コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法

  • PHP研究所 (2023年8月28日発売)
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569855455

作品紹介・あらすじ

「一流になるまでの修業期間などは、いまの半分にしなきゃダメだ。
それに、修業をもっと楽しいものにする必要もある。
いまよりもっと『早く』、もっと『楽しく』仕事を覚えよう――。まずは、これを本書の最初のテーマとしたい。
私はこれ、さほど難しいことではないと思っている」(本書より)
最速で一流になるためには、上司や先輩のアドバイスを聞いてはいけない!
テクニックや知識ではなく、「コツ」をつかむことが重要だ。
BCG(ボストンコンサルティンググループ)でシニア・ヴァイス・プレジデントまで務め、DI(ドリームインキュベータ)を設立して代表取締役を務めた著者による、目からウロコの仕事論。
2004年に発刊され、約20年間コンサルを中心に読み継がれている、知る人ぞ知る名著『もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法』(PHP研究所)を、改題・修正の上、再刊
《本書の内容》
第1章 アッという間に一流になれる仕事の学び方
第2章 戦略的思考が知恵を生む
第3章 人と決定的に差がつくうまい仕事のやり方
第4章 仕事を通じて実践力を身につけよ

感想・レビュー・書評

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  • ▼メモ(抜粋)
    ・P69:いまのポジションで一人前になっているかの自己判断基準
     ①RA = 自分から動く
     ②コンサルタント = ウケる
     ③マネジャー = スタンスをとる
     ④オフィサー = 信頼される

    ・P87:融通無碍 ⇒ ビジネスの世界でも、一つひとつのテクニックやスキルにこだわらないで、全体感、あるいは「しなやかさ」で勝負するタイプが、最終的には強い。こういう人は「どこからでもこい」という構えになっている。

  • 学び
    ・汎用性のあるノウハウを身につけることがコツ
    ・戦略の基本2つ
     ・差別化が利益を生む
      同じようなもので勝負しても利益は削れていく
     ・戦略とは資源配分
    ・議論には定量化(数値化)が必要
    ・仕事を上手く進めるためには「目のつけ方」が大切
     目のつけ方とは課題設定。適切な課題設定ができれば仕事は大きく前進する。課題が分かれば問題は解決したも同じ。
    ・プロジェクト運営にトラブルはつきもの

    課題設定の必要性が身に染みた。BCGの方の本ってこの辺りを強調しているので印象に残る。
    再読後、自分の中のスコアが上がりそうな本。

  • コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法
    著:古谷 昇

    若いコンサルタントが、早く、楽に、一人前のコンサルタントになれるよう、著者の経験をベースに、そのコツを書かれたもの。

    本書は、2004年に「もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果を上げる法」というタイトルで出したものを改題し、再刊されたものである。本書には、一時の流行の話は書かれておらず、その代わり、二十年たっても変わらない考え方が書かれている。

    構成は以下の4章から成る。
    ①アッと言う間に一流になれる仕事の学び方
    ②戦略的思考が知恵を生む
    ③人と決定的に差がつく うまい仕事のやり方
    ④仕事を通じて実践力を身につけよ

    20年という時を越えても本質を捉えた本書は、むしろ今となってさらなる輝きを放って私たちによりわかりやすい形で実践的な手法や思考を提供してくれている。

    本書で多用される「コツ」という言葉。捉えようのない言葉ではあるものの、著者のいう「コツ」は成長や出来る仕事の根源の集積のようなものであり、「コツ」を学び・感じることが何よりも大切なことでもある。

    汎用性は時代が変わった今に一番有用な概念となる。時代の移り変わりが早い今において、ひとつの企業や業種に携わる中でも早いスピードで目まぐるしく環境が代わり、今までの常識ややり方は陳腐化し差別化することが難しくなる。

    汎用性の獲得と成長の継続に対して、余裕や楽しむということでそれを叶え、一時の活躍ではなくサステナブルな成功を自身の成長を軸にその必要性を説いてくれている。

  • 【before】この本を読む前の私は、これらを知りませんでした。
    ・跳び箱のコツは「数分、両腕で体重を支える感覚を確かめた後で跳んでみる」
    ・「誰にでもできる単純なもの」がコツ。コツで覚えると3倍早く上達する。
    ・達人はコツのレベルで物事を得得する。分野を問わない。一芸に達した者同士は別分野でも話が合うといい、同じく名人は名人の気持ちを知るという。
    ・プレゼン時は1.声を大きく 2.スライドを見ない 3.テンポを変える。
    ・剣客が師匠のもとで長く厳しい修行を積み、その果てにようやく免許皆伝を受けて初めて、ごく簡潔な言葉で記されている奥義の意図するところが分かる。
    ・自分から動ける新人、ウケるリーダー、スタンスがとれるマネジャー(トラブル時に「こちらが良い」と立場を鮮明にして舵取りできる)信頼されるオフィサー。これらが「できている」と感覚的に分かれば、そのポジションで60点以上取れている。
    ・初歩レベルからは自力で抜け出しておかないと話にならない(必要な無駄)
    ・メーカー思考とは「新しい商品や事業を開発しよう」
    ・金融思考は、何も作らない。賭け事をマネージするのと同じ手法。
    ・ヒロセ電機は積極的に新商品を出すが、普及品にまで育つと他社に譲る。利益率が下がる周辺を分岐点としてトレードオフに踏み切る戦略を取っている。
    ・「是非、私の命を委ねたい」と斬新な治療法を歓迎する患者がいる訳がない。
    ・良い課題設定とは、良い仮説(深さと面白さ)が見つかる課題設定である。
    ・ソフト管理の条件付きで、何とか幸運に恵まれプロジェクトを全うできるもの。
    ・仕事はできる。しかしそれ以上にお客さんから好かれなくてはだめだ。

