ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
3.32
  • (16)
  • (36)
  • (64)
  • (13)
  • (6)
本棚登録 : 593
感想 : 59
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569841885

作品紹介・あらすじ

アニメと漫画は未来を予見する! 「第一印象至上主義」「中間はいらない」等、日本と世界をどん底から救うオタクの技術と価値観を開陳。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現代は、第一印象至上主義、考えるより探す、中間はいらないという価値観が主流であるとの主張は確かに!と思った。この確かに感が岡田斗司夫の面白さ。何かしらの根拠や統計がなくとも、共通体験とあり得そうな論理整合だけで、恰もそれっぽく語る技術が秀逸。

    考えるより探す。推測する前に、インターネットで検索してしまえる時代の行動。図書館で探すには行動が伴うから、付随する前後の段取りや交流による調べたい事とは異なるオマケがある。オマケは、人生の暇つぶしにも有効。新聞や本、辞典で調べると、無関係な記事やページが目に入り、ここでもオマケ。人に聞くにしても、現場に行くにしても、オマケが付いてきて、人生を程よく消費できる。ネットだと、それが無い。

    中間がいらないとか、リアルの不細工同士による恋愛はいらないとか、実はかなり極論だ。人間は、ある程度、肉体や土地に縛られるから、完全に解放された前提は成立しない。まして、誰しも良好なバーチャル環境が与えられるわけでもない。
    理不尽や不協和、想定外、不合理こそが人生。オマケを楽しむ価値観を大事にしたいものだ。

  • ほとんどのユーチューバーはAIに取って代わられるというタイトル通りの話にとどまらず、若者の関心が「恋愛」から移ってきている、貴族の趣味は生命創造、どうやったら幸福に生きられるかなど、予想外に幅広い話題に触れられていて、かなり面白かった。

  • 2016年から2017年にかけてニコ生岡田斗司夫ゼミで話した内容をベースにした約10年後(2028年)の未来予想。話題はアイドル、AI、仕事など多岐にわたるが、特に社会の価値観の変化を重点的に考えているのが特徴。

    テクノロジーの急激な発展により従来の社会や価値観の前提が崩れ去りつつある。従来の枠組みは頼りなく、個人の力を高めなければいけない乱世の時代となった。筆者は「そんな乱世で大切なのは、とにかく生き抜くこと」だと言う。皆が羨むきらきらした自分を目指す道しかないと思わず、自分に乗り越えられるサイズの苦労や不幸を乗り越えることを目指す道を模索すること。これこそが未来格差に備えるということなのだろう。

    • 三国志さん
      本人が筆をとったわけではないみたいですよね
      本人が筆をとったわけではないみたいですよね
      2022/06/29
    • 光軍曹さん
      「ニコニコ生放送」で著者が話した内容をベースに構成したものですね。
      「ニコニコ生放送」で著者が話した内容をベースに構成したものですね。
      2022/07/01
  • 動画で岡田斗司夫ゼミをよく見てるので、岡田さんの頭の良さは織り込み済み。

    ユーチューバーの消滅をタイトルにしているけと、内容はユーチューバーだけではない。近未来を予測したさまざまな項目にわたっている。

    ただ、将来はすべてAIがやってくれる予測ばかりが多かったかなという印象。
    AI万能説だけだとあまり面白くない。

    でも、目から鱗の内容もあってよかった。
    軽く読めます。

  • 読みやすかった。
    AIが進歩すればするほど人間は愚かになっていく

  • 1時間の暇つぶしに良い。語りもよく読みやすい。

    ただ、読み終えた後に何が残るかと言えば、「まぁ、そうだよね」の域からでない。予測というほどのものでもなく、この方でなくても業界の人なら知っていて書ける内容。というか似た内容を他でも見かける。名前と文才が本を成立させている。
    なんとなく、著者もそのくらいのノリで本にしたのでは…、もしくはそんな程度で話した内容を出版社に企画とされたのか…かな。

  • 出版されてから5年後に読んだのだが、当たっているところ、納得できることも多くて面白い。
    特に印象的だったのが、恋愛はコスパが悪い、子育ては趣味と資産。AIや人工知能の可能性。仕事ではなく人を見つける。
    子ども達が大人になる頃にはどんな世界になっているかわからないが、著者のように技術が生活に馴染んだあとの未来を予測しておくことが大切だと思った。

  • 前半の価値観の変化の記載が肝だと思う
    「第一印象主義、考えるより探す、中間層はいらない」というのはなるほどと思う
    別の言い方をすると脳化が環境面だけでなく、ごく個人的な問題である、見た目や発言、行動まで入り込んできているということなのかと感じた。
    SDGやポリコレもこの流れだろう。

    あと「ありのままの現実をみるより、自分の見たい世界を見る」とういのが、面白かった。

  • この世がこれからどのように変化していくのが楽しみであり、恐怖でもある。

  • この本が5年前に出ていて
    10年後を予測していて
    今から見れば5年後を予測ている本
    youtubeなんかで話していることが
    元になっている本らしいです。
    話している人がいて
    それを構成してくれる人がいて
    校閲してくれる人がいて
    出版してくれる人がいて
    流通してくれる人がいて
    ここに本が出来上がる。
    いろんな人が本にしたいと思ってくれたからの結晶
    歴史の中で生き残っている形
    改善してきた形
    この先を楽しみながら
    今を楽しむ

全59件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は90万人を超える。

「2023年 『誰も知らないジブリアニメの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡田斗司夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
カルロ・ロヴェッ...
クリス・アンダー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×