世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569847573

作品紹介・あらすじ

対立する世界の構図が見るだけでわかる! 駿台予備校カリスマ講師の「学校では教えてくれない」現代史の読み解き方。

感想・レビュー・書評

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  • 何かの紹介で認識。政治について今ひとつ理解を深めようと読書。わかりやすくてめちゃめちゃ良い本。

    メモ
    ・昔の右派左派は右が保守・共同体、左が自由・個人というシンプルな構成だった。
    ・カトリック蓄財は罪、寄付が望ましい行為
     プロテスタント勤勉すべき。投資は神の望む行為
     →アメリカプロテスタント発展 
      中南米カトリック経済発展は大きくない
    ・ナポレオン戦争は保護主義のフランス連合と自由主義のイギリス連合との戦い。
    ・自由主義による経済格差の拡大が社会主義をうむ。
    ・ロシアには議会がなかった。政教一致の独裁継続、皇帝は神の代理人。産業革命もなく、時代は中世。
    ・日露戦争敗退をきっかけに政治に資本家を組み込んだ。憲法制定も実施。
    ・平等だが自由ゼロ これが最も左の思想。ソビエト連合、中国、北朝鮮。
    ・ルーズヴェルト大統領が自らをリベラルと主張。国家が責任を持って個人を守る。手厚い社会保障。強力な政府と官僚機構に意味合いの転換が行われた。
    従来の自由主義はリバタリアニズムに。そして共和党に。ルーズヴェルト派は民主党に。
    ・イギリスは世界の工場から世界の銀行へ。金融はグローバルを推奨、製造系はナショナルを主張。
     リベラル民主党がオバマ
     共和党ナショナリズムがトランプ
    ・アメリカは歴史的に個人の自主独立を重んじる小さな政府思想の国。
     ウィルソン大統領がこれを変えた。FRB創設。これは民間資本100%
    ・リーマンショックを単に、SNS戦略を用いて、民主党を打ち破ったのがトランプ。草の根主義の復刻。
    ・第二次世界大戦は極端なグローバリズムが極端なナショナリズムを引き起こしたことによるもの。
    ・鄧小平が一党独裁の市場経済を導入
    ・習近平はグローバリズムから保守回帰派。
    ・ネオコン ネオコンサバティブ 新保守派。民主から共和党にうつったユダヤ系保守主義者
    ・えりつぃんはウクライナ、ベラルーシとともにソビエト連邦から脱退を宣言。
    ・ドイツの二大政党は自由派のキリスト教民主同盟と、平等派のドイツ社会民主党。
    ・当初はドイツの押さえ込みも意図に含まれたEUだが、ドイツはこれをうまく利用して輸出を増やして富を蓄積してきた。
    ・世界はEU。中国のユーラシア大陸枢軸陣営と米日英インドなどの海洋国家陣営とに分かれつつある
    ・スターリンは軍の暴走を阻むために幹部群をみな処刑した。

  •  近現代の各国の政治思想的の歴史的動きを、簡単な図解に落とし込むことで理解の促進している本である。
     この本は多くの人に苦手な近現代の理解の助けとなろう。
     しかも単にこういうものでしたというのでなく、これからの未来予測的なところもあり、例えば中国の封じ込めという点では、本書は「日・米・豪・印の軍事協力体制にイギリスが加われば、これは21世紀の日英同盟であり、太平洋版のNATOが誕生する可能性もあります」と記載されており、これはまさに最近取り出されているオーストラリア、イギリス、アメリカのAUKUS軍事同盟が、ファイブアイズや日米豪印戦略対話QUADと絡み、多国籍での大平洋の安全保障体制となるのではなかろうか。
     この本はまさにそういった今の政治や世界を知ることができる。

  • 政治における右と左とは何か。調べても全然わからなかった長年の疑問の答えが非常にわかりやすく書かれていた。
    それだけでなく、近現代の政治についてもとてもわかりやすい。
    もちろん、政治思想についてやかりやすく書いているからには、著者の考えが色濃く反映されていると思うので、偏った面も多いだろうということは考慮しないといけないですが。
    それでも、近現代史がすごく理解しやすくなるので、子どもが大きくなったら読ませたい。蔵書として保存したい一冊。

  • 今、世界中では大分断が進んでいる。しかも、様々な思想が入り乱れ、対立構造が非常に複雑に、わかりづらくなっている。本書は、各国の政治的・経済的スタンスがひと目でわかる「政治思想マトリックス」を使うことで、現在の複雑な世界情勢をシンプルに整理するもの。アメリカ、中国、ロシア、イギリス、EU諸国、中東、そして日本と、それぞれの地域の近代史と今が手に取るようにわかる。
    非常に分かりやすくて、曖昧だった理解がかなり整理されました。さすが予備校講師なだけあって教えるのが上手い。「保守」が本来の意味から離れていった経緯なども含め歴史って面白いなあ。私はナショナリストかつ経済は自由主義者なのですが、どちらが良いとか悪いではなく考え方の違いを理解して歩み寄っていく、より良い社会を目指すことを忘れないようにしたい。

  • 著者の思想が出過ぎているところもあるが、
    非常にわかりやすく、勉強になった。

  • 複雑な現代史もグローバリズムの視点で読み解くとわかりやすくなるのか。もう国家対国家の時代ではないのかもしれない。
    今後も参考書的に使いたい1冊。検索機能が付いてる電子書籍も欲しいなあ。

  • 知っている断片的な情報がつながってわかりやすかった。

  • 近代の歴史と社会情勢に経済から政治を読み解く。
    実にわかりやすい。
    全てマトリックス(ノーランチャート)をベースに政治思想を読みとくと
    それぞれの立場が視覚化されておもしろい。
    単純に右と左と分けきれない時代背景を丁寧に説明し
    最後に日本という締めは世界史の土壌の広さも感じる。
    断片だった知識が整理され、派閥のストーリーもわかり日本の今後が想像しやすい。

  • わかった気にはなるけど
    これで良いものか

  • 茂木誠の著作の中で一番好きかもしれない。
    経済政策の考え方を図式化するノーランチャートを応用した政治思想チャートで巧みに近現代史を解説している。
    読みながら自分の政治思想はどこなのだろうと考えるのが面白かった。

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著者プロフィール

東京都出身。駿台予備学校、ネット配信のN予備校で大学入試世界史を担当。東大・一橋大など国公立系の講座を主に担当。世界史の受験参考書のほかに、一般向けの著書として、『経済は世界史から学べ!』(ダイヤモンド社)、『世界史で学べ! 地政学』(祥伝社)、『世界史を動かした思想家たちの格闘』(大和書房)、『ニュースの”なぜ?”は世界史に学べ』シリーズ(SB新書)、『学校では教えてくれない地政学の授業』(PHP研究所)ほか多数。ブログ「もぎせかブログ館」で時事問題について発信中。

「2023年 『世界と日本がつながる 感染症の文明史 人類は何を学んだのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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