わたしの本棚

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 101
感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569837024

作品紹介・あらすじ

家族との別離、女優への第一歩を踏み出したとき……本はいつでも隣にいてくれた。本をとおして人生を見つめ直す珠玉の読書エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 自分のエピソードと絡めて本を紹介していくスタイル

  • 中江有里さんにとっての特別な本が、それを読んだ時の自分の状況などと共に紹介されている。かなり赤裸裸に語られているという印象。「本の本」であるけど、自伝としても面白い。
    かつて週刊ブックレビューはたまに公録をしており、近くのホールなどに来てくれないかなと楽しみにしていたけど、ついにその機会はなかった。週刊ブックレビュー復活希望。

  • ブックガイドというよりは、著者の来し方を綴ったエッセイ寄り。人生の節目節目を綴りつつ、そのときの心境に応じた書物を紹介する、という体。同じ形態のものとしては、又吉の読書案内が頭に浮かぶけど、個人的には後者に軍配。芸能人としての思い入れは、両者ともにそれほど無いので、大した差はないものと考える。とすると、当方の読書欲求の喚起力の違いが一番大きい訳だけど、語りの妙というか、心に響く部分が、本作には乏しかったということでせう。

  • さらっと書いているように見える文章だけれど、すごい決意をもってこの本を書いたのではないだろうか。
    なにしろ家庭の問題からコンプレックスまで、赤裸々に書かれているので、読んでいるこちらの心までざわざわしてしまうほどだった。

    人と接するのが苦手で、本のなかに自分の居場所を求めること。
    私は単純に物語の世界に入り込むことが楽しかっただけで、居場所を求めて本を読んでいたわけではないけれど、思春期の、自意識過剰な時期はやはり本の中でだけ心が解放されるような気がしたものです。

    ”頼ったり甘えたりしないのは、我慢することにつながる。だけど極度の我慢は、自分が何を欲しているのかをわからなくしてしまう。我慢の加減は、とてもむずかしい。”
    という文章のあとに紹介されているのは、茨木のり子の『倚(よ)りかからず』

    児玉清さんとの交流も、大切な記憶と共に記されていて、『週刊ブックレビュー』を懐かしく思い出しました。
    最初は司会の児玉清さんの読書量、幅、深さにただただ感服していたのですが、アシスタントだった著者が、毎週必ず、紹介される4冊を読んでいること、そのほかに自分の好きな本もきちんと読んでいることに驚いたものでした。

    その週によって、専門書だったり分厚い本を紹介されることもありましたが、著者は必ず事前に読んで収録に臨んでいました。
    読まずに番組に参加する自信がなかったから、と著者は書いていますが、その自信のなさ、自分の足りないものを知っているということが、その後大学の通信課程で日本文学を学び直すことに繋がるのです。

    出来ないことを知ること。
    出来ない自分をさらすこと。
    出来るように努力すること。

    きっと彼女はこうやって生きてきたのでしょう。
    強くて、賢くて、誠実な人なのだということが、この本を通して伝わってきました。

  • [北村薫さん関連の記事あり]
    「裂け目を超える」…『ターン』のことが書かれている

  • 知的コメンテーターなイメージだったけど、孤独な努力家だったんですね、中江有里さん。

    来月講演会を聞きに行く機会があるので読みました。

  • この方の人生と読書歴がよく表されていた。興味深くずんずん読んだ。素晴らしい記憶力(子どものころ読んだ本など)と文章力・表現力お持ちなのだなあと思った。

    ◆読みたいと思った本
    種村季弘「雨の日はソファで散歩」
    北條民雄「いのちの初夜」
    高倉健「あなたに褒められたくて」
    エマニュエル・ボーヴ「ぼくのともだち」
    など

  • 読了。

    あまり気にしたことのない女優さんだったけど、人の本棚を見るのが好きなので、図書館でジャケ借り。

    とても表現力のある人だと感じた。文章も素敵で読みやすかった。

    こういう本を読む度に思うけど、紹介している本と自分が経験したことを絡めて文章書けるってすごい。
    一見どこが?と思うような出来事と絡んでいたりする。構成する文章力に長けているんだろうな。

    他の著書も読むと思うし、これからは出演している番組も目にとまると思う。
    (180216)


  • 【書く人】支えてくれた恩返し 『わたしの本棚』 女優・作家 中江有里さん:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)

    PHP研究所のPR
    自分を成長させてくれた、大切な二十四冊。

     カズオ・イシグロ、北村薫、スティーヴン・キング……彼らの本はまさに“人生の写真アルバム”。女優、コメンテーター、作家として活躍し、芸能界きっての読書家として知られる著者の、感動の読書エッセイ。

     わたしの仕事部屋には、壁一面の本棚がある。不思議と目に飛び込んでくる本は毎日変わる。本は日によって目には見えない光を放ち、わたしを惹きつける。どれもこれもわたしのこれまでを伴走してくれた本たちだ。中でも大切な転機を、あるいは危機を救ってくれた二十四冊について本書で綴っている。少し大げさに言うなら人生の本棚。この二十四冊は、自分の成長の瞬間が収められた写真アルバムと同様だ。そして自分のアルバムみたいな本棚は、きっと誰もが持っている。読み終えた本を、あるいはこれから読む本を並べた本棚は、持ち主の生きてきた軌跡であり、これからの人生の一部になっていくかもしれない。そんな本が放つささやかな光は、人生の行方を照らし、時に道しるべになってくれると思う。(「切実な読書」――あとがきにかえて より抜粋)
    https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83702-4

  • 中江さんをテレビで見たのは、「週刊ブックレビュー」だった。きれいな女優さんなのに、本をたくさん読んでいて、すごいなーと思っていた。

    この本を読んで、中江さんの幼いころから現在までを本で辿っていき、中江さんは様々な経験をし、様々な本と出会ってきたのだなと感じた。

    文章がステキで読みやすく、文章まで上手に書けるなんて、神さまってずるいなと思いました。(うらやましい!)

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著者プロフィール

中江有里

1973年大阪府生まれ。法政大学卒。89年芸能界デビュー。数多くのテレビドラマ、映画に出演。2002年「納豆ウドン」で第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」で最高賞を受賞し、脚本家デビュー。NHK BS2「週刊ブックレビュー」で長年司会を務めた。著書に小説『結婚写真』、『ティンホイッスル』、エッセイ集『ホンのひととき 終わらない読書』、最新刊に『わたしの本棚』がある。現在、NHK「ひるまえほっと」(関東甲信越地域)“中江有里のブックレビュー”を担当、フジテレビ系「とくダネ!」にコメンテーターとして出演中。読書に関する講演や、エッセイ、書評も多く手がける。

「2019年 『トランスファー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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