夜と跳ぶ

  • PHP研究所 (2024年7月19日発売)
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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784569857244

作品紹介・あらすじ

切り撮れ、その一瞬を。

スケートボードの《消えた金メダリスト》×崖っぷち中年カメラマン――
熱き二人が魅せる新感覚スポーツ青春小説、第一弾!

◇あらすじ
不祥事を起こし謹慎中の中年スポーツカメラマン与野は、ある夜渋谷で、東京五輪金メダリストの大和エイジと偶然出会う。金メダリストでありながら、次のパリオリンピックに出ようともせず、自由気ままに滑るだけのエイジに反感を覚えつつ、その圧倒的な力に魅了され、与野はエイジの専属カメラマン、通称「フィルマー」として、彼の日常の滑りを撮影することに。ともに最高のトリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を追い求める二人だが、次第に連続窃盗事件や通り魔事件など、深夜の渋谷を取り巻く奇妙なトラブルに巻き込まれていく……。

2024年冬、第二巻発売決定!

感想・レビュー・書評

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  • ずっとハラハラドキドキだった。児童養護施設出身のスケートボード金メダリストと、おじさん写真家の物語。おじさんが良い人すぎて心配になる。続きも読もう

  • パリオリンピック開催中のタイミングで読みたかったこの本。スケボーの金メダリストとスポーツカメラマンの物語。
    オリンピックとなるとスケボーも喜んで観ているけど、普段街中で滑っている人を見るとやっぱり「ん?」となってしまうことが多い。
    ストリートで滑るのが文化だと言われても、危ないし、道路や手すりが傷んでしまうし…と思う私は、エイジに嫌われるんだろうな。
    そんな気分で読んでいたので、前半はイマイチ入り込めなかったけど、後半エイジの生い立ちや与野の事件が絡んできたあたりから面白かった。

    • へぶたんさん
      すごい!今、ねこさんと一緒の作者さんの本読んでますよ!
      すごい!今、ねこさんと一緒の作者さんの本読んでますよ!
      2024/08/03
    • ねこさん
      へぶたんさん
      そうなんですね!なんだろー?
      へぶたんさん
      そうなんですね!なんだろー?
      2024/08/03
  • 不祥事を起こし、仕事のなくなったスポーツカメラマンの与野丈太郎と、東京五輪で金メダルを取りながらもその後、五輪選考会にも出ず、パリ五輪にも出ない天才スケボー少年の大和エイジ。偶然にも二人は出会い、丈太郎はエイジを撮影するフィルマーとなる。

    スケボーの如く、疾走感あるストーリー。
    夜中の渋谷を走り抜けるエイジを最初は「危ないなー」と思いながらも、読んでいくうちに空き巣窃盗事件、丈太郎の不祥事がらみの事件、児童養護施設出身のエイジの出生についてなど、どんどん物語が展開されていき、あっという間に読み終わった。

    ちょうど、パリ五輪が終わった時に読み終えてよかった。

    最近、額賀さんはスポーツ青春ものが多いけれど、『ヒトリコ』を読んだ時の衝撃が忘れられない。

  • 都合良く事件が,起きすぎでした。
    小説だから仕方ないのかな。
    ラストは少し詰め込み過ぎで重かったですね。
    それ以外は面白かったです。
    次が楽しみです。

  • スケートボードのことを全く知らなくても面白かった。
    疾走感があり読んでいてわくわくした。
    闇バイトや子どもの貧困など、今どきの問題が大げさではなく、ごく自然に扱われているのも良かった。
    映像化して欲しい。

  • 天才元金メダルスケボーと崖っぷちオジさんのコンビは新しく、予想を超えて面白い。逆にオジさん向きのストーリー。ライトノベルっぽい装丁が変わると手に取りやすいのだが。

  • 面白かった!
    スケートボードを扱った作品を読んだのは初めて。

    渋谷を舞台に、突然姿を消したスケートボード金メダリスト・エイジと仕事を干されたスポーツカメラマン・丈太郎が繰り広げる物語。
    年の差コンビが繰り広げる世界を、胸を熱くしながら読み終えました。

    爽やかなスポーツ青春小説でありながら、スポーツカメラマンの世界も覗けてお仕事小説っぽくも楽しめました。

    臨場感、疾走感のある展開にページをめくる手が止まらない!
    エイジとの絆が深まっていく様子もいい。
    スケートボードの魅力、いくつもの人間ドラマが詰まっていて面白かったです。

    スケートボードへの興味も深まったし、スポーツカメラマンにも興味が湧いてきた。
    続編で二人の活躍を見てみたい。

    間もなく開幕するパリオリンピックの楽しみが増しました。

  • 臨場感、疾走感がたっぷりの一冊。
    パリオリンピックの最中に読めてよかった!
    途中で丈太郎と同い年ということに気づいて、おじさん連呼されてるのがちょっと気になったけど…w
    エイジとの関係性が深まっていくのがとても良かった!スポーツ小説という括りにおさまらない展開にも引き込まれたし、エイジの滑りにあわせて読むスピードも上がっていく感じがした。
    (大好きなタスキメシシリーズのレースシーンを読むのと同じ感覚!)
    28年を目指すこれからの二人も気になる…

  • 夜を滑るエイジのカッコよさにしびれる!
    そして、エイジの華麗なトリックに魅せられたおじさん(丈太郎)、、、
    おじさんもなかなか、いや、かなりすごい!
    それやっちゃう?と何度驚かされたことか…。

    スケートボードの魅力、おもしろさが、文章から伝わってくる。

    ずっと、エイジを見つけた丈太郎は運がいいと思って読んでいたけれど、丈太郎に出会ったエイジこそ、かけがえのないものを手に入れたんだと思えて、二人の絆に胸が熱くなりました。

  • 普段読まないジャンルだけど、表紙に惹かれてなんとなく手に取った。
    読んでみたらとても面白かった。二人の関係性がとても良い。テンポも良く楽しく読めた。
    続編もあるようなのでそちらも読む予定。

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著者プロフィール

1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2015年、「ウインドノーツ」(刊行時に『屋上のウインドノーツ』と改題)で第22回松本清張賞、同年、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞する。著書に、『ラベンダーとソプラノ』『モノクロの夏に帰る』『弊社は買収されました!』『世界の美しさを思い知れ』『風は山から吹いている』『沖晴くんの涙を殺して』、「タスキメシ」シリーズなど。

「2023年 『転職の魔王様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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