トップも知らない星野リゾート 「フラットな組織文化」で社員が勝手に動き出す

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制作 : 『THE21』編集部 
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569837406

作品紹介・あらすじ

私が反対しても現場は実行する――躍進を続ける星野リゾート代表が目指すフラットな組織、競争力の源泉を丹念な取材で明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 苔マニア、雲海仙人、温泉ソムリエ

    「何が魅力なのか」を語れる、情熱あふれる人がそこにはいて、その人が自由に発言して、その魅力創造に没頭できるような職場が星野リゾートにはある

    そこには、以下のような化学反応があるようだ
    ・得意分野がある人に自由と役割を与え、トップも「自分の意見より消費者に近い人の意見」を重視する
    ・消費者が明確なニーズをもってないことも多い。から魅力を熱心につたえる人に感化される
    ・「説得力ある意見」を尊重する職場を目指し、上司に自然と安心して反対できるフラットな人間関係をつくる
    ・全部専門家任せ、ではなく「知らない人が前提を覆す意見を言う」ことで、気が付かなかったことに気がつく

    いいたいことを言える職場は、魅力想像できる。1人で勝手に、じゃなく、みんなが組織とお客さんをおもっていいたいこといえる職場をつくりたい

  • 軽井沢の1軒の温泉旅館から始まった星野リゾート。
    現在では、高級旅館ブランドの「星のや」、リゾートホテルの「リゾナーレ」、温泉旅館の「界」など多角的に経営し、バブル崩壊などで経営が立ち行かなくなったホテルを買い取り、リノベーションし、リブランド化に成功しているイメージが強い。
    最初は高級志向だった星野リゾートだったが、数が増えるに連れ、普通の人にも手が届く存在になりつつある。
    ホテル業界が次々にリブランド化していく中で、星野リゾートはどのように現在の成功に至ったのか?
    仕事をする上で星野リゾートの話は避けて通れない。その中で雑学程度の知識が得られればと手に取ったが、想像以上にビジネス書であり、働く人間として、役に立つ内容が多かった。老舗なのに、4代目社長の斬新な考え方。中身は完全にベンチャーだった。

  • 星野リゾートの現場を第三者の視点から書いた1冊。
    このコロナ禍でもなぜ星野リゾートが強いのか、とてもよくわかる一冊。
    マネジメントとは個人に自由を与え、正当な議論ができる環境を整えること、フラットな組織で様々な課題について解決していくこと、いつでも挑戦できる環境を平等に与えること、
    やっぱり現場起点だと思う。
    最高の一冊だと思う。

  • 星野リゾート関連の本を読んだことがない場合は、最後の20ページから読み取れる価値観を読んでから本編を読むと良いなと思った。自組織をどうしたいか?自問自答しながら読むことをお勧めする。

  • フラットな組織、情報や偉くない対応やチャレンジポジションいいな。でも降格はあるんでしょ

  • 星のリゾートが、いかにスタッフが自由に働き発展していったかがわかる本。各章ごとに1人の支配人達がどのように働きスキルアップしてきたかわかりやすい。
    また、星野がフラットな組織文化を定着させ、各スタッフが意見を出しやすい環境作りの大切さを感じることができる一冊。それと同時に、管理職のファシリテーション能力が求められ、意思決定するときには納得度を醸成するコミュニケーション能力が必要となる。

  • 星野リゾートをレポートしたTHE21の記事をまとめた本。星野代表の魅力が満載。会社のTOPとして信頼できる人だと感じる。
    ・幹部だけが持っている経営データも全員に公開。組織をフラット化している。職場のメンバーは正しく考え、理解し、行動する事が出来る。
    ・やるきの有る人間は、入社2年目でもユニットリーダ、支配人に立候補プレゼン出来る。社員が判断。既存支配人も危機感が発生する。
    ・役職で呼ぶことは禁止、席の固定も禁止。

  • 星野リゾートが成長している理由がよくわかった。
    社員一人ひとりが考えて行動している。
    星野社長は、仕事を楽しくすることが競争力につながり、そのためには仕事をやらされるのではなく、自ら取り組める環境をつくることとあった。
    とてもわかりやすい内容だった。

    他に、参考となった点は以下のとおり。
    ・リゾートが提供するものは、自分たちのこだわり
    ・上層部が経営判断に使う同じ情報をタイムリーに現場と共有することで、現場は正しく考え、議論し、判断する
    ・施設が提供するサービスが人を引きつけるかどうかは、スタッフのこだわりや情熱がすべて
    ・魅力創造に取り組めば必ず成果につながる
    ・現場の改善には、まず会社方針や価値観をスタッフと共有すること
    →スタッフの思考力を高めるのがマネジャーの役割
    →現場スタッフが楽しみながら考えることが一番大切
    ・顧客は友人、社員は家族
    ・リーダーに必要なのは、責任を取る覚悟と組織運営のための戦略立案能力
    ・星野リゾートでは、ポジションに就くことを「出世」ではなく「発散」、ポジションから外れることを「降格」ではなく「充電」と呼ぶ
    ・人は正しいことよりも共感したことに賛同する
     そして、何をやるかよりも誰とやるかで動く
    ・ミスを憎んで人を憎まず

  • 今まさに星野リゾートに泊まっているというある種の身贔屓もあるが、なかなか良い本だった。
    何故星野リゾートは上質なサービスを提供できているのか。

    泊まっていて思ったが、ハード面での満足度も勿論ほかのホテルより高いのだが、社員のホスピタリティや細かい案内など、ソフト面での提供レベルが群を抜いて高い。これが他のホテルとの差のように思える。
    それが何故生まれているのか、答えの一端が書いてある気がした。

  • ユーチューブで、星野佳路代表の活躍を見たので、
    とりあえず、本を読んでみようと思って、手にとった。

    温泉旅館とは、「美味しいもの食べて、温泉に入る」
    しかし、温泉に入る時間が実に少ない。
    どうやったら、温泉に長く入れるのか?
    水を飲むこと。深呼吸をすること。
    なるほど、そういう簡単なことが、温泉を極めないとわからない。
    尾瀬の コケハンターには、頭がさがる。
    そんな風にして、尾瀬の魅力を見つけ出すことに。
    スキー場だったところの夏の魅力が 雲海。
    その雲海をビジネスにしてしまう。
    結婚式って、あきたりすぎない。もう少し、
    楽しくあってもいいのではと マルシェの結婚披露宴。
    美味しいと言っても、本当にお客様が喜んでいるのか?
    その原点にたって初めて、美味しい食事ができる。

    あくまでも、フラットを保ち、現場の判断に任せる。
    やる人に機会を与える仕組みが面白い。
    発展途上なので、このようなことがいるのだろう。
    学びを自分への投資として、実行し実践する。
    トップが知らなくても、現場が知っているのだから、
    現場の判断に委ねることが必要ということなんだね。

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