星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 1283
感想 : 148
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569840741

作品紹介・あらすじ

田舎町の本屋と、ある書店員の身に起こった奇跡を描き、全国書店員の共感を集め、2017年本屋大賞5位になった『桜風堂ものがたり』。その続編の登場です!
郊外の桜野町にある桜風堂書店を託され、昔の仲間たちとともに『四月の魚』をヒット作に導いた月原一整。しかし地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから呼び出される。そのオーナーが持ちかけた意外な提案とは。そして一整がその誠実な仕事によって築き上げてきた人と人とのつながりが新たな展開を呼び、そして桜野町に住む桜風堂書店を愛する人たちが集い、冬の「星祭り」の日に、ふたたび優しい奇跡を巻き起こす。
今回も涙は流れるかもしれません。しかし、やはり悲しい涙ではありません!

感想・レビュー・書評

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  • 「桜風堂ものがたり」の続編です。
    前作で話の中心となった作家・団先生の小説「四月の魚」
    たくさんの人々を動かし、小さな書店を何とか立て直した月原一整ですが、今作は時代小説の人気作家
    高岡源の小説で奇跡が…
    奇跡起こりすぎですけどいいんです‼︎
    町の人が全員良い人すぎですけどいいんです‼︎
    それがこのシリーズの良いところ(*´∀`*)

    悪い人ひっとりも出ません笑
    素直に癒されてください。

    そんな人にオススメです♪

    • 1Q84O1さん
      「桜風堂ものがたり」の続編ってあったんですね
      知らなかったです…(^_^;)
      ちょっと癒やされようかなぁ〜w
      「桜風堂ものがたり」の続編ってあったんですね
      知らなかったです…(^_^;)
      ちょっと癒やされようかなぁ〜w
      2023/02/22
    • みんみんさん
      もうみんなの愛がどんどん集まってくるの!
      モヤモヤ一切なし(*^▽^*)
      もうみんなの愛がどんどん集まってくるの!
      モヤモヤ一切なし(*^▽^*)
      2023/02/22
  • 桜風堂ものがたりの続編。一整をはじめまわりの人たちを応援したくなるようなお話でした。村山さんの作品は、文章がキレイで毎回すごいなぁと思ってしまいます。読み終わったあとの爽快感がなんとも言えません。
    この物語は、これで完結らしいですが一整と苑絵のその後も気になります。
    この物語に出てくる百貨店のお話、百貨の魔法も是非読みたいと思います。

  • 本編の続編です。間違って番外編を先に読んでしまったのですがここでやっと腑に落ちたことがいくつも…(^^;)

    主人公の一整くん、本当に真面目。こんな人みたことない!いたとしてもきっと全然目立たない。村山早紀さんのお話しではそんな目立たなくても真面目に一生懸命に生きてる人を神様が掬い上げてくれるのです。

    そりゃ、話が上手く転がりすぎでしょ?って突っ込みたくなる面もあるけれど、『情けは人の為ならず』みたいに善い行いが自分に返ってくるのかしら?と思わず村山さんの魔法にかかってしまうのです。(笑)

    とにかくほっこりとして大好きなお話しでした。

  • 『桜風堂ものがたり』は2017年本屋大賞第5位になった作品。

    百貨店内の書店である「銀河堂」の書店員だった月原一整。
    人づきあいが苦手な彼だったが、埋もれている名作を見つけ出す「宝探しの月村」とも呼ばれ、書店員仲間の信頼は厚かった。
    ところが、店内で起こった万引き事件の責任を取り、店を辞める。
    傷心の彼を迎えてくれたのが桜野町の「桜風堂」の老主人だった。
    街の小さな書店「桜風堂」で一整が見出した一冊が奇跡を起こす。

    『桜風堂ものがたり』は好きな本だったので、続編『星をつなぐ手』を手にした。

    「桜風堂」書店を託された一整。
    しかし、小さな地方の書店では、人気作の配本もなく…
    そんな一整を支えてくれたのは、「銀河堂」の仲間やオーナー。
    誠実な彼の人となりが再び奇跡を起こす。

    『星をつなぐ手』は一整を支える人々を描いている。
    たくさんの人の話を少しずつ…
    一整の話を期待していた私には、ちょっと残念だったかな…

    最近、”書店”や”本”を描いた小説が多いように思う。
    読むたびに、書店や本にかかわる人々の大変さが身に沁みる…

    この本で知ったこと

    小さな書店には新刊が行き渡らないということは、珍しい話ではない。
    一冊でもいいから欲しい、と切望する小さな店には、その一冊すら入ってこない。

    中小の書店で、あまり売り上げが良くなく、新刊が配本されないような書店でも、
    事前に、できれば早いうちに、客から注文が入れば、予約することができる。
    欲しい本が、無事に発売日に入荷するそうだ。
    客注といって、お客様からの注文は、それだけ強いのだ。

