見た目レシピいかがですか?

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569836874

作品紹介・あらすじ

あなたの見た目はそれで大丈夫? ダサいお母さん、私服のセンスの悪い愛人などもイメージコンサルタントの繭子の手にかかったら……。

感想・レビュー・書評

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  • テレビのコーディネイト変身企画が大好きでよく見るが、つくづく、「好きなものと似合うものは違う」んだなと身につまされる。年を重ねるほどにそのジレンマに悩まされ、どうしたもんかとトホホな気分に陥ってばかり。
    イメージコンサルティングを受け、自分の似合うファッション、ヘアスタイル、メイクに出会い、変貌を遂げていく登場人物たち。一話目を読んだときは、テレビの変身企画を見たときのような爽快感を感じたが、全話この調子で話が進む…?と思ったらそんなわけはなく。二、三話目はちょっと捻りをきかせた展開で、見た目の変化によってもたらされることについて、色々考えさせられた。
    思ったほどのオムニバス感はなく、全話通じてイメージコンサルタントの繭子が登場するけれど、話自体は独立した短編という感じ。ワンパターンな展開ではないところが面白いと思った。自分がどうありたいかを改めて問われたような。
    その、繭子先生メインの最終話「繭子の場合」が一番インパクトがあったかな。この話だけでも起承転結のアップダウンがすごいわ。人間中身は大切だけど、見た目の印象をよくすることも、自分が思っている以上に大切なのだとこの年になってものすごく思うのだ。
    身にしみてわかったところで……加齢を受け入れつつ、どう自分らしくあるべきか。挑戦はまだまだ続く。この本を読むと、大部分の人が繭子先生にイメージコンサルタントをお願いしたくなっちゃうだろう。私もです!

  • ファッション雑誌のお悩み別コーデ特集を読んでるみたいに、自分磨きを意識させてくれます( ^ω^ )
    むしろ、雑誌よりすんなり同調して、自分のクローゼットや化粧品を見直したくなるかも(笑)
    カラーコーディネーターの繭子が、自身のスタイルと印象に揺らぐ3人の女性の悩みを解決していきます。
    白黒はともかく、自分に似合うカラーってなかなかピタリと合わないというか、好きな色と似合う色が一致しない場合があると思う。
    そんな曖昧な部分をピタリと指摘して、髪型や化粧も指導してくれる、、、素晴らしいです。
    今は昔ほど流行が移り変わらず、好きなスタイル貫けるようになった反面、年相応かわからなかったり、転換時を見失いますよね( ̄∀ ̄)
    個人的には、3話目が1番共感しました。
    いつまで可愛い格好していいのかなっていうのは、自分に置き換えてもよくわかる。
    外見が全てじゃないと言えるのは若い時だけというか、、年齢重ねると、内面や経験が外側のスタイルを作り上げてるので、ある意味、外見が全てなんですよね。
    指南本と違って小説だから、重すぎることなく楽しみながら、女性ならではな気づきを与えてくれる小説です。

  • すごく私の好みに合っていたと思います。

    イメージコンサルタントという、その人にもっと(最も?)似合う服装髪型を提案するお仕事をテーマにした短編集。
    パーソナルカラーだ、骨格診断だ、というその人が似合う格好を選択することが良しとされて結構経ちますが。私自身個性的な格好も好きだし、色んな格好がしたいから特に気にしないようにしていました。

    格好なんてどうでもいいと言いながら、誰かからダサいと言われたら傷つくし、それが思春期真っ只中の我が子なら自分を否定してしまう。
    一話めの純代さんの主婦の物哀しさや、コンサルティングを受けて自分が周りが明るく変わっていく様子、嬉しいのに冷静に状況をを客観的に眺める文章が興味深かったです。
    華やかなメンバーと仲良くなって、楽しんでいるのに、もともと苦手だった“きらきらな人”にわだかまりを捨てられないのがリアル。


    すべてのお話が見た目を変えてオールハッピーになるんじゃなくて、一波乱あって、それでも人生を続けていくんだっていう清々しさを感じる読み口で、初読みの作者さんでしたが、他の作品も読んでみたくなりました。続編あるのかな。

  •  ここ数年でよく耳にするようになったパーソナル診断。私は10年以上前から気になっているのに、未だに受けたことがない。本書はベーシックなイエベ・ブルベから4つの季節タイプのカラーコンサルと髪型の診断、お買い物に同行するサービス等を提供する繭子とその顧客たちの連作短編集。内容からキラキラ系に傾くのは必至だが、全体的に綺麗にまとまらないように気を配って書かれた印象。1作目の主人公・純代のように、キラキラにあてられる読者が少なくなるよう配慮されているせいか、美波以外は共感できなかった。終わり方もひねってある。

  • 最近お洒落に興味が湧きません。若い頃は毎朝1時間半かけてヘアメイクしてたというのに。今やメイクは眉毛を書くのみ、髪型はオールバックにひっつめ、服装はダボダボのズボン。女性というよりお侍です。そんな下がりきった美意識を引き上げるようなこの本。その人に似合った外見を提案するイメージコンサルタントの繭子。彼女のお客様3人+繭子の4短編集。『純代』王道のシンデレラストーリー。『あかね』胸糞話。あかねさん最低やん。『美波』スカッとする話。『繭子』予想外の話。どの話もワンパターンでなく面白く読みました。美容院行こう。

  • その人にあったパーソナルカラーや髪型、メイクなど「第一印象を向上させる」コーディネーターをしている繭子と、彼女に関わることによって新しい自分、新しい世界を得る人たちの姿を描いた連作短編集だ。
    内面が大事、と言いつつ、結局見た目や印象が大事なのは社会に触れていれば誰でも感じることだろう。
    こんな腕のいいコーディネーターがいるならばぜひ自分もお世話になりたい、と思いながら読んだ。

  • 今や大流行のイメージコンサルティング。見た目を変えると気持ちも変わり、性格まで変わるのかもしれない。それぞれの悩みが解決していく様子が面白かったし、繭子のキャラクターがすごく良かった。最後が彼女の物語だったので、続きが気になってしまう。不倫の末に腹上死しかける話には笑ってしまったが。

  • Kindleで読んだ。
    本当に似合う色、服、髪型、メイクを提案するイメージコンサルタント。相談した人たちの外見と内面の変化とは?「きれいになりたい」人々の心情を描く連作小説集。

    きれいになって気持ちが明るくなる人もいるし、似合う服と着たい服が違うということに気づいてまた前の服装に戻す人も。
    “繭子先生は、「着たい服と似合う服は違う」と言っていたけれど、不自然に自分を変えるより、わたしは自分の好きな服を着続けたい。誰がなんと思おうと、好きなものは好きなのだ。”

    自分に自信がある人は堂々としてていいよね。
    私はまず痩せて、着られる服ではなく着たい服を着たい!

  • カラーコンサルタントの話。

    人はやっぱ第一印象が大事やなあと思った。
    自分に似合う服や髪型を手にした登場人物が
    変わっていく様は読んでて清々しい。

    が、それが全てでは無い話も出てくるのが
    良かったなあ。

    僕はファッションには疎く、第一印象にも
    全く自信がないので、カラーコンサルタント
    受けてみようかなあ・・・
    と、本気で考えました 笑

  • 見た目は大事!

    私立の女子校に通う娘を持つ親としては『純代の場合』がよく理解できた。

    短編集でどのお話も読みやすかった。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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