自由の奪還 全体主義、非科学の暴走を止められるか(「世界の知性」シリーズ) (PHP新書)
- PHP研究所 (2021年8月11日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569850375
作品紹介・あらすじ
●コロナ禍で揺らぐ民主主義、デジタル化で広がる経済格差……
●「社会の分断」に対処し、信頼ある社会を築くことができるか?
●世界の知性9人が説く「自由と民主を取り戻す」ための提言!
新型コロナウイルスは、民主主義国家における政治指導者たちのリーダーシップの欠如を容赦なく露呈させ、同時に、デジタル経済の発展と絡むかたちで、世界の格差拡大を著しく助長した。
さらには「個」の孤立が新たな不安を引き起こし、巷には陰謀論の数々があふれた。インターネットやSNSでいくらつながっていても、それだけでは「信頼感のある社会」を築くのは難しい。
これから人類は、国際的連携や信頼ある社会を、どのように取り戻していくべきだろうか?
本書は、国際ジャーナリスト・大野和基氏が9人の「世界の知性」に、「自由と民主の危機」の解決のヒントを訊ねた論考集である。多様な背景を持つ彼ら彼女らの最先端の知見には、我々が未来への希望や目的を失わないようにするための答えがあるはずだ。
感想・レビュー・書評
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2023.05.30読了。
2023年、25冊目。
「スマホ脳」著者アンデシュ・ハンセン氏も回答しているインタビュー集。
新書サイズで9氏のインタビューを収録しているので各章のボリューム不足は否めません。
満足度4.1/5。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後のスティーブン・マーフィー重松は、ちょっとエキゾチズムとニューエイジが過ぎると思う。
各短いインタビューで、全体が「識者紹介」程度の内容。 -
保守系の出版社が出している新書かと引く気持ちもあったけど、内容は真っ当だ。現在の複雑な世界を理解するための材料を提供するため、誠実に作られた本。
図書館で借りたけど、手元にほしい。 -
ハンセン氏による、「不確実な褒美」を利用したSNS企業の戦略や、YouTubeでの視聴の70%以上がAIでレコメンドされたものという話は興味深い。なるほど、そういうふうにハックされているのか。スティーヴン・マーフィ重松氏の「スタンフォード大学のよう優秀な大学の学生は、ちゃんと人の話を聞かない」という話も面白い。各章冒頭で紹介されている著者陣の邦訳書は手強そうだけど読んでみたい。
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東2法経図・6F開架:304A/H29j//K
著者プロフィール
アンデシュ・ハンセンの作品





