- PHP研究所 (2024年11月11日発売)
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感想 : 32件
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784569904412
作品紹介・あらすじ
「もうひとり、彼女ができたんだ」。付き合って九年、同棲して四年。結婚間近と思っていた恋人・和佐からそう告げられた二十九歳の由麻。和佐は「由麻と別れたいわけではない」「ただ、もうひとり、どうしても付き合いたい人ができた」と言い出し、由麻は混乱する。怒って別れればよいのか、一時の過ちだと思って待てばよいのか、歪な関係を受け入れたらよいのか――愛していた日常はどうすれば戻って来るのか。恋の痛みが走る著者デビュー作、待望の文庫化。
【紙書籍初版限定! 本編後日談短編「緑の休日」が読める、QRコード付き】
【電子書籍限定! 由麻の同僚・丹羽さん視点の後日談短編「旅とハンカチ」を収録】
※本書は二〇二一年三月にKADOKAWAより刊行された『炭酸水と犬』を加筆・修正し、文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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面白かった!!
アパートたまゆらの著者のデビュー作の文庫本。
表紙がめっちゃかわいー
とか思って読み始める1行目からの核弾頭並みの破壊力。29歳派遣、9年付き合ってる同棲してる彼氏から「もうひとり彼女ができたんだ」と言われる。
は??ん??
でも主人公の事は永続的に大切だと!?
そんなプロローグから、もう一気読み。
最後どのように展開するのか気になりすぎて‥
早く別れてしまえーと思いつつ9年の情もあるんだろうし、その彼の言動にも終始イライラするけども、この主人公どうしたいのさ?の連続。
てか、こんなこと、日常でも起きてるんだろうか。
これ、自分や友達の話に置き換えたら、どうするのだろう‥自分。
永島さんの、婚約指輪はメルカリで売って〜とかユーモアキャラ面白い。横浜のホテルで彼氏から電話あり、奪い取って出ちゃうあたりも流石や。
てか、主人公モテすぎ!!
ラストー!!良かったーー
恋愛小説に釘付けになり読んでしまった自分に驚きでございます、でも面白かったー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
☆4
砂村かいりさんの作品を読むのは2作目。
以前読了した「アパートたまゆら」では、たくさんキュンキュンさせて頂いたので♡また砂村さんが書かれた恋愛小説を読んでみたい!と思い、今作を手に取りました。
わたしの恋人にもうひとり「彼女」ができたらしい
賛否が分かれる内容かなぁとは思ったのですが、まさに私自身も主人公・由麻と同じく、長く付き合っていた方とこのまま結婚していいのかどうか悩んでいた時期があったので、とても心に刺さる内容の物語でした。
由麻のように9年半という長い期間を和佐と過ごし、ここまで来てこの人と結婚しないなんてもったいないという気持ち、今別れたら30代で一から相手を探さなければならないという不安な気持ち、悩んでいる由麻の複雑な思いが伝わってきたのですが…どうしても和佐だけは許せない!!!
読んでいる最中、何回和佐をぶん殴ってやろうかと思ったことか…( ꐦ◜ω◝ )
450ページ超えの長編ではありますが、読みやすく(イライラしますが…)一気読みしてしまいました!
