星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 818
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569840741

作品紹介・あらすじ

田舎町の本屋と、ある書店員の身に起こった奇跡を描き、全国書店員の共感を集め、2017年本屋大賞5位になった『桜風堂ものがたり』。その続編の登場です!
郊外の桜野町にある桜風堂書店を託され、昔の仲間たちとともに『四月の魚』をヒット作に導いた月原一整。しかし地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから呼び出される。そのオーナーが持ちかけた意外な提案とは。そして一整がその誠実な仕事によって築き上げてきた人と人とのつながりが新たな展開を呼び、そして桜野町に住む桜風堂書店を愛する人たちが集い、冬の「星祭り」の日に、ふたたび優しい奇跡を巻き起こす。
今回も涙は流れるかもしれません。しかし、やはり悲しい涙ではありません!

感想・レビュー・書評

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  • 地方の小さな書店・桜風堂で働く一整。人気作の配本がないとか店の運営を悩む。そんな中、近所の人々の助けや、以前務めていた銀河堂のオーナーからあることを提案され…。この物語は本、本屋が好きな人向けかな。本屋愛が伝わってくる。そして、おとぎ話というかメルヘン、夢いっぱいの本でした。一整が始まりだけれど、桜風堂を取り巻く人の、その人たちの思いの本かな。これで桜風堂のお話が終わってしまうのは残念。そして、自分自身も思い出すけれど、小さい頃の本屋さんは好奇心がいっぱいの不思議なところ。そういう思いはいまの子供にも残したいと切に思う、身近な存在、町の本屋さん生き残って欲しいですね。

  • 前作「桜風堂ものがたり」の続編。
    あ~大まかな内容は覚えてるけど、もう細かい所は忘れてしまった・・・

    でもでも本当に優しい内容。
    星野百貨店もそうだし、銀河堂書店もそこのオーナーも素敵な人ばかり。

    苑絵と渚沙の出会いもいいし、そっと渚沙を見守る蓬野さんも素敵。

    最後はサイン会でみんなの気持ちが1つになって、小さな町も小さな本屋さんも、み~~んな幸せになったって感じです。

  • 読んだ後、温かくてほわほわした気持ちになった。
    そしてそのまま表紙を見ると、すぐにラストを思い出してキュンとする。
    文庫よりこっちの絵のほうが好き。

    これで完結とのことだが、これでいいような気もするし、後日談が読みたいような気もする…
    (船長を託した謎の男性とか、町長の家系の話とかちょっとしたこぼれ話みたいなのも読みたいわぁ)

    二巻目は主人公の一整より、女性陣の話が印象的だった。
    一整の棚ぼた話→苑絵が殻を破り始めた話→渚沙の過去と今の話→星祭り
    で、合間に漫画家の卵の話

    一整のために絵を描く勇気を出した苑絵。
    一歩踏み出した彼女の内面が少しづつ変わって、夢も具体的な形になりつつある。
    本人は悩んでるつもりなのかもしれないけど、前に比べたらかなり前向きなくよくよ(?)さだと思う(笑)。

    どちらかというと渚沙のほうが分かりにくい分、何だか痛々しい。
    明るく機知に富む強い女性は、父が不倫の末に自分達を捨てたという辛い現実から、自分と母を守って立ち上がろうとして生み出されたものだった。
    私は誰かの大切なものを奪うことはしない、苑絵を守りたい、罪滅ぼしに守らなくちゃいけない、何かを犠牲にしないと幸せは手に入らない…そんな無意識が渚沙の中にあって、甘えることができなくなっちゃったんだね。
    でも渚沙の話があるから、この本自体に刺激と読みごたえが生まれて、一整と苑絵の仲も進む。。

    渚沙は一整や苑絵の持つ、自然体で周りを惹き付け魅力にどこかかなわないと思ってる。
    (自分は努力してセルフプロデュースで身につけたもので、そういった才能は無いと感じてる)
    でもそうやって傷ついても強くあろうとする姿が、彼の心を打ったのかなぁ。

    彼女が甘えられるくらいのデカイ器を持ってる彼が、大型犬ばりに渚沙にじゃれ付いて、素敵な関係を築く。…という妄想が止まらない(笑)

    あと、あとがきに表紙を書いた人の名前を出してくれてありがたい。ラノベとかは著者と絵担当でそれぞれ載せてくれるけど、普通の書き下ろしだと、かわいい絵!素敵なデザイン!と思っても取っ掛かりがなくて、他の作品を探しにくいんだもの。

  • 人と人の心を繋ぐ優しい手。そんな手を持った強く優しい主人公が起こす奇跡。
    読んでいて、自分も登場人物になってしまうような感覚を覚えました。
    奇跡も魔法もきっとある。大切なものを守り抜くために祈るなら…

  • 続編とは知らずに先に読んでしまった。

    色んな登場人物にスポット当て過ぎて、
    肝心の桜風堂書店について、サラッと触れるくらいなのが残念。
    オールハッピーなのは良いけれど、出来過ぎな感じがした。

