入門 ビットコインとブロックチェーン (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569837307

作品紹介・あらすじ

ビットコインの基幹技術に留まらず、世界を変える力を持つというブロックチェーン。その仕組みを著名な著者がQ&A形式で明快に解説!

感想・レビュー・書評

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  • 【ハードではなくソフト】
    とりあえず流行っているので理解しようと思い読んでみました。
    正直、ビットコインよりもブロックチェーンの方が興味をそそられます。

    ブロックチェーンによって運営され、経営者のいない会社なんておもしろそうです。

    既得権益のあるものを破壊しましょう!

  • 昨年(2017)後半から仮想通貨及び、それを構成している技術である「ブロックチェーン」に興味を持ち始め、関連書籍を読んでいます。

    何人かの解説本を読みましたが、数十年前に「1940年体制」という本を読んで、目から鱗が落ちた、野口氏も書かれているのですね。私よりもはるかにご高齢なのにもかかわらず、素人にもよく理解できる内容で助かっています。

    この本は入門書の位置づけなので、巷に出回っている仮想通貨に関連する専門用語をはじめ、仮想通貨が及ぼすことになるシェアリングエコノミーについての解説までなされています。ためになった一冊でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・ビットコインの時価総額は2017年11月上旬に、約14兆円となった、1年間で約14倍になっている。日本の通貨である日本銀行券の残高は100兆円以上。世界全体で見れば、仮想通貨はごく一部の比重である(p37)

    ・エセリウムやリップルなどは、ビットコインの単なるクローンではなく、新しい機構と機能を持つという意味で、ビットコイン2.0と呼ばれる(p40)

    ・普通の人が日銀券を受け入れるは、他の人が受け入れると思うから。現代社会の管理通貨は、他の人が貨幣だと思うから貨幣になっている(p45)

    ・フィンテックの分野として、1)送金(ウェブ、スマートフォン)、2)貸付、3)保険、4)AIによる投資コンサルティング、がある(p53)

    ・アメリカでは、ITのスタートアップ企業が破壊的革新者(ディスラプター)となって、既存の金融機関の仕事を奪おうとしているが、日本では銀行がスタートアップ企業を買収して取り入れてしまっている(p54)

    ・マイクロペイメントチャネル、ライトニングネットワークという仕組みを使うと、取引相手を信用する必要がなく、第三者の仲介を経ずに、安全で低手数料の送金ができる。これにより、少額高頻度取引が可能となる(p66)

    ・2017.7.1以降、仮想通貨の取引にかかわる消費税は非課税となった、送金相手がビットコインを受け入れる限り、低いコストで365日24時間送金できる(p71)

    ・銀行にとって大きな収益源である送金サービスは、潜在的には不要なサービスになるので、銀行が独自の仮想通貨を導入せざるを得ないのは当然である、日本政府が2016.3に閣議決定で仮想通貨を通貨と認めることにしたのも大きい(p74、99)

    ・ドルとの価値を一定に保つような仮想通貨が日本国内で発行されれば、日本国内にドル経済圏が生じたのと同じことになり、日本の金融政策には大きな圧力が加わる。円の価値を低下させようとすれば、円から資金が流出して、ドル仮想通貨に流れ込むことになる(p108)

    ・インターネットで経済的な価値を送るために必要な条件として、1)銀行のような管理者が存在しなくとも取引記録を信頼できる、2)記録された情報が改ざんできない(p146)

    ・ICOはインターネットで行うクラウドファンディングの一種、ブロックチェーンを用いているので、コストを著しく低下させることができる、IPOのコストの10分の1程度であろう(p165)

    ・ウーバーの良いところは、1)混雑時などに料金を引き上げられる、2)利用者がタクシーの運転手のサービスを評価できる(p189)

    ・日本では、タクシーは道路運送法により、旅館は、旅館業法があり、事業として部屋を貸すには制約がある(p196)

    ・消費者保護を名目として行われてきた規則は、実態的には既得権益を保護するものとなっている、規制が新しい技術の導入を阻んでいる(p198)

    ・LaZooというイスラエルでのプロジェクトによれば、ブロックチェーンを用いたサービスでライドシェアリングを行っている。空席がある車を持っている人と、同方向へ移動する人のニーズをマッチングして、空席を提供して輸送の無駄をなくす分散型のサービス、支払いはサービス提供者と利用者の間で、独自の電子通貨Zoozを使って行われる(p204)

    ・自動車の自動運転は2020年頃に実用になりそうだが、車が自動で走り客を乗せて運賃を受け取り、給油をしてガソリンスタンドへの支払いも行う。これらはすべてブロックチェーンに記録される(p221)

