「今どきの若者」のリアル (PHP新書)

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  • PHP研究所 (2023年11月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784569856070

作品紹介・あらすじ

「今どきの若者は〇〇だね」と自らの印象で語られがちだが、研究者やノンフィクション作家たちは若者をどう捉えているのか。

 「承認欲求はあるが人前では褒められたくない」「『ゆるい職場』だと自分は成長できるのかと不安になる」「『SDGsに配慮したモノだと、堂々と胸を張れる』など『意味のある消費』を望む」……。Z世代の思考を知り、日本の今と将来を考える。

 
●10代から20代は人前で褒められたくない世代
●「推し」が出るならテレビを観る
●韓国人男性に惹かれる日本人女性
●「若者の本離れ」というウソ――近年の小中学生は1955年以降で最も平均読書冊数が多い
●困窮して身体を売る人たち
●誤解されるヤングケアラー
●「地方のいなか」の若者がもつ希望

みんなの感想まとめ

現代の若者、特にZ世代の思考や行動様式を多角的に探求した一冊であり、彼らの価値観や社会への関わり方が浮き彫りにされています。若者たちは承認欲求を持ちながらも人前での称賛を避け、SNSを通じてゆるやかに...

感想・レビュー・書評

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  • 2023年に発刊、今どきの若者というイメージと実際のデータで見た事実を照らし合わせて分析している。
    16章からなり、それぞれの専門家が書いている。
    興味深かった章を抜粋
    ○Z世代はなぜイミ(意味)消費に向かうのか?…物に満たされているため、買う前にこれを買う意味(価値)があるかを考える。
    ○認められたいけど目立ちたくはない…世代で承認欲求の満たされ度合いが違う。
    ○政府公表「自殺者数減少」は真実か…原因不明の死亡者数が増えている。読んでて納得。
    ○「若者の本離れ」というウソ…本の購入数は減っているが、読まないのに買った本(積読)が減っている。読書数はそこまで減っておらず、むしろ読書推進施策が実を結んでいる。すでに日本人全体の半数が本を読まず、約4割が月に1〜2冊程度読むくらい。昔から流行るのはテンプレなストーリーかもしれないが、結局自分が興味のあるものを読むのが読書好きになる秘訣とあり、大いに納得した。
    ○韓国人男性に惹かれる日本人女性…読んでて、知らない世界でおもしろかった。
    ○地域間格差と若者の希望…Uターンの人が幸福度が高い。


  •  各界の論者が、それぞれの専門分野からZ世代やゆとり世代等の若年世代の価値観について論じていく。
     若年層の価値観や恋愛観、生き方を具体的合理的に論じているものもあったが、今時の若者のリアルという命題に対して、論点が若者からずれて政治や経済に重きを置いて自説を主張しているものも多数あった。
     ピラミッド時代以前の文明黎明期からあったゼネレーションギャップや世代間対立を考えるに当たって、各世代の価値観や世代間対立を合理的に説明されている箇所は興味を持てたが、それ以上に命題と離れた政治的主張が多かったように思えて、全体としていまいちに感じた。

  • 多種多様な、各論者の得意分野からの若者論。関心の薄い分野はサラッとそういうものなのねと流し読み。興味のある分野については、世の中の最先端を知る意味で興味深かった。より上の世代からするとだいぶん考え方が異なるように思えるけれど、考え方の変化は認めていく必要があると思う。多様性の時代という意味では、逆向きの理解も期待したいところ。

  • 内閣府の予想によると日本の人口が1億人を割るのは2048年。今から24年後その時、時代の中核にいる「Z世代」の行動原理を16の視点から解説する新書です。「Z世代」のことを知りたい、というより社会変化を世代論として見つめている論者のカタログとして読みました。「群盲」じゃなくて「研究者」、「象」じゃなくて「Z世代」を撫でるって感じですが、団塊の世代とか団塊jrとかに匹敵する、いやもしかしてそれ以上の大きな塊が生まれていることがよくわかります。ただ彼らが社会を変えていく、というより社会の変化を受け止めるために現れた塊のように見え、大人の責任は過去の世代交代より重いのではないか?と感じました。特に中村淳彦の2004年をターニングポイントとする貧困論には衝撃を受けました。

  • Z世代の恋愛、仕事感、仲間関係、推しなどを様々な著者の視点から解説

    ネットやSNSを通じてゆるくつながる人間関係
    タイパなどで、オチや結末を知ることで無駄なことを省く
    今の若者は本を読まなくなったというけど、昔から変わらない

