いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569840772

作品紹介・あらすじ

道徳からばかり語られがちな「いじめ」の問題を、30年にわたり蓄積されてきた研究データから分析! いじめ研究の最先端にして決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 親としてはとても気になるテーマ。

    感情に訴える方法ではなく、数々の調査データをもとに、どんな条件が重なるといじめが発生するのかを考察している点に期待をもてる。

    データからは、いじめは誰にでも起こりうる、ということが再認識させられる。
    では大人はその前提のもと、何をしておくべきかの提案もあるので、身近な子どものためにも読んで備えておきたい1冊だろう。

  • 読みやすくてとても実践的な本。いじめについてまず一番に読んで間違いない。

    俺はいじめはなくならない。とほとんど諦めていたが、なくなりはしなくても、重篤化、深刻化しないようにすることは可能だし、その取組が大事なのだとわかった。

    その具体的な方法も書かれていて、できることからやれそうである。

    苦悩モードから解決モードへのスイッチが重要。

  • いじめについて、データを示しつつ解説してあるのは、わかりやすくて良かった。

  • 子育てをしている人は、一度読んで損はない。いじめの現状のデータと、具体策が提案されていて、とても説得力がある。子どもが進学するたびに読み返したいと思う。

  • いじめを感情論で話し合うのはもうやめよう。データに基づいてひとつひとつ有効な施策を試していこう。

     やっぱりいじめ問題ってのは、加害者の問題なんだよ。どうして加害者が不適切行為に走ったのか、それを解決しないとダメなんだよね。

     いじめという形の八つ当たり、ストレス発散で他者が傷つくのをふせぐ世の中を作ろう。

     そしてみんな理解しなきゃいけないのは「人間は他人を傷つけるのが楽しいと感じる生き物」だという事実。
     自分の中にもその他人を傷つけて快楽を得る思考回路が備わっていて、うまくそれをコントロールできているだけなんだということ。攻撃は簡単に自己有用性を感じられて、それに依存してしまうのだ。
     いじめはDVに近いものだということを覚えておこう。

     まぁそんなことまでは書いてなかったけど、考える材料としてとてもよかった。データが豊富だから、色々考えられる。

  • 様々な視点から「いじめ」を分析している。分析だけで終わらずに「教師として」「大人として」どう対応していくのか、考えさせてくれる。

    「2+α制度」「ご機嫌な教室、不機嫌な教室」など、賛同することが多い。僕が学んできたことが、別の方向からも同じ視点で書かれていた。

  • 「厳罰化」や「道徳教育」ではいじめはなくせない!?

    俗流いじめ論を超えて
    データやエビデンスに基づき冷静に議論する視点を提供する
    いじめ問題をコンパクトにまとめた決定版

    「不機嫌な教室」を「ご機嫌な教室」にすればいじめはなくせる!?

    「理不尽な思いをする人が一人でも減ってほしい」という著者のシンプルな活動理念にもとづく労作

    いじめを論じるならまず目を通すべき必読文献
    (それでも足りない視点がひとつあるけれど)

  • いじめを生むのは「心」ではなく、「教室」(環境)だという指摘。
    いじめを減らすにはどうしたらいいかわからなくても、どうしたらいじめを増やせるかを考え、その要素を減らすという発想はわかりやすい。
    徹底的にデータを基にした、いじめへの対応策の数々。討論するより、まずは研究結果について勉強した方が良さそうだ。

  • 図書館で借り。
    なんの本で読んだんだったかなー、暮しの手帖だったかなー。いじめ研究についてのデータが豊富な本としてこの本が挙げられていたので、借り。
    パラパラとしか読んでいないが、子ども同士のいじめだけではない、ハラスメント全般の対策として使える部分があると思った。



    ・LGBT、発達障害、外国人児童などはいじめのハイリスク層
    ・ご機嫌な教室づくりが大切
    ・道徳についてp110
    ・学校・教室以外の第三の場が必要。p111
    ・ネットいじめも本質は変わらない。証拠が残る分、対応しやすい側面もある
    ・p80精神論ではなく「具体的なSOSの発信法」「相談体制の周知と解決の約束」
    ・教師に相談することは効果がある。「被害モード」から「解決モード」へ移行したと、被害者を安心させる

    ・p181 だからこそ、教師や保護者には、自身が子どもたちのコミュニケーションを解除・援助する役割にあることを意識してほしいと思います。子どもたちのコミュニケーションがうまくいっていないとき、単に叱るだけでなく、一方の児童が何を伝えたいのかを組み、伝えることをサポートすることで、当事者間のコミュニケーションは円滑になり、互いの理解を深めていくことができるようになります。そうしたことが可能な環境づくりを意識していくことが、今、いじめ対策の現場では求められているのです。
    ・p174 キャロル・グレイ『発達障害といじめ』読みたい。
    ・p246 ちなみに、いじめに限らず、大人社会のハラスメントであっても、受けたいやがらせの内容については、しっかりと記録を取ることが重要です。受けた攻撃の内容をメモする、傷跡を写真にとる、送られてきたウェブメッセージを画面保存する、録音をする。一部で誤解があるのですが、自衛のために自分の受けた暴言や暴力などを録音・録画することは「盗撮」ではありません。合法的な情報収集であり、裁判でも証拠として認定されます。

  • 感情論ではなくデータに基づいて著者の意見も織り込みつつ冷静に、いじめの実態、様々な取り組みが記述されている。

    子育てをする親は一度読んでおくべき本と思う。自分の子どもがいじめの被害者、加害者にもなり得る中で、親として知識を持ち、どう導いてあげることができるか、考えさせられる1冊であった。
    また学校の先生が持つ役割や責任が重いのも事実である。親としても学校の取り組みに関心を持ち、子どもを通してだけでなく、自ら状況を把握することが大切なのではと思った。

    子どもの環境が変わった際には、親としても読み返し続けたい本である。

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著者プロフィール

1981年生まれ。評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。NPO法人ストップいじめ!ナビ代表理事。ラジオ番組『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)メインパーソナリティー。同番組にて2015年度、2016年度ギャラクシー賞を受賞(DJパーソナリティー賞およびラジオ部門大賞)。

「2019年 『ネットと差別扇動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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