- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569855578
感想・レビュー・書評
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帯が大袈裟すぎる。
期待ハズレだったなぁ。あそこまで煽られなけれは普通に面白かったと思えただろうけど。
作中作というか、ほぼ作中。
うーん。作中作の語り手も言ってることとやってる事がチグハグだし、全体的に偽善者ばかりという印象でイマイチだったかも。
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オビに惹かれて購入したは良いが、最近、劇的にひっくり返すストーリーに幾つか触れて、目が肥えてしまっているので星三つ。
とりあえず終盤のネタバラシよりも、響子さんとその姉の関係について、深めてもらっていた方が面白かったのかなぁと思う。
相貌失認や、醜形恐怖症についても扱われているのだが、カウンセリングの先生が丁寧で、あらすじそのものより、先生と響のダイアローグになんだか心打たれるものがあった。 -
岡崎琢磨初読みにして最高傑作を読んでしまった。2冊の小説を読んでしまった奇想天外な発想そして騙された後の爽快感はなんなんでしょう?長編なのに2度読みしたくなる衝動に駆られます。絶対おすすめあなたも騙されて下さい。
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#読書記録 2023.9
#鏡の国
#岡崎琢磨
作中作ミステリ、と言ってもカササギやヨルガオとは構造が違う。作中作の謎を追うので、現実の事件との二重解決ではないよ。
ルッキズム、醜形障害を取り上げたのは新鮮だったけど、ラストがあっさりかな。オビでハードル上げすぎ。
舞台が福岡市内だったのは嬉しかったな。作者が太宰府市ご出身なこともあって、懐かしい地名にたくさん触れられたよ。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了 -
『あなたは「鏡の国」の“違和感”を見破ることができるか』
ミステリ作家であった叔母の遺作「鏡の国」。ほぼノンフィクションの当作品には、意図的に削られたエピソードが存在する可能性があるという。その真相を探るため発売前のゲラを読み進めるというロマンを感じる設定。まずは本作の魅力を3つ挙げたい。
①作中小説がメイン
作中作「鏡の国」が全体の8割程度を占める。つまり小説の中にもうひとつ小説が入り込んだような二重構造となっている。この構成こそが本作の一番の特徴であり、ミステリ作品としての枢要な仕掛けである。また作中作だけでも一冊の本にできそうな満足感が味わえる。
②違和感を読み解く玄人好みのミステリ
本作は“違和感”があることを読者に匂わせながら読ませる手法を取っている。そのため、読者として著者の意図をどれだけ正確に読み取れているのか試されているようで腕が鳴る。ラストはすべて事細かに真相を説明すると口説くなるが、二重構造にすることで解説っぽさを感じさせない著者の計略が垣間見える。
③強いメッセージ性
本作のテーマは「ルッキズム」であり、多くの人がコンプレックスを抱える見た目の問題にも切り込む。伝えたいメッセージを登場人物のセリフにのせ、精神疾患への知見を広げるという目的を見事にやってのけている。
以上が本作の魅力である。恋愛、仕事、容姿という普遍的なテーマをミステリ作品に落とし込み、SNSでのライブ配信といったイマドキ感も取り入れた作品。あなたは「鏡の国」の“違和感”を見破ることができるか。ぜひ反転する世界に挑戦してみてほしい。 -
本を開いてまず「西暦2063年8月」ってぶっ飛んでる!
そして出た、作中作!これはたまらない…
叔母の最後の作品となった『鏡の国』。
ほぼノンフィクションであるというその小説には、ノンフィクションとしては違和感が拭いきれない箇所がいくつかあるという。
その違和感に気付けるか…!?
作中作『鏡の国』がめちゃめちゃおもしろい!
思わぬところからミステリーの様相を帯び始め、一気読みでした。
その中で触れるルッキズム。
ルッキズムが問題視されている今、
その対極をいくように、
写真・動画の補正や美容整形はどんどん身近なものになっていく。
これから向かう未来はどちらなのか、深く考えさせられました。 -
率直にすごくおもしろかった!物語のなかに登場する小説はこれだけで1冊になるのに…というレベルで読み応えがあります。肝となる「反転」の部分は気付いていたので驚きはなかったけど、それでも続きが気になってページをめくる手が止まらないほどでした。『タレーラン』の印象が強い岡崎琢磨さんですが、こういうミステリーも書けるんだなとイメージが変わりました。
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久しぶりにいい本と出会いました。
読みやすい作中作です。
物語の中で心に響く言葉が多く
みんなが辛さや人に言えない気持ちを抱えて生きているのだと感じました。
そんな自分が目をそらしている部分と向き合う事ができるお話でした。
物語の最後読者の心に届く何かがあります -
知らん作家やけど
もらいもんだし読んどこう
あらすじよさげだしな
って気づいたら読み終わってた
なんじゃこれは
1冊で2度おいしいやないか!!!
真夏のエアコンなし扇風機なしの部屋で
総毛立ったやないか!!!!!!!
こうなんじゃないの〜?
って予想がぜんぜんたたんかった…
そして勅使河原めーーー
なんでそんなに優秀なんやーーー
めっちゃくちゃおもしろかったが
あとほんの少しの重厚さがほしかった
しかし
完全に個人的好みの問題
読み終わってニヤニヤしっぱなしなのは
ほぼ満点
限りなく5つに近い星4つ
著者プロフィール
岡崎琢磨の作品






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