    かっては私も若者だったし、時間が経てば老害になるかもしれない。
    いつの時代もこれからの時代を作るのは若者だし、かって若者だった自分たちもなんだかんだで存在してると思えば、時代も彼らに合わせて最適化されていくのだろうと思う。

  • デジタル時代の若者に焦点を当てたこの書籍は、Z世代の独特な価値観や生き方を興味深く解説していました。推し活動や消費行動など、彼らの日常から日本の将来を考察する点が特に面白かったです。

  • 「今どきの若者」について、様々な分野から解剖を試みた一冊。
    デジタルネイティブであるZ世代と触れ合う機会がある者としては「わかるわかる」と頷く部分もあれば、ヤングケアラーや性的・経済的に搾取される貧困部分など目を背けたくなるような記述もあり。
    「最近の若者って何を考えているのかな?」と軽い気持ちで本書を読むと、面食らってしまうかもしれません。

  • 16人の識者による分析で語られる「今どきの若者」についての論考。
    自分は30代で「上の世代」と「下の世代」の考え方・行動原理・その背景などを知ることが出来れば、より深く、齟齬の小さいコミュニケーションが取れるのではないかと日々感じており本書を手に取った。
    個人的には、無用な世代間対立やグループ分けが生じる可能性が高まるため、「○○世代」というカテゴライズは好きではない(便宜上は仕方がないし、カテゴライズした方がラクで、また、インパクトがあるから使用するという点は理解できる)が、各世代でお互いがお互いを知り、理解・共感・リスペクトをすることが出来れば、温故知新という言葉の通りに社会がより明るく前向きに発展していけると思う。

    ◼️各章ポイント
    ①Z世代はなぜ「イミ(意味)消費」に向かうのか?
    ・・・消費傾向の変化「快感」「達成」から「没頭」「関係」「意味」へ 誰かの役に立ちたい、環境に配慮(SDGs)

    ②世代間対立に潜む「正義の独善」
    ・・・年金制度や税と社会保障制度の現実的な利害衝突。投票率と政策。「(経済)成長」と「(富の)分配」は二項対立ではなく補完的な関係

    ③マッチングアプリと恋愛コスパ主義
    ・・・時代背景による出会い方の変化、マッチングアプリのコスパとリスク・特性について

    ④「みなまで言うな」は通じない
    ・・・言葉の定義、アカウンタビリティ(説明する責任、説明させる責任)

    ⑤認められたいけど目立ちたくはない
    ・・・各世代の承認欲求に対するスタンス。身近な人たちからの承認欲求が高い、努力よりも質の高さ、若者は「現役選手」しか尊敬しない。失敗を共有

    ⑥「無敵の人」を生まないためにできること
    ・・・日本は失敗にキビシイ、「相対的剥奪」や相対的貧困、多様性の社会的許容

    ⑦政府公表「自殺者数減少」は真実か
    ・・・自殺数は減ったが「診断名不明確及び原因不明の死亡」が増えている。。「自殺」と認定して計上すべきケースは?

    ⑧差別と偏見に苦しむヤングケアラー
    ・・・メディアが(悪意なく)世間にネガティブな印象を与えてしまうこともある。

    ⑨若手社員が辞めない職場とは
    ・・・職場に「不満」はないが「不安」がある。(ゆるくて楽だが、キャリアアップできず、他の会社に移った場合に何もできないのでは…)

    ⑩「若者の本離れ」というウソ
    ・・・むしろ増加傾向。学校の授業で読む・調べるケースも。なお、当時の「本を読まない若者」は今でも本を読んでいない。。大人でも珍しい「たくさん本を読む人たち」が嘆きを発信

    ⑪「言葉の転換期」で格闘する若者のたち
    ・・・若い世代が言葉を作り時代を創ってきた。実は公的な文章は得意(情報量と処理・編集能力の向上)。『~~文章作成にとって大切なことは、AIに問いかける力になる。これに気づいてchatGPTと格闘して畏怖若者を、私は肯定的に見ている。』

    ⑫韓国人男性に惹かれる日本人女性
    ・・・魅力的な韓国人男性(「ハンナムコン」とはかけ離れている)と結ばれたその後の苦労と苦悩
    ジェンダーギャップ指数の低い日韓の社会変容

    ⑬カラダを売らざるをえないZ世代
    ・・・「闇バイト」「たちんぼ」が増えてしまった。奨学金制度や「シルバー民主主義」が相対的貧困の要因か

    ⑭「推し」が出るならテレビを観る
    ・・・「推し活」はよいこと

    ⑮『古見さんは、コミュ症です。』に見る、イベント化して日常世界
    ・・・日常のささいなこともSNSにあげてイベント化・共有。一瞬の承認に依存

    ⑯地域間格差と若者の希望
    ・・・大都市に憧れなくても情報はあるし、ネットでつながることができる

  • まぁ普通かな。

    35歳の自分がいわゆるゆとり世代における最初の世代とは知らなかった。ロスジェネ世代、草食系世代、ゆとり世代、Z世代。次の世代はなんと呼ばれるのだろう。

    今年起こった狛江の事件や銀座の事件なども書かれていてタイムリーな本と感じた。

    歌舞伎町の立ちんぼやら以前は考えられなかった現象が次々に起こっている。若い世代と呼ばれる世代の実情を垣間見ることができたのは収穫。

    毎日職場で12歳から18歳の生徒を教える立場上こういった本に目を通すのは有意義だと感じる。

  • 色々な角度からの若者が知れました!

  • ふむ

  • ⚫︎安宿緑(やすやどみどり)氏による「韓国人男性に惹かれる日本人女性」と言うコラムが印象的。
    兵役していて体ができている、平均身長が高い、女性に優しいというところから入って、実際結婚してみたらエス的なところがある人だったりトラブルもあるらしい。家父長制度のせいで夫の実家から干渉されることも多い。

    日本での女性の地位の低さ、男性のマウント気質を考えると、優しい。韓国の男性に惹かれるのは無理もないと女性側から見ると思う。
    韓国だから良いのではなく、各個人の性格をよく見て選びたいところだ。


    ⚫︎中村敦彦氏の「カラダを売らざるを得ないZ世代」もわかりやすい。
    そもそもいったんレールから外れた女性には非雇用、介護、飲食保育といった低賃金の職業しか選択肢がないため、少しでも効率よく稼ぎたいと言うところから体を売ったり、パパ活をする女性が出てきた。

    この原因は2004年からだという。Z世代が変更になった原因は1つには、大学奨学金の負担がある。単身女性の3人に1人が貧困、7人に1人の子供が貧困、学生の貧困。

    若い女性たちを買うオジが気持ち悪い。自分にも娘がいるだろうに。想像力が足らない?
    高齢者優遇はあと10年くらいしたら落ち着くかな。男性優位ももういい加減にしてほしい。オジよ、お金がない自分を想像してほしい。性欲、仕事以外になにか趣味はあるのかな。とにかく若い世代を貪るな。自分で完結しろと言いたい。

    早く現役が生き生き働ける時代にしてほしい。選挙でしか具体的な意思表明できないのが悲しい。

  • 様々な側面から「今どきの若者」について分かります。普段接している中高生と「同じだ!」というところもあれば「ちがうなぁ」というところも!
    人によっては物足りないかもしれません。

  • 今どきを知り共存しなければならない

    何を重視しているか、なぜそう思うのか

    社会環境が変われば、生き方や考え方は変わるわけで、自分たちが若者だったころのことも上の世代には理解が難しかったのだと思う
    特に少子高齢化となったいまは、すり寄る必要はないが、問題となっていることには理解が必要だと思った

  • なんかなー、という切り口が多くいまいち

  • 意味消費について改めて学べる。何かの役に立ちたいと考えている世代。
    みなまで言うなではなくちゃんと説明を果たすことが重要。つまりアカウンタビリティが重要。
    認められたいけど目立ちたくない心理を持つ。
    ミレニアル世代は努力は影でやることが美学で、勝ち組負け組がはっきり出た時代。Z世代は人前で褒められたくない。努力を、隠す事はカッコ悪いこと。
    失敗しても立ち向かう人に燃える。

  • 山田昌弘さんが編者で、16人がそれぞれの議題について書いている

    面白いものもあり、眠くなる内容のものもあり、、、

    金間大介さんの章が最も興味深かった

  • 非常に読みやすく、興味深い内容であった。

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著者プロフィール

大阪府出身。京都大学法学部卒。華々しい英雄伝が好きですが、裏話的なテーマも、人物の個性をあぶり出してくれるので、割と嗜みます。著書に『世界ナンバー2列伝』(社会評論社)など。

「2016年 『童貞の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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