    けれど、書店を取り巻く現実は伝わってきた。
    それに書店員はただ本を店頭に並べる仕事ではなく、本のプロなんだな。
    本が好きと言うより、書店愛を推している気がするけど、現実的に書店が置かれる厳しい現実を知る切欠となって良かった。
    基本図書館からしか本を借りないが、気に入った本を今度買いに行こうかな。

  • 桜風堂ものがたりの続編。
    桜風堂書店の一整をはじめ、桜野町の人々や、風早にある銀河堂書店や星野百貨店の人々が、一丸となって、物事が進んでいく感じ。
    今の書店業界の現状や話題がもりだくさん。
    頑張っている人たちを神様はどこかで必ず見ていてくれているんだなと感じさせられる。
    一整くんと苑絵さん、ふたりを取り巻く人々の気持ち。
    これで終わりのようですが、二人がお互いの気持ちを理解した上で、桜風堂で一緒に働いていく姿も見てみたかったかな。

  • とてもとても美しい幕切れ。
    (寂しい思いをした人もいたけれど、彼女の強さと明日を信じます)
    私も参加したかったなあー、と現実にあったことのように思ってしまう。

    星は、一つ一つは孤独。
    隣の星との距離は、それこそ天文学的だけれど…
    人間は昔から夜空を見上げ、星と星をつないで星座をつくった。
    そこには物語が生まれる。
    星をつなぐことは物語を作ることなのだと思う。

    読み進めていくにつれて、星たちが集まって行くのが見えてくる。
    あの人はあのポジションへ、この人はあちらのポジションへ…みなあるべき場所を目指して、運命に導かれ、引かれている、と思う。

    一整が銀河堂書店を追われるとき、ネット社会ならではの嫌な部分が描かれた。
    正義ヅラして見知らぬ人間を叩く人々。
    黒い祭りに熱狂する愚かな人たち。
    しかし、そのネット社会にも、この巻では名誉挽回のチャンスが与えられているのが良い。
    昔から人間は、さまざまな動具を作りだしてきた。
    それはいつだって、使いようによっては、良いものにも悪いものにもなるのだ。

    諦めとは違うが、書店をめぐる状況の移り変わりが元には戻らないものだということは感じる。
    書店には限らない。
    生き残るためには形を変えることも必要だと思う。

  • シリーズの2作目のようでしたが、これだけ読んでも楽しめました。

    地方の本屋さんを継いで守ろうとする青年と、本にかかわる人たちのそれぞれのお話。
    大人のお伽噺のように楽しめました。

    本は紙が好きです、好きな個所をめくって何度も読んだり。
    新しい本の頁をめくるワクワク感とか。電子書籍の手軽さよりもやっぱり好みです。
    本屋さんが好きです、待ち合わせ前に寄って時間を過ごしたり、写真集や実用書、全然目的でなかった本に目をとめたり、たくさんの本を選べることに幸せを感じてしまいます。

    なので、こういった本はやっぱり読み終わってあー、よかったね、楽しかったね、ってなります。

  • 村山早紀 彼女の作品に登場する人物は、とてもとても優しく、そして登場する様々なもの、ひとに対して深い愛情をもってとてもとても大切に思っている。
    普段の生活では、そこまでストレートな優しさに触れることがない私は、その優しさ、その愛情に心を洗われるような気がする。

    彼女の作品に出合ったきっかけは、本屋大賞。
    「桜風堂ものがたり」は図書館の予約がいっぱいで、最初に読めたのは「百貨の魔法」。
    そして次に、「桜風堂ものがたり」の続編となる本書を読むことができた。

    作者による本書のあとがきによると、「桜風堂ものがたり」「星をつなぐ手」が一連の作品で、「百貨の魔法」は姉妹編になるそうだ。「百貨の魔法」で感じた登場人物の優しさと、かかれる対象への愛情は、本書でも変わることが無い。

    書かれた順番とは少し違うけど、私は「百貨の魔法」を最初に読んでよかったような気がする。
    桜風堂の店主が星野百貨店を訪れるシーンで描写される百貨店。その百貨店の存在や百貨店の人々の姿について、きちんと予習したうえでそのシーンを読むと、より味わい深いものに感じられると思うから。
    私は、百貨店で出会う人たちの描写に、ここで待っててくれたんですねと、とても懐かしい気持ちを抱くことができた。
    これらの三冊は、星野百貨店、銀河堂、桜風堂という素敵な舞台と登場人物が存在する別の世界のお話しなのだと思う。
    だから、たぶんどの順番で読んでも成立するのかな。
    私は好きな作品でした。

  • 図書館より。

    ヤバイ。やっばい!読み始めたら、一気読みで、読了。泣けるのは、何故?(笑)心にじんわり染みてくるのは、やっぱり作者さんの持ち味なんだろうな。
    これでシリーズは完結か。仕方ないとは言え、好きな本が完結するのは哀しい。もっと幸せな話が読みたかった!と言うのは欲張りなのか。
    御馳走様でした。

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著者プロフィール

作家

「2020年 『星をつなぐ手 桜風堂ものがたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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