未来を読む AIと格差は世界を滅ぼす(「世界の知性」シリーズ) (PHP新書)

  • PHP研究所
3.62
  • (18)
  • (55)
  • (52)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 516
感想 : 64
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569841069

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 知の巨人達の話は面白かったが,一方で以外と普通のことを考えているんだなと感じた.未来は基本わからないので,かもしれないとしか言えない.だったら僅かでもいいから未来を創れる人間になりたいと感じさせられた.

  • 著名な研究者や思想家のインタビュー。現在の時の人の、それぞれの考えが要約されている。
    読み応えはないが、インスタントでわかりやすく手っ取り早い。
    入門書として良い感じ。

  • 人工知能と格差を主題にインタビューしたもの。ダイアモンド、ハラリ、コーエンがよかった。

    民主主義は、人類が直面している難題を処理する能力を失いつつある。テクノロジーの進展によって経済や社会が変化するスピードが加速しているため、有権者も政治家も、世界で何が起きているのか、将来どうなるのかを理解することができなくなっているため(ハラリ)。

    テクノロジーが多くの格差をもたらし、多くの人が取り残された。テクノロジーの直接の恩恵を受けている人の生産性は向上したが、その範囲は限られている(ダニエル・コーエン)。

    ベーシックインカムは、何が不可欠でいくら必要なのかを決めるのが難しく、コンセンサスを得ることができない。また、すべての国は貿易でつながっており、発展途上国は単純労働に依存しているが、他国の労働者に払うべきかという問題もある(ハラリ)。

  • 不思議な本ですね。近未来の文明論を語るジャレド・ダイアモンド、ユヴァル・ノア・ハラリ、リンダ・グラットン、ダニエル・コーエン、ニック・ボストロムだけかと思ったら、。アメリカ社会や北朝鮮の問題に関してのウイリアム・J・ペリー、ネル・アーヴィン・ペインター、ジョーン・C・ウイリアムズのインタビューが掲載されている。まるで別のタイトルの本が2冊合わさって1冊になっているという、世の中こんな本があるんだなと言う珍書です。と言うより単にページ数を増やしたいだけの出版社のトンチンカンな仕業といったところか。
     それは置いといて、前段の近未来文明論の各研究者のうち、ユヴァル・ノア・ハラリ氏とニック・ボストロム氏の慧眼は際立っている。一方で肝心の大御所ジャレド・ダイアモンド氏は、意外に?マークのことも主張している。狩猟採集民族が現代とは比較しようもない社会なのに持ち上げてしまったり、日本の人口減少の真の問題を理解していなかったり、と著書「文明崩壊」にも散見された誤解が同様にある。またダニエル・コーエン氏も、人間の自我と人工知能の関係性についての知見に?マークの見解があったりという印象。
     一方でユヴァル・ノア・ハラリ氏の述べる近未来の世界は納得できるものですが、その世界になるにはもう30年ぐらいかかりそうな印象。テクノロジーと時代の進歩は、予想外に早く来るものもあれば。意外に早く来ないものもあります。例えばスマホのような世界は早いなと言う印象ですが、燃料電池車については、中々、普及せず。というより多分普及しない可能性を高く感じます。したがって近未来のテクノロジーというのは、実現するかしないか?よく見極めないといけないなということです。

  • 鋭い現状分析と未来予測にただただ圧倒される。特に、著名なダイヤモンド、ハラリ、グラットンの3氏の慧眼には身震いしてしまう。

  • 今の世界の動きや、学問の最先端のいいとこ取り。小論でも大事そうな視点。

  • ジャレッド・ダイアモンド、ユヴァノル・ノア・ハラリ、ダニエル・コーエンがキレッキレ

  • 高名な各界の泰斗へのインタビュー集でその企画自体が売りもの。登場人物の著作への手引きにもなっている。ただ未来を読むにしては、話し手の年齢の高さが(年齢で人を見る事の愚が本文で話題に出るが)気にはなった。新しいものへの見方や態度は、世代によって自ずから違いが生じる面があるから、分野はともあれ、一世代若い人材を混ぜるとより面白かったと思う。

  • 「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンドなど八人の「知の巨人」とのインタビュー。「サピエンス全史」のユヴァル・ノア・ハラリは、近い将来「役立たず階級」が大量に発生すると言う。AIが進化すると今までの職業が無くなるからと。どうやって一般人は生きていったらいいのか?

  • 世界の識者にインタビューした本。ユヴァル・ノア・ハラリさんは気になる存在。

全64件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジャレド・ダイアモンドの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×