やわらかく、考える。

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569843520

作品紹介・あらすじ

常識にとらわれない「やわらかい思考」のコツとは? 大ベストセラー『思考の整理学』著者が語る「柔軟にモノを見る」ための150の至言。

感想・レビュー・書評

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  • 1.第一段の「こうやって、考える」とセットで読もうと思い、やっと購入しました。読みたい理由は一緒です。

    2.思考を柔らかくするには楽しむことが重要。喜ぶではなく、楽しむ。これは、力が入ってしまうことで思考が急に狭まってしまうからです。そのためには、前著で述べた「余裕を作る」以外にも思いつくための術があります。本書では著者自身が述べてきた「柔らかくするための術」をまとめた箴言集です。

    3.こうしなければならないという気持ちが勝手に自分を縛り付けているのだと思います。私達は長年の教育で「しなさい」という押し付けを学んできました。その一方で「したい」ということを学んでません。「したい」という思いが自由な発想を生み出すことは一流の人達を見ていればよくわかります。
    いかにして「しなければならない」という縛りを解いていくか、その思考に陥った瞬間に気づくことができるかどうか、これが大切なのだと思います。

  • 外山滋比古さん。

    1ページ完了の言葉集。
    どこからでも読める。
    どこでも読める。
    楽しい。

    以下、自分に引っ掛かった言葉。

    ①だいたいにおいて、声をあげるのは、どちらかと
    いえば例外的な人たち。
    ☆声を上げている人を市民の代表の声のように
    とらえてはいけないんだなあ。これわかるわあ。

    ②遠くのものは美しくみえる。
    ☆近くでみる視点と、遠くでみる視点と
    どちらも大事。

    ③新しいものは嫌われる。
    ☆だから、自分が本当にやってみたいと思ったことで
    人から批判されたとしても、人に迷惑をかけない範囲でやってみる価値はあるのだと思う。

    ④おもしろいことは忘れられない。
    ☆どうやって面白くするか。

    ⑤小声でつぶやくと届きやすい。
    ☆本当に伝えたいことは小さな声でいってみる。

    ⑥ともあれ毎日書く。毎日書いていれば、ある程度まではうまくなる。
    ☆毎日書くことで、文体に自分なりのリズムができてくるのだろう。味わいか。それにしても、文章の基本だけはしっておきたいと思ってしまう。

    ⑦書いたあとは、耳で読む。
    ☆声に出してみると、不備に気づくのだという。後は、一日寝かせてみるとかね。恥を忍んで書くしかない。
    どうせ、1年後とかに見ると不備だらけだったことに気付いたりするのだから。とにかくまずは、書くことだ。

    ⑧文章がうまくなる近道。漢文を毎日繰り返して読む。
    ☆漢文でなくても、自分の好きな作家や著者の作品を声に出したり、視写してみたりすることも価値があると思う。なかなかできないが。どこかで「えいやっ」とやってみる必要はありそうだ。

    ⑨敬語というバンパー。
    ☆この言葉の美しさといったら!!
    敬語は相手との距離を示すもので、日本人でよかったなと思うものの一つだ。

    ⑩風のように本を読む。
    さらりと読んでいても、自分の波長にあったメッセージに出会えば”共鳴”する。
    ☆目に留まるってこと、あるよね。

  • 外山滋比古さんの著書から抜粋された言葉。

    他の人のレビューにあるように、私もそれぞれの本を読む方が好きですが(これらの言葉がどんな文脈から出てきたのかが気になるので)、目次だけ見てもだいたい内容がわかり、気の向いたときにパラパラ読むのに向いています。

    そして、難しい本を読むのが苦手な人にも。

  • 多くのエッセイを挙げて、凝り固まった思考をもみほぐしてくれる、マッサージ本。面白いなと思ったこと。
    ・線で表現するのではなく、点で表現して読者
     に線を引かせる。  
      →人は完成されたものを与えられるよりも、体験として作り上げて行くほうが良い。また、この点で表現するという事は、自らの体験に根ざした方にも通って線として繋がるので、人によって線の繋げ方が様々。それが、多くの読者の共感を呼ぶ。
    ・正しいことではなく、面白いことの方が記憶に残る。→面白い仕事をしよう。
    ・日本語は豆腐みたいなもの。
     外国語はレンガみたいなもので、外国語の方が、論理を組み立てやすい。逆に、日本語の方が仔細なところまで表現することが可能。
    →論理構築時は、外国語(主に英語を指している。)
    ・歴史の深い言語の方が、一つの単語が持つ意味が多く、含みが生まれやすい。逆に歴史の浅い単語は、意味がはっきりとしているが、一義的で含みが生まれにくい。
    ・単語は様々な意味を持つものなので、一つのセンテンス、単語にこだわる前にまずは全体の意味を考える。

  • 「はじめに」にあった棋士の話が心に残った。試合に勝つには心楽しむ状態が最高。腹を立てていたりするのは論外。落ち込んだり、悲しい気分もよろしくない。かといって得意になったり、喜んだりするのもまずい。熱くなっては頭が思うように働いてくれない。なるほどね〜。神社の神様も、楽しんでいる人の味方をすると聞いたことがあるような。

    【心に残ったこと】
    ○机を離れて身体を動かす。
    ○流れる水は腐らない。
    ○木を見て森も見る。
    ○人の話を最後まで聞く。

  • 考え方や表現の仕方の極意が日本語の構造目線から短いセンテンスで書かれていて読みやすい。
    自分の現状によって、引っ掛ったり入ってくる内容が違うと思う。不定期に読み直すとそのタイミングで新しい気付きがありそう。

  • 常識にとらわれず
    ほどよく休憩して
    人の話もよく聞いて
    風通しの良い頭にしようね〜
    って話。

  • 日本語の観点は面白かったなぁ。英語はレンガのように論理を積み立てるけれど、日本語は豆腐。 一文の切り取りなので、どうしてそういう結論になったのか詳しくは書かれていないけれど、わかる気もする。多言語理解でわかる言葉による思考の癖ってほんと興味深い。日本語に関する著作を読み直してみたくなった

  • 著者のこれまでの著作から、選りすぐった言葉が1ページにひとつずつ。

    著作を読んでから、おさらい感覚で読む
    もしくは、これを読んで何か気づきがあれば他の著作も読んでみる、入門編になるかもしれない。

  • こうやって、考える。が良かったので、期待して買ったが、今回の本では響く言葉がなかった。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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