すべての神様の十月 (三) (PHP文芸文庫)

  • PHP研究所 (2024年1月11日発売)
3.54
  • (10)
  • (26)
  • (37)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 379
感想 : 30
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569903736

作品紹介・あらすじ

——人間がいなかったら、神様の皆、仕事がなくなっちまうだろ?
八百万の神と人間とのささやかな関わりを描いた心温まる連作短篇集!

才能はあるけれど売れない小説家と、画力は抜群だけれど物語が作れない漫画家。二人が出会った時に起きる小さな奇跡とは?(「結ばれたものは」)、出掛けるたびに道に迷ってしまう方向音痴の母。そこには意外な理由が隠されていて……(「方向音痴は直りません」)。
死神、福の神、風神、雷神――気まぐれで心優しい八百万の神と、人間たちとのちょっと不思議な《縁》を描いた、人気シリーズ第三弾。
文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今回も身近に居過ぎる神様たちの生活を堪能しました。

     龍神さんと雨女、方向音痴と方位神、座敷童子が印象的。

  • 楽しかった一冊。

    神様と人間との不思議な縁と時間を描いた気になっていたシリーズ。

    温かくて、微笑ましくて、最初から最後まで読んでいて楽しかった。

    福の神はもちろん、神様ってこんなにもたくさん居らっしゃって、日常という場に紛れ込んで、人間たちを見ていらっしゃるのかな、なんて素直に思えちゃう。

    「コンビニで恩返し」は直球のほっこり。「方向音痴は治りません」の方向音痴の理由が巧すぎる。

    人と神との関係をビシッときめてくれた最後の神様二人も好印象。

    古来より神と共に生きる日本って良いな。

    そんな想いが最後にひと匙残るって最高。

  • 神様いっぱい出てきた。出過ぎて覚えとらん、あれっこんな感じだったかな、んで思ったのと違う 1の最初に死神さん出てきたのは覚えとる。んー感想なっとらんけど、小松さんの話が良いかと。東京バンドワゴンが4月なのでこれから買って読むのが楽しみって事

  • シリーズ第三弾!
    正直行って①②の内容をさっぱり覚えていませんでした。
    でも、読み始めたら…ああ、そうだ。そうだった。それぞれ短編で人の世界に馴染んででいる神様たちの『仕業』?のお話だった!と、思い出しました。
    それぞれの話は短くて、でも、しみじみ温かいものが染み込んでくる…という良いお話ばかり。
    ほっこりしました。

  • 楽しみにしていたシリーズ第3弾!
    やっぱりこのシリーズ大好き。

    『僕たちたくさんの神様は、人間のために生まれてきたし、人間がいるから生み出された存在だよ』

    毎回思うけど…
    神様が人知れず人間のそばにいて、そっと手を貸したり見守ってくれてる様子を作品を通して感じられるのが嬉しくて、楽しくて、ホッとする。
    本作では死神、福の神、韋駄天など他にもいっぱい登場しますが、神様たちの人間臭さがいいんです。

    お気に入りは、
    *「間に合わせます」
    *「気象予報士は雨女」
    *「コンビニで恩返し」

    いいなぁ。ストーリーも、神様と人間の距離感もいい感じ。
    このシリーズは、いつも無意識にニコニコ笑いながら読んでるような気がする。
    安心して読めて、自然と笑顔になれる神様ストーリー。今回も面白かった。
    まだまだ読みたいので続編が出ますように!

  • 隣に座ったひとが実は神様かもしれないくらいの身近さでいてくれるって夢が膨らみます。
    雷神と死神の話が個人的には好きでした。特に死神さんは続きが読めて嬉しかったです。あとは想像にお任せな流れでひとつひとつの話が終わるので、続きを考えるのも楽しいです。

  • 三作目ともなると、さすがにマンネリ感が否めない。特に後半はかなり退屈だった。

  • シリーズ三作目。小路幸也のシリーズものは好物だけど、この神さまシリーズはそれぞれの小話は確かにおもしろいんだけど、どうもマンネリ感を感じてしまう。

  • やっぱり、このシリーズは面白いなと思いながら読ませてもらいました
    優しい気持ちになれるし、神様をすごく身近に感じることができる素晴らしい話ばかりだった
    死神の幸生さんの話も楽しみで、次回作はあるのだろうかと期待させられた

全30件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九六一年旭川市生まれ。札幌の広告制作会社に14年勤務。退社後執筆活動へ。
二〇〇三年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』(講談社)でデビュー。著書に『HEARTBEAT』(東京創元社)、『東京公園』(新潮社)、『東京バンドワゴン』シリーズ(集英社)など。ほかに『うたうひと』(祥伝社)、『空へ向かう花』(講談社)、『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)などがある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小路幸也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×