風神雷神 Juppiter,Aeolus(ユピテル アイオロス)上 (PHP文芸文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569902555

作品紹介・あらすじ

ある学芸員が、マカオで見せられた俵屋宗達に関わる古い文書。「風神雷神図屏風」を軸に、壮大なスケールで描かれる歴史アート小説!

感想・レビュー・書評

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    原田マハ先生にまず間違いはなかろう(^^)

    京都国立博物館研究員、望月彩のもとに、マカオ博物館の学芸員が現れる。
    幼い頃、俵屋宗達の絵に心を奪われ、それから30年以上、彩は俵屋宗達を只管追いかけていた。
    マカオ博物館の学芸員に導かれ、マカオを訪れる彩。
    そこには風神雷神が描かれた西洋絵画と、マルティノの署名が残る古文書があり、「俵屋宗達」という文字が確認出来た。


    小説の冒頭はこのように始まるが、そこから物語は織田信長の時代へ一気に遡る。

    天才絵師、俵屋宗達と、天正遺欧少年使節の一員、原マルティノの壮大な冒険が始まる。

    ここから小説のスピードがぐんぐん加速する。
    宗達とマルティノ出会い。

    宗達の絵師としての腕前。
    そして2人が漕ぎ出す世界とは!


    凄い世界観だなぁ。
    原田先生の絵画ものは、本当に凄い。
    あっという間に物語の世界に没頭してしまう。

    後半も期待大!!

  •  久しぶりの原田マハさんです。言うまでもなく、キュレーターとしての専門知識を駆使し、多くの西欧画家や作品を描き、アート小説や随筆などで他の追随を許さない作家さんです。
     私もこれまで何度となく原田マハ作品に触れ、思わずネットで画像検索し、美術館に出向いて実物を鑑賞したい! と魅せられてきた一人です。

     本作でも、その印象・感覚は同じでした。今回扱った人物は、意外にも(?)戦国時代の天才絵師・俵屋宗達でした。歴史に疎い私は、何度となく「風神雷神図屏風」「洛中洛外図」を検索しながら読み進めました。
     宗達の生涯には謎が多いとのことですが、宗達を軸にし、歴史上の様々な出来事が重なっていきます。キリシタンや織田信長が絡み、「天正遣欧少年使節」等々。壮大な歴史小説に入り込んだ錯覚に陥ります。
     大胆な発想や巧妙な仕掛けにワクワクしながら、想像の翼が広がります。もうこれは浪漫ですね。

     戦国時代の日本とマカオを経由してローマがどう繋がるのか‥。400年以上の時を遡り、ローマへの冒険譚はまだ序章に過ぎません。
     下巻はいよいよローマへ! 気持ちが逸ります。

  • 初原田マハさん。初アート物。歴史苦手。
    でもでもすごく面白い!いや面白いなんて薄っぺらい言葉じゃ説明つかない!!

    文中に出てくる知らない言葉にたくさんの付箋をつけ、これは何だろう?を調べてそっちに集中してしまいなかなか先に進めなかったこともあったけど、その作業も含めて全部面白い!!知らないことありすぎ。さあ早速次は下巻だーー。

  • 原田さんの美術のお話ははじめてですが、面白い。
    スマホ片手に、作品を検索しつつ、時代は織田信長の時へ。
    風神雷神もだが、洛中洛外図も見てみたい。
    キリシタンと絵師。戦国の時代を生きるということの、大変さと重み。
    続きが楽しみです。

  • 名画「風神雷神図屏風」の作者でありながら、生没年月日がいまだ不詳といわれる俵屋宗達を、著者が想像力を駆使して描いたアート小説の傑作。
    殉教した、棄教した者があるなかで、マカオに追放されたという天正遣欧少年使節のひとりが書き残した文書があったという設定で、物語が進む。
    織田信長により名を授けられた宗達は、狩野永徳による『洛中洛外図』の制作に携わる。
    その宗達に信長は、ローマの「洛中洛外図」を描いて持ち帰れと命ずる。信長の胸中に、ローマ攻略の野望があったと、著者記す。
    命(めい)を受けた宗達が天正遣欧少年使節たちとヨーロッパまで行ったとは、なんともスケールの大きな物語だろうか。
    どこまでが史実でどこからがフィクションなのか、推理するのも楽しい。

  • 伝記のような、冒険記のような。
    俵屋宗達は聞いたことはあったけど、謎の画家であるという認識。ここに書いてあることはフィクションなんだろうけど、まるで目の前に広がる真実であるかのように伝わってくるあたりはさすが原田マハ作品。

    早く下巻を読みたい!

  • 例えば歴史が好きな方へ

    どこかで1度は見たことがある「風神雷神」
    目に見えない2体の神様を大きく、そして緻密に描いたそれは、人々の心を奪っていくのです。
    それを描いたのは俵屋宗達という男でした。

    しかし俵屋宗達は生没年も不詳なほど、謎が多い絵描き。
    そんな彼の名前が、天正遣欧使節で知られる原マルチノの残した文書の中に見つかった…。

    彼らの間にはかつて何があったのか…?
    天下統一を目論む織田信長や、当時の天下一の絵描と称された狩野永徳をも巻き込む壮大なストーリーが明らかになります。


    上巻はほとんどが安土桃山時代で進むため、歴史(特に日本史)を学んでないと、やや抵抗を感じるような
    文章です。
    しかし、日本史や日本芸術に興味がある人にとっては、このリアルとフィクションの間のストーリーはワクワクすること、この上ありません。
    これは原田マハ先生の本気を感じる作品です。ぜひ読んでみてください。

  • 戦国日本とルネサンス期のイタリアを結び付けるのは、天正遺欧使節と出立した俵屋宗達。壮大な゙物語であり、諦めなければ願いは叶うというメッセージを読者に与えてくれる。

  • 歴史全くわからないけど読める!
    歴史を知りたくなったし、今のわたしがいるのもこの方達がいた後の道なんだなと思って面白かった。
    昔の実際にあった話を現代の物語に取り入れてしまうという本に出会ったことがなく面白かった。

  • 俵屋宗達と風神雷神。
    歴史物は苦手だけど、もっと身近に、もっと知りたいと思える。
    原田マハさんの、幅広さを感じます。

    早く下巻を読みたい!

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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