちゃん我慢しないでいいのに。村山さんの本は初めて読みましたが、描写が細かすぎるというか読み疲れてしまい、ところどころ飛ばして読んでました。

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プロフィール

93年『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞と第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。主な作品として『シェーラひめのぼうけん』『新シェーラひめのぼうけん』シリーズ『風の丘のルルー』シリーズ『コンビニたそがれ堂』シリーズ『はるかな空の東』等。近著に『かなりや荘浪漫』『コンビニたそがれ堂 セレクション』がある。

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