    本の流通の仕組みは良くわからない。
    ただ、書店で注文すると長く待たなければならない。
    私は最長、2週間、待った経験がある。

    そんな記憶から、欲しい本がネットでは翌日に届くのに…
    と、思っていたけれど…

    街の本屋さんが消えていくのは、本当に悲しい。

    私には絶対に購入すると決めている作家さんがいるので、そんなときは「客注」という手があったのか!
    と、思ったけれど…

    私が2年前に引っ越してきたこの街には、すでに街の小さな本屋さんはなかった。

    一度、消えてしまった小さな本屋さんは二度と戻らない…
    切ない現実。

  • ちょっとうまいこと、ことが運びすぎちゃう…!?…という気持ちを抱えたまま読了してしまった。

    中盤までの展開のボリュームを抑え、終盤をもっと広げて読みたかったなぁというのが少し残念なところ。

    町全体が活き活きとする光景が目に浮かぶ終盤に向けての展開はとても良かった。

  • 地方の小さな書店・桜風堂で働く一整。人気作の配本がないとか店の運営を悩む。そんな中、近所の人々の助けや、以前務めていた銀河堂のオーナーからあることを提案され…。この物語は本、本屋が好きな人向けかな。本屋愛が伝わってくる。そして、おとぎ話というかメルヘン、夢いっぱいの本でした。一整が始まりだけれど、桜風堂を取り巻く人の、その人たちの思いの本かな。これで桜風堂のお話が終わってしまうのは残念。そして、自分自身も思い出すけれど、小さい頃の本屋さんは好奇心がいっぱいの不思議なところ。そういう思いはいまの子供にも残したいと切に思う、身近な存在、町の本屋さん生き残って欲しいですね。

  • 『桜風堂ものがたり』の続編。前作よりもストーリーが明るく、とんとん拍子に話が進んでゆく印象。非現実的ともいえるけれど、そこがこの作品の良さなのだと思う。

    前作と比べて、様々な読み手の姿を描いているように感じた。本を愛する人たちに焦点を当てて、その一人ひとりの物語を紡いでできたような作品だった。
    もちろん、作品の芯には書店の未来への憂いと、まだまだ戦えるのだという希望が詰まっている。本を売るために試行錯誤し、仕掛けていく書店があり、それに応える読者がいる。

    ネットやデジタル化によって煽りを受けている書店や書物であるが、逆にネットの力をうまく利用して本を売るということもできるのだと思った。
    こうして感想をつらつら述べることも、もしかしたら作品を手に取る人を増やしているのかもしれないと思うと、少し嬉しくなる(私自身ブク友の方々の読んだ本を手にすることもあるし、ないとはいえないよね!)。

    次は『百貨の神様』かなぁ。繋がっている世界の作品って、読みたくなる。ずるずると村山さんのワールドに引き込まれていく自分がいて、わくわくする。

    • とりおの飼い主さん
      間違えた。『百貨の神様』ではなく『百貨の魔法』でした。
      間違えた。『百貨の神様』ではなく『百貨の魔法』でした。
      2022/09/26
  • 前作は本屋大賞のノミネート作品だったと、あとがきを読んで知った。前作では、ちょっとうまくいきすぎかなと思ってしまったけど、続編を読んで、このシリーズはこれがいいのかなとも感じた。
    星祭りの、町全体の高揚した雰囲気が好きだな。お客様たちが楽しみながら一整たちを助けるのも、素晴らしい優しさのつながりで、読んでいて気持ちいい。

  • このシリーズは悪い人が出てこないので、シリアスな話の合間に読んだ時にホッとします。
    本への愛も伝わってくる作品で、こんなにとんとん拍子に素敵な企画が進んでいくことって現実では少ないだろうけど、心から羨ましく思います。

  • 前作「桜風堂ものがたり」の続編。
    あ~大まかな内容は覚えてるけど、もう細かい所は忘れてしまった・・・

    でもでも本当に優しい内容。
    星野百貨店もそうだし、銀河堂書店もそこのオーナーも素敵な人ばかり。

    苑絵と渚沙の出会いもいいし、そっと渚沙を見守る蓬野さんも素敵。

    最後はサイン会でみんなの気持ちが1つになって、小さな町も小さな本屋さんも、み~~んな幸せになったって感じです。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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