教養としての「中国史」の読み方

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569847221

作品紹介・あらすじ

保阪正康氏、推薦!
「中国を知る最良の方法とは何か? それは中国特有の歴史構造を読み解くことだ。本書はまさにその最適な書である」

最も近接し、否応なくつきあわねばならない大国――中国。
中国を知ることは、日本人が現代の世界に生きていくうえで必須喫緊の課題であり、いま求められている教養です。

なぜ中国は「一つの中国」に固執するのか。
なぜ中国はあれほど強烈な「中華思想」をもつのか。
なぜ中国は「共産党一党独裁」になったのか。
なぜ中国はあれほど格差が大きいのか。
なぜ中国は「産業革命」が起きなかったのか。

「対の構造」をはじめとする中国の個性がわかれば、こうした疑問を解き明かす道筋が見えてくる!

東洋史研究の第一人者が明快に語る隣国の本当の姿。

感想・レビュー・書評

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  • 中国と日本はなぜ相入れないのかを儒教の考えを根拠にわかりやすく説明している。
    俯瞰的に見ているつもりでもバイアスがかかった指点で物事を見ていることを実感した。この本を読む少し前に異文化理解力を読んだため尚更実感した。中国と政治的にわかりあうには時間がかかるな、、
    4.2

  • 統一と分裂、異民族支配が織りなす中国の歴史はダイナミズムがわかりやすく解説されています。
    中国との付き合い方について考えさせられる一冊です。

  • 長い歴史を持つだけに時系列の理解も危うい中国史だが、いい意味で細かい所は目を瞑り、俯瞰的な視点で中国史を分かりやすく解説している。
    それでも現在に至るまでの肝となる、儒教だったり中国という言葉の意味、そして気質や人種などについて最初から最後までしっかりと押さえてるので、中国という国と人種についての本質的な理解を助けてくれる。

  • 一気読みしてしまいました。「中国」という文字が作り出す意味。そして、なんと中国の本流は漢民族ではなく「胡漢一体」。冷静に考えれば当たり前ですよね。民族が入り乱れる大陸国家なのだし。筆者指摘のとおり、私も西洋史観で毒されていることを実感。大陸の両端で地球規模の気候変動が歴史に影響を与えてきた、という指摘は今風で魅力的。そして、とにかく、素人にも大変分かりやすく解説して頂き、ありがとうございました。

  • 中国の個性とは一言では「対の構造」である。
    南北、漢胡・華夷、士庶、中体西用(←和魂洋才)、等々。
    明・清時代から共産党政権への「近代・現代」への変革を解りやすく興味深く解説。
    「中国国民」意識をもたらせた「梁啓超」の話など興味深い。小説「蒼天の昴」の主人公か?

  • 儒教が「中華と外夷」「エリート層と庶民」を分断し、いかに中国の歴史に多大な影響を与えてきたかがよく理解できた。中国人にとって儒教は歴史そのもの。官民(エリート層と庶民)の乖離、コミュニティへの強い帰属意識、(連邦制や地方自治を許さない)一つの中国の追求など、元をたどると儒教による考えが根幹にあることに気づかされれる。

  • 中国史を簡単に復習したい人にぴったりの一冊。 今の中国が成立した背景を、儒教に注目していた点が面白く、キリスト教の教えと比較しながら内容を知りたいと思った。

  • <目次>
    序章  中国は「対の構造」で見る
    第1部  「中国」のはじまり~古代から現代まで受け継がれるものとは
     第1章  なぜ「一つの中国」をめざすのか
     第2章  「皇帝」はどのようにして生まれたのか
     第3章  儒教抜きには中国史は語れない
    第2部  交わる胡漢、変わる王朝、動く社会~遊牧民の台頭から皇帝独裁へ
     第4章  中国史を大きく動かした遊牧民
     第5章  唐宋変革による大転換
     第6章  「士」と「庶」の二元構造
    第3部  現代中国はどのようにして生まれたのか
     第7章  現代中国を作り上げた明と清
     第8章  官民乖離の「西洋化」と「国民国家」
     第9章  「共産主義国家」としての中国

    <内容>
    通常の中国史とは違い、いくつかの視点を基にして語られているので、すんなりと頭に入る中国史だ。ポイントは「二元構造(対の構造)」「儒教」だ。世界が「中華」と「外夷」に分かれ、「士(士大夫)」と「庶」に分かれ、「官」と「民」に分かれる。その思想は古代から現代まで変わらない。また「儒教」では、「歴史は過去が最高で、現代はそこから劣化している」という考え。これを理解しないと、現代の中国も理解できない。

  • 中国がなぜ中国なのかがよくわかる本。中国との付き合い方について考えさせられる。また、歴史が気候変動で動くことがよくわかる。その時その時の気候をチャンスにした者が頂点に立つ。恐らく今の気候変動も変えることはできないから、戦争、革命、そこまでいかないケースでも大がかりな政権交代が世界のあちこちで起こるはず。

  • 読みやすかった。王国と帝国の話が印象に残っています。

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著者プロフィール

1965年、京都市に生まれる。1993年、宮崎大学教育学部講師、宮崎大学教育文化学部助教授をへて、現在、京都府立大学文学部准教授。
著書 『近代中国と海関』(第16回大平正芳記念賞受賞、名古屋大学出版会、1999年)、『属国と自主のあいだ——近代清韓関係と東アジアの命運』(第27回サントリー学芸賞受賞、名古屋大学出版会、2004年)

「2007年 『馬建忠の中国近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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