    ・組織の4形態として、労働者の有無・経営者の有無により、4つに分類される。現在は、両者がいるケース。労働者がいなくて経営者がいるのが、ロボットを使う会社、労働者がいて経営者がいないのが、DAO(分散自律型組織)、両方ともいないのが、AIとブロックチェーンによる完全自動会社である(p239)

    ・ロボット化とは、1)労働者の仕事の自動化、2)工場のオートメーション化、3)銀行窓口をATM、ブロックチェーンの利用とは、1)管理者の仕事の自動化、2)ルーチンワークをブロックチェーンで自動化、3)DAO(分散自律型組織)(p239)

    ・AIやブロックチェーンがあるからこそ、人間はより人間らしい仕事ができる。コンピュータが得意な仕事はAIやブロックチェーンに任せて、人間は人間にしかできない仕事をする。そのような世界が実現数rことが期待される(p244)

    2018年1月2日作成

  • わかりやすい。ビットコインというよりブロックチェーンよりの説明。

  • 本当の入門書。
    QAベースに書いてあるので、自分には読みにくかった。
    たまたまビットコインのビジネスの話を聴く機会があったため、これを読んでいて助かった。

  • ようやく、肝心なところがわかったような気がします。ビットコイン?ブロックチェーン?結局なんなの?という方にお勧めします。

  • 20180421 ブロックチェーンについて入門書を探していたら目に入って来た。QA形式なので素人でも理解し易いように工夫されている。さらに深く知るにはどうするか?とりあえずこの本を辞書的に繰り返し確認してみようと思う。

  • 平易な文章でブロックチェーンの概要をつかみやすく説明している書籍。

  • ビットコインとブロックチェーンという単語を最近よく聞くが、無知に等しかったので本屋で手にした一冊。

    ビットコインという仮想通貨の描く未来は、これまでの中央集権型の貨幣経済(日本ならば日本銀行)が握っている円の世界を変えてしまうかもしれない。
    日本銀行だからメガバンクだからという信頼(企業ブランドのようなもの)によって支えられていた貨幣価値、送金制度が、ブロックチェーンを土台とする貨幣通貨に移り変わる可能性がある。
    ブロックチェーンというシステム自体の信頼は、中央集権的なあり方を、我々個人それぞれが担い手となる分散型貨幣経済へと変えていく。

    インターネットは瞬時に情報をやりとりする世界を切り拓いた。そして、ブロックチェーンは、価値を一瞬にして送り合う世界を描かせてくれる。

    ブロックチェーンに基づきこれまでの企業が中心となったいた事業は、個人や小規模企業にも扱える可能性が生まれている。

    水面下で動いていると思っていた仮想通貨の波などがこの一冊を読み、実は近い将来にやってくる変動なのだと気づいた。

    そのとき、日本のような大企業に変革ができるのか。正直できる姿が想像できない。
    ただものを右から左に流す人の仕事はなくなり、人間にしかできない仕事ができる人が、本当の価値を生む人として重宝される時代がやってくる。

    仮想通貨、ブロックチェーンの動向を掴むとともに、自分にしかできないこと(人にしかできないこと)を考えていきたい。

  • 三葛館新書 338||NO

    不運にもコインチェックの流出事件によって巷の認知度が一気に上がってしまった仮想通貨。事件の影響で仮想通貨に対するイメージ悪化は避けられませんが、仮想通貨とはそもそもどのようなもので、今後どのように社会に浸透していくと考えられているのかを解説した入門書です。その技術を支える柱であるブロックチェーンについても詳しく解説。
    通貨体制の大変革をいち早く理解したい方に。
                                  (ゆず)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=90769

  • タイトルの通り、非常に分かりやすい入門書です。仮想通貨とブロックチェーン技術の概念を理解するには非常にいいですが、その分、踏み込みというか、ある程度知っている方には新しい発見はないかな。さくっと1冊目に読む感じかな(2018.03.20ごろ読了)

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プロフィール

1940年東京生まれ。63年、東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、現在は早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞政治・経済部門)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)、『「超」整理法』(中公新書)、『変わった世界 代わらない日本』(講談社現代新書)、近著に『ブロックチェーン革命』、『異次元緩和の終焉 金融緩和政策からの出口はあるのか』(以上、日本経済新聞出版社)、『日本経済入門』(講談社現代新書)、『 世界史を創ったビジネスモデル』(新潮選書)、『仮想通貨革命で働き方が変わる』(ダイヤモンド社)、『入門 ビットコインとブロックチェーン』(PHPビジネス新書)など。

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