「アパートたまゆら」ほどではないのですが、キュン要素もあって恋愛小説としても楽しめたので満足です❁⃘*.゚ -
ずっと読みたかった作品。
文庫化をきっかけに手に取った。
9年付き合っている同棲中の恋人とは結婚秒読みのはずだったのに…彼の告白で穏やかだった生活が崩れ去った。
「もうひとり、彼女ができたんだ」
隠れて浮気されるよりも、堂々と二股される方が辛いかも。
彼の誠実なのか不誠実なのか、よく分からない言動全てに理解ができず、終盤までイライラしっぱなしだった。
それなのに、この物語がどう決着するのかが気になって読む手が止まらなかった。
終盤のあるシーンから、この2人の見方がガラッと変わった。
無自覚な好意って時に残酷だな。
✎︎____________
どんなにジャンキーな嗜好品や娯楽よりも人間が抜け出せないもの、それは習慣というものだと思う。(p.6)
異性への興味って、どっからどこまでがセーフなんだろうな(p.47)
本当の「好き」はきっと本能的なもので、説明なんかできない。(p.109)
見えるものだけがすべてじゃない。(p.386)
恋は、人をださくするのかもしれない。(pp.388~389) -
読み手がそんなに若くなくても(笑)解るわあって感じ(笑)
ドラマの続きが気になるように読み耽った。
こんなん普通別れるよなあと、思いながらもまあまあ別れられない心の葛藤。
腐れ縁的な感覚。
まあね
私なら「彼女からは聞いたことのない音楽が聴こえるんだ」って、その言葉を聞いた時点で別れるけど(笑)
この作家さん読んだのは初めてだけど、ライト小説かと思いきゃ、文学的な哲学的な理系的な深い言葉がずんとくる。
「宇宙を彷徨う孤独な原子が結合すべき原子を見つけたような」
それは一番幸せだ。
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爽やかな炭酸系のタイトルに騙されて読み始めたらアラサーのドロドロした恋愛ものでした。すごく面白かったです。
「もうひとり、彼女ができたんだ」という不穏な台詞で始まる長編小説。突然の事態に理解が追いつかず、ただ唖然として時が過ぎる序盤と、テレビドラマのように次から次へと事件が勃発する中盤、感情が溢れ出す終盤とそれぞれ趣が異なっています。どの部分も面白く、グイグイ読ませてくれるのだけれど、圧倒的に序盤が面白かったです。
思いがけないアクシデントに遭遇した時、ドラマや映画のように即座に怒ったり泣いたり、相手を非難したり出来るものではありませんよね。ましてや9年も付き合って結婚も間近と思っていた恋人からそんな恐ろしい告白をされた日には、、
何もできなさ加減が限りなくリアルでした。やっぱり序盤のこの描写は必読です。
そして、最愛の人がいながらもう一人彼女ができちゃう彼氏にも実は少し共感してたんだけど、読み進めていくとかなりヤバい奴でした。なんか自分が試されてる気がしますね。 -
読み終えた今は「めちゃくちゃ好き!!」って感想だけど、読んでる間、3分の2くらいはずっと彼氏にイライラしてたのは本音。笑
これは好き嫌いが分かれる作品かも。 -
「もうひとり、彼女ができたんだ」
そうですか別れましょうとはならない2人の関係が面白かった!主人公の友達目線で読み、心の中で「別れろ」と何回唱えたか。好きになるのは一瞬なのにどんなに傷つけられても嫌いになれない...恋愛のややこしさが煮詰まってました。
結構分厚めなのに、スルスル読めてあっという間に読み終えました! -
表示が可愛い!
苦しいくらい感情移入してしまった。
砂村さんの恋心の描写がとても好き!
恋人との甘やかな時間、恋人がもう一人の彼女に向けた淡い気持ちへの強烈な嫉妬心、恋人の弟を意識してドギマギしてしまうところ、共感できすぎて胸が張り裂けそうだった。ドキドキした。恋人の煮え切らない態度には苛ついたし、何で早く別れないのかと思ったけど、あまりに現実味がなくて受け入れられないのだなと思ったし、何より9年も付き合っていたし、妙齢だし、すぐに決めきれないのがリアルだなと感じた。
最近、20代後半の女性が恋愛に悩む小説がとにかく刺さる。自分と重ねて苦しくなってしまう。でも、5年後、10年後にこんなに強烈な読書体験ができるかは分からないからもっと読みたい。 -
図書館の本86
表紙が可愛いな、と手に取ったらとんでもない恋愛小説で、胸が苦しくなって読む手が止まらなくなってしまった。
道徳的には、彼女が2人いる状態で関係をどちらとも続けