風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 385
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569843872

作品紹介・あらすじ

ある学芸員がマカオで見た、俵屋宗達に関わる意外な文書とは。「風神雷神図」で知られる天才画家の生涯に、大胆な着想で挑む物語。

感想・レビュー・書評

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  • 『たゆたえども沈まず』を読んでから、二年ほど経つらしい。
    ゴッホと浮世絵の不思議な繋がりから逆転して、今度は俵屋宗達とローマの繋がりを描くのか。

    プロローグは、原田マハお得意の誘い方。
    京都国立博物館の研究員である彩の元に、レイモンドなる謎の男から、マカオ博物館への招待を受ける。
    他作品を読んだ方なら、ああ、あの始まり方ね、と察しがつくと思うのだけど、個人的には「むかーし、むかし、あるところに……」という定型詞的な誘い方のように感じる。
    このパートがあって、私たちのいる世界から、物語世界にスムーズに移行していくのだろう。

    上巻では、宗達と並んで存在感を放つ絵師、狩野永徳が登場する。
    永徳が信長に命じられて描く「洛中洛外図屏風」にまつわるエピソードから、栄枯盛衰、権威が動き、権力者も民衆も、その中で何を糧として生きようとしたのか、考えさせられる。

    もちろん国という単位での交易もあっただろうが、自分たちの教義を布教する、そのために世界を押し広げていった宣教師って、何なんだろう。
    どうして、自分が信じているものを、恐れず、言葉も文化もまったく違う誰かの所に赴いてまで、伝えられるんだろう。

    下巻に進む!

  • 著者お得意のアート小説。今回の題材は国宝「風神雷神図屏風」を描いた俵屋宗達だ。生没年すら不詳の謎の多い画家の少年時代を、想像力豊かに生き生きと描いている。宗達という名前を織田信長から賜り、狩野永徳と共に洛中洛外図を描き、天正遣欧使節の一員としてローマに旅立つなど面白すぎる! 下巻からどう展開するのか楽しみだ。

  • 風神雷神 Juppiter.Aeolus(上)
    著作者:原田マハ
    PHP研究所
    上巻では、宗達と並んで存在感を放つ絵師、狩野永徳が登場する。
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 原田マハのアートの世界を描く新作。俵屋宗達の少年期の眩しいばかりの才能。
    そればかりではない!天正訪欧少年使節団の歴史的な位置づけまでもか堪能できる。

  • 感想はまとめて下巻で

  • 恥ずかしながら、風神雷神の作者が俵屋宗達という人であることも、その生涯がほとんど知られていないことも、何にも知らずに読んだ。
    あまり知られてないからこそ、マハさんの想像力が素晴らしく活きていて、心動かされるシーンが何度もあった。

  • こんなにも作品が残っているのにもかかわらず、謎に包まれている絵師「俵屋宗達」。
    そんな謎だらけの絵師だからこそ、想像を膨らませる余地があるんだなあと感じさせるストーリー。書き始めるとネタバレがすごくなりそうなので書きません。笑

    でも、相変わらず史実にあわせながらの展開力と描写力はピカイチだね!

  • 俵屋宗達、建仁寺にある「風神雷神」を書いた人とは恥ずかしながら知らなかった。
    「風神雷神」はあくまでも「風神雷神」で誰が書いたとかそーゆーものを超越した存在だったのだけど、この本が史実なのかフィクションなのかは別として、宗達の人生をなぞっており
    とても面白い。
    現代の私たちには「琳派」や「レオナルド・ダヴィンチ」などの絵を見慣れているので
    なんとも思わないが、初めてヨーロッパの絵を目の当たりにした宗達やマルティノの驚きを考えると、ちょっとうらやましく思える。涙するほど感動する絵。
    渡航が死を覚悟してのあの時代だったからこそなんだろうなー。

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著者プロフィール

原田マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。2019年『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補に。

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