お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する(「世界の知性」シリーズ) (PHP新書)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569842219

作品紹介・あらすじ

【発売前重版決定! 世界同時株安も予見していた「投資の神様」が
日本と世界の経済のゆくえを占う】

ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズ。

ソロスと設立した「クォンタム・ファンド」は、10年で2400パーセントという驚異のリターンを叩き出し、伝説となった。

本書は、そんな「投資の神さま」ジム・ロジャーズが、初めて日本の読者に向けて語り下ろした1冊である。


伝説の投資家の目に、日本と東アジア経済の未来はどう映るのか。じつは、本書の取材を敢行した2018年夏の時点で、ロジャーズは「日米マーケットの好景気はうわべだけ。近いうちに破綻が訪れる」と断言していた。

2018年12月末に、その予言はある意味現実となった。「リーマンショック級」の株安が日米のマーケットを襲ったのだ。


ロジャーズはほかにも、リーマンショック、中国の台頭、トランプ当選、北朝鮮開国に至るまで、これまで数多くの「予言」を的中させてきた。

名門イエール大学、オックスフォード大学で歴史学を修めたロジャーズは、「私の投資の背骨には歴史がある」と述べる。歴史から大きな「お金の流れ」を掴むことで、数々の予測を的中させてきたというのだ。

このあと、お金の流れはどう動くのか?本書では、世界史を参照しつつ、短期・長期両方の視点から、日中韓の将来を鮮やかに論じる。

日本再興への道、朝鮮半島に訪れる刺激的で劇的な未来、中国のアキレス腱……「アジアの玄関口」シンガポールから世界を見つめる投資家の慧眼に映る、驚愕の未来予測。



序章 風はアジアから吹いている――ただし、その風には「強弱」がある

第1章 大いなる可能性を秘めた日本

第2章 朝鮮半島はこれから「世界で最も刺激的な場所」になる

第3章 中国――世界の覇権国に最も近い国

第4章 アジアを取り囲む大国たち――アメリカ・ロシア・インド

第5章 大変化の波に乗り遅れるな

第6章 未来のお金と経済の形

感想・レビュー・書評

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  • ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズ。

    ボクはジムロジャースのことをこの本を読むまで全く知らず、予備知識なしで読んでみたのですが、真新しい情報が沢山得られてスゴイ良い刺激になりました。

    世界で活躍する投資家は視座が全く違うところにあるし、
    本質部分をあっさりと見抜く世の中に対する指摘には脱帽です。

    北朝鮮の動き、中国や韓国の発展、、、
    日本という小さな島国の中で起こることばかりに目を向けるのではなく
    世界を俯瞰できるような目線も今後手に入れたいなと思いました。

    著者の思考をコピーできるように時間をとって再チャレンジします。

  • 超書 投資家ジム・ロジャーズの世界情勢の分析と考え方、歴史観をベースとして、近未来を予測するもの。投資という観点は、その結論にすぎない。
    日本人には、耳に痛いかも

  • ジム・ロジャーズの投資哲学のようなものが理解できる一冊。
    具体的にどうしたら良いかといった事が書いてある親切な本ではない。

    簡単に言えば
    ・歴史を学べば投資に役立てることができる
    ・北朝鮮、中国、ロシアなどに期待している
    ・成功したければリサーチが大事
    といった内容。

    この一冊で成功することは絶対ないと思うが、成功するための一歩を踏み出そうと思うには良いと感じた。

  • 2019年1月に発売された世界三大投資家の一人であるジム・ロジャーズが、日本や世界の未来について語った本。
    北朝鮮を絶賛していたりと、他の人とは違った視点で面白いと思った。まあでも、個人的には北朝鮮は倫理的問題が多いから、グローバルに活動できるとはあまり思わないけど。
    韓国は日本と同じく出生率も低く、少子化で人口減少の問題があるけど、北朝鮮と統一することでその問題は解決されるだろうとのこと。統一の話ってそういやどうなったんだろう。コロナ禍で話が途切れてるのだろうか。
    アメリカがかなりの債務国という事は初めて知った。そんなに他国からお金を借りているのか。それを聞くと、確かにちょっと怖いなと思う。日本は借金の額は世界一多い国ともいわれてるけど、その割合はほとんど国内の金融機関らしいのでまた実情は違うのだろうなと思う。まあ、だから日本は大丈夫ってわけではもちろんないけど。
    実際、この著者も日本は好きだけど、日本の未来にたいしては悲観的だとのこと。もし、自分が10歳の日本人だとしたら、日本を離れて他国に移住することを考えるだろうとのこと。まあ、そういう考えもあるだろうなと思う。自分も日本に依存するのはまずいのかなと思わなくもないけど、そもそも日本からでたことないうえに、英語がかなり苦手という。やっぱり、英語ぐらいもっと勉強するようにしたほうがいいのだろうか。そう思うの何度目だよという感じではあるけど。
    日本が人口減少問題を解決するシンプルな方法は移民政策だと思うのだけど、当分は日本に来たがる人いないだろうしなぁ。先日も入管施設でスリランカ人が亡くなった事件といい、どうも日本人は外国人差別が多いような気もする。技能実習生の事故も多いらしいし。うまいこと解決できないもんだろうか。
    後、韓国の財閥のついての話で、「アメリカには一つもない」と書かれてあって、財閥があるのは日本や韓国ぐらいなのだろうかと思ってWikipediaの『財閥』ページを見たら、アメリカの財閥についてまとめられていた(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E9%96%A5#%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB)。まあ、家族経営だから英語では普通に「family」って使ってるよう。
    なお、日本は過去50年間、事実上の一党システムによって最も成功した国とのこと。まるで社会主義みたいだなと思った。
    また、投資をやるうえでは人のアドバイスには耳を傾けないほうがいいとのこと。そういう意味では、著者のアドバイスにも参考程度に聞いたうえで、後は自分で調べて判断するのがいいということなのだろうと思う。
    なんにせよ、今後はもっと世界に目を向けて投資していったほうがいいのだろうなと思った。

  • じいちゃんに読めと言われ読破。投資家の言うことって面白いな。未来が楽しみになってくる。

  • ジムロジャース氏が今後を予測した著書。日本はこのままでは将来の発展は望めない。一方で北朝鮮はこれから解放され朝鮮半島が統一されることにより、もっとも経済成長が期待できる。その他にもロシアも市場が解放されていないので経済成長は期待できる。これらの国は市場が開かれていないため、負債を抱えていないことが大きなメリットである。昔の中国が同様に負債を抱えていないことで大きな経済成長を遂げることがができたように。
    時間をかけたくなければそれらの国のETFを購入すれば良いが、ETFよりもETFに含まれない個別企業を見つけ出して投資することによって大きなリターンを期待できる。

    ・これまでの歴史から、4~8年の周期で大きな問題が起こる。従って今後1~2年のうちに経済危機が起きると予想される。
    ・世界中が紙幣を刷りまくっているいまこと、リアルセット(実物資産である金や不動産など)を持つべきである。
    ・ベトナムは中国と国境を接しており、単一民族であり勤勉である。多くの宗教や民族がない地域には、多民族・他宗教の地域より安定した未来が約束されている。
    ・ブロックチェーンが会社全体の経営に大きな影響をもたらすような中小規模の銘柄。大企業ではそれらが経営に影響を与えたとしても株価が急上昇するようなことはないからである。

  • この本のポイントは以下の通り。
    ・歴史は繰り返されるので、過去に起こった歴史を理解する事
    ・今後伸びるのはアジア。特に北朝鮮と韓国。
    ・投資は他人の言う事は聞くな。自分の判断で自分の責任で行う事
    ・待つ事ができるのは重要な才能の一つ
    ・後1,2年で大きな経済的な減速がある

    北朝鮮が有望だとのコメントは流石にどうかと思ったが、他人から気が狂ったか?と言われた時が成功する時だとのコメントを見て、なるほどと思った。
    最近仕事にかける時間が大きくて、投資はあまり時間をかけないインデックスばかりに偏っているので、今後の投資を再度考え直してみたい。

  • 【誰も意識しない順張り】
    みんなと同じでは儲けることはできないのはよくわかりますが、今、北朝鮮に投資しろと言われても、その勇気はありません。。。

    だから儲からないのですが・・・

  • 2019年4月3日読了。著名投資家ジム・ロジャーズによる、投資の観点からの未来予測と「私だったらどうするか」の論説。「歴史上起こったことは必ず繰り返す」という観点はシンプルで力強く、非常に説得力がある。「数十年後に日本は消えてなくなる」という発言はショッキングだが、まあ、当事者の肌感覚としてもそれはそうなるのだろうな…と納得してしまう部分はある。陰謀論ではないが、ロシアや中国、北朝鮮に対する自分の見方は相当量アメリカが発信するバイアスの影響を受けているのかも、とも思う。未来を予測してそこで大きなリターンを生むよう投資していく。そのような行動が自分でも可能だろうか。

  • ジム・ロジャーズのことは名前を聞いたことがあるくらいだったけれど、この本で一気にファンになった。歴史を学び、世界的な視野を持ってその時々に適切なものに投資する、というのは僕の理想とする投資スタイルにとても近い気がする。

    一見、あまり聞いたことのない視点だけれど、情報もしっかりとしているし、話の筋も通っている。世界に対してそんな見方ができる人になれれば、適切に投資することは難しくないのだろう、そんな気にさせてくれる。
    ただ、やはり世界の潮流を読みその流れには乗るが世界を作り上げていこうという意識は少し弱いように感じた。ジム・ロジャーズは投資家という職業がとても好きなのは伝わったが、お金を使って何かを成し遂げたいのかどうか分からなかった。
    次はそこをどう考えているかを知りたい。

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著者プロフィール

■著者略歴
ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)
1942年、米国アラバマ州生まれ。イェール大学で歴史学、オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4200パーセントという驚異的なリターンを上げる。37歳で引退した後、コロンビア大学で金融論を指導する傍ら、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍。2007年よりシンガポール在住。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される。 主な著書に『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界大発見』(日経ビジネス人文庫)、『危機の時代』(日経BP)、『ジム・ロジャーズ 大予測』(東洋経済新報社)『大転換の時代』(プレジデント社)がある。

「2023年 『捨てられる日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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