- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569836034
作品紹介・あらすじ
「イヤだ」と言えない。いつも自分が我慢してしまう――そんな人の心理を解き明かし、もっとラクに生きるためのヒントを提示する。
感想・レビュー・書評
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最近、恥ずかしがり屋の友達ができた。きょうだい4人とも恥ずかしがり屋だそうだ。でもみんな親しみやすい、いい子達だったから、すぐ仲良くなれた。
その子と一緒に居ると、なんでも相手(私)に合わせようとする。それがベースにあるような感じがして、もっと自分がどうしたいか言っていいのに、いや言って欲しいと思った。
でも、相手に合わせることで、どこか安心するのかなと思った。
シャイな弟くんは、怖くないものはゲームだけと言っていた。笑
私の怖いと、弟くんの言う怖いという感覚がちょっと違うなと感じて、どこか不思議だった。
贈り物をするとき、
私は相手が好きなジャンルで喜んでもらえそうなものを選ぶ。
けれど、その子は私が嫌がらないか少し心配して、こういうの似合うかなって思ってプレゼントしたいんだけど、、好き?ってゆってきた。
すきだよ!って言ったら、笑顔になってじゃぁまた今度ねって言った。
なんて控えめなのか。
相手の反応をうかがいすぎていて、どこか嫌われないかなって思ってるのかなと感じてしまう。
あとひとつ気になったのは、すぐ諦めてしまうこと。
些細なことは他にもいくつかある。
私がそうさせてしまうのかな…と悩んだけれど、そもそもシャイ、恥ずかしがり屋のひとの深層心理を知らないので、本に頼ろうと探してみつけたのがこの一冊だった。
読んでみて、
幼少期に与える家庭での親子関係が、いかに大切か知った。なかでも、
親は子供を感情のゴミ箱にしていなか
という一文に目が留まった。
子供にとっての家庭の意味。
どのような自分であっても、自分の価値が認められるところ。そして自分の独自性が育まれるところ。こういう家庭で育つから、人を信じる能力が生まれる。
外で傷ついた心を癒す場所でなければならないのに、親が自分の心の葛藤に気をとられている。
恐れが恥ずかしさの特質だと、心理学者のジンバルドーは述べている。
認められたくて努力したのに、親に認めてもらえなかった、甘えたいのに甘えられなかった。抑圧されてきた思いが、自己主張が出来ないなどの恥ずかしさの症状を生む。
ほかには、
一度の失敗で、すべてがダメになると思っている。だから、選択できない。
など…
上げたらきりがないくらい、気付きが多く読み応えがあった。
私が思っていたものよりも、次元がかなり高い内容だったが、理解しやすくて良かった。
読後、弟くんの言っていた怖いが、
ゲームは(裏切らないから)
怖くない(信じられる)
ということなのかな…と歩に落ちたような気がした。
その子に当てはまるのかは分からないけど、シャイな人の気持ちは分かれたような気がした。
でもこれは、シャイだと自覚している人が読むためのものなのかもしれない。
「三つ子の魂百まで」
相手を優先しちゃうくせは直らないから、その子といるときは、その子の気持ちを精一杯汲んであげられるように心がけようと思った。
もっと仲良くなりたいな。
私のために選んでくれるネイルが、どんなものか今度会えるときがとても楽しみだ。
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言いたいことが言えない人には
幼少期の経験がとても関係していることが
よくわかる本でした
絶対的に裏切らない人
安心できる人
それが幼少期では親であり、
親からの愛情を受けて育つことで
自己が確立していく
でも、親が依存的だったり
親からの愛情が受けられなかったりすると
自分を受け入れてもらうという経験が
ないまま大人になってしまう
本来、絶対的に受け入れて
もらうはずの家族から
拒絶される経験をした人は
人の顔色を常に伺う人になってしまう
親の機嫌をとっておかなければ
自分の居場所がなくなる、
即ちそれは子どもにとって
死を意味することであり、
常に恐怖感、緊張感がある
そうしていると
自分の気持ちや意見がどんどん
わからなくなってしまう
これが、言いたいことが言えない人
これらを解消するには
まず自分がそのような境遇だったことを
認めるところから
これは被害者ぶることでもなく
ただ受け入れることができれば良い
少しずつ言う経験を重ねて
その壁を越えればいい
恵まれた人を羨んでいても
自分の人生は何一つ変わらない
ただその壁を
しっかりと超えればいい
沖縄の人は寒い思いをすることなく
羨ましいように思うかもしれないが、
青森の人は春の暖かさを
心から味わうことができる
春の暖かい素晴らしさで
生きているという実感を
感じることができる
それは大きな喜びであり、
必ずしも沖縄だけが素晴らしい
ということではない
どちらも素晴らしいこと -
この本では、恥ずかしがりな人が「どうして何も言えなくなってしまうのか」原因と心理状態について書かれている。自己分析・他者分析の手助けにはなるが、知るための本といった感じで解決策までは書かれていない。
また、後半が「親からの愛情不足」に特化しているのと比喩がわかりにくい事、何度も同じような文章が繰り返されるのはやや気になった。参考程度に読むくらいがちょうど良いかもしれない。
ブログ:「言いたいことが言えない人」加藤諦三|恥ずかしがり屋の解説書
https://choco-mintonz.com/hobby-life/iitai-ienai-hazukashigari