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本 ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784569904313
作品紹介・あらすじ
佐藤 優 氏、推薦!
「ローマ史の中に人間の英知のすべてが
詰まっていることがよくわかる。」
ローマは、なぜ帝国になれたのか。
そして、なぜ滅んだのか。
世界史を理解する上での座標軸となるローマ史を、
第一人者が語り尽くす。
建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、
跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。
長きにわたって生き延び、
ありとあらゆることを経験したローマの歴史は、
混迷する今の世界を考える上での羅針盤となる。
ローマ史はもちろん、
世界史や現代社会の理解を
より深めることにもつながる一冊。
今、世界で古代末期のローマと
同じようなことが起きている。
【目次】
●なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか
●勝者の混迷、カエサルという経験
●「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風
●ローマは、なぜ滅びたのか
※本書は、2018年3月に
PHPエディターズ・グループから刊行された作品を
加筆・修正し、文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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◾️編年体ではなく紀伝体で書かれた本
◾️古代ローマ史の権威によるローマ史
◾️わかりやすく読みやすい
◾️トスカーナという地名の由来
◾️ギリシャは民主政、ローマは共和政。その違いは…P49
◾️民主政ではポピュリズムへの移行は当然
◾️ではポピュリズムのリスクを孕む民主政を正しく機能させるには…P53
◾️ヒットラーも大日本帝国も、攻撃されたから他国に侵出したわけではなく生存権の主張で侵略。
◾️古代ローマにもファシズムあり。先手防衛という価値観は当時は当たり前だった。
◾️ローマ人は国家に対する強い自負心があった。
◾️ローマの有名なヒト、モノ、コトはほぼ網羅されている。
◾️第5章英雄カエサルとローマ皇帝の誕生や第8章五賢帝の時代は繰り返し読んでしまう。
◾️良書。ローマ史に興味のある方には1400円の価値はある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の言うとおり本書はローマ通史ではなく、もっと高いところから全体感をもって王制ローマ、共和政ローマ、帝政ローマを俯瞰している。現代に生きるわれわれが直面する今の世界の問題の背景を理解するうえで参考になる。著者の言うように古代ローマ衰亡期の問題と現代の問題の共通点が見えてくる。歴史に学ぶことは多い。
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前半はCOTENラジオ副読本として楽しめる。
寛容から非寛容へで締めくくっているが、ちょっと乱暴かな、と。
古代の自由人として、誰にも支配されない、という性質は日本人にはない原始西洋的な点を強く感じる。 -
最盛期には地中海全域を支配するほど盛えていたローマ帝国。だが、次第にその勢いは衰退していき、最後には滅亡という形を取っている。では、何千年もの長い歴史を持った帝国がどうやって盛え、どうやって滅びたのか。本書では主に民族や地理的要因、思想の変化などの観点から独自に筆者の考察が描かれている。
盛者必衰とはまさにこのこと。
著者プロフィール
本村凌二の作品