    【気づき】この本を読んで、これらについて気づきを得ました。
    ・「伝えたい内容をどんなストーリー構成に仕立てるか」でプレゼンを考える。
    ・話す内容が頭の中で整理できていれば、話し方に自ずとメリハリがつく。
    1.前日に1回だけざっとパッケージ全体を通しておく。あくまで一回のみ。
    2.当日にもう一度、さらっとパッケージ全体を流す。全体の構成と「結局何を言いたいのか」のみが頭に残る。
    3.直前に出だしの言い回しを改めて反復する。この部分だけはいくら経験を積んでも神経を使う。
    ・ウケるには、プレゼンと中身の両方が揃う必要がある。
    ・半人前レベルは早くクリアしないと、仕事の面白さも知らないうちに脱落する。
    ・所詮、戦略とは「今持っているものをどう組み合わせるか」でしかない。
    ・体力がない、人がいない、お金が無いなら、より戦略が必要になる。
    ・トレードオフを考えるなら(2つから1つを選ぶ)誰でもできる。
    ・短期・中期・長期、有形・無形の計画やオプションがいっぱいあって、どこにどんなトレードオフがあるかがよく理解できないことが戦略を立てる時の難しさ。
    ・「定量化」が、トレードオフを議論する時や戦略作りのポイントとなる。
    ・哲学論争は数値化して終わらせる。
    ・トラブル処理能力は、仕事ができる人の第一条件。
    ・人に絡む問題の解決策は、古典的手法(多くの前例が証明)を取るのががいい。
    ・正しい課題設定さえできればいい。
    ・リーダーは取れる選択肢が誰よりも多いのだから、これをフルに行使し他人にできない発想でチームを運営するのが義務。
    ・計画で厳守しなければならないのは納期だけ。
    ・プロジェクト始動時、発注者と自チームのレベルを共にしっかり把握しておく。
    ・何を期待されており、どれくらいの質と量を成果として出せばよいのか。
    ・部下がまだ話しやすい段階でトラブルを発見してやる「ぶらぶら管理」は少ない労力で大きな効果を上げる。これほど優れたマネジメントは他にはない。
    ・より深いレベルのニーズに合致すれば、課題設定そのものを変えてもいい。
    ・トップは忙しくて時間がないから、だいたいのことは瞬時にパッと判断を下す。
    ・トップへ短時間で物事を報告、説得できる人は素晴らしい力量の持ち主。
    ・最後の50枚目にある「提案」まではトップの興味を引き続けないといけない。少なくとも彼を飽きさせてしまったらおしまい。
    ・その時々の仕事に7割、それ以外に3割くらいの力配分がいい。

    【TODO】今後、これらを実行していこうと思います。
    ・努めて具体的に惜しまず仕事のコツを教えることで、相手になるべく早く一人前になってもらう。
    ・途中で方向性が間違っていたと気づいたら、迷わず仕切り直す。
    ・「本当に有効な正しい課題設定」を真剣に考えたり調べたりする。
    ・トラブルの発生と種類を予見できずとも、ハンドルできるよう備える。
    ・チームにぶらっと立ち寄って「どう?どんな感じ?」と軽く聞いてみる。
    ・どこか、頼まれたお客さんのプライドをくすぐるような微妙な頼み事をする。
    ・報告や提案は、いきなり結論から入る。
    ・力配分の3割は「何が好きで何が嫌いか、何がしてみたいか」で決める。

  • 20年前の本の再刊。普遍的な仕事の「コツ」を紹介。
    「0年目」とあるので新人向けかと思いきや、マネジメント層が読んでも学びがあると思う。普遍的なビジネス全般で役立つ内容もあるが、やはりコンサルティング業務をする人向けの内容も多く書かれている。(戦略策定の肝や、経営トップの生態など)

  • これからコンサルタントになる人だけでなく、すべての人に勧められる一冊。
    コツを掴むために、俯瞰して捉えることを意識していきたい。

  • 一見あまり意味もなさそうな、単純かつ現象論的なこと。しかし、その裏には非常に本質論的な意味合いが隠されている。それをするとほかが自然と上手くいく。それがコツ。

    最低限の経験がないと、教える取っ掛かりがない。やってみて失敗したとか、他はできるようになったがこれとこれだけがうまくいかないとか、最低限の経験がないと何かを教えるのは無理。

  • まぁまぁかな〜

  • 出来ているかどうか振り返る謙虚さは常に持っておくべきなのだろうが、心構え的な話が多く、社会人なり立ての人向けかな。

  • コンサルの教科書、と述べつつも中身はありとあらゆる仕事に通ずるものがある。
    社会人3年目くらいの人に読んで刺さってほしい。
    全ては物事の本質を捉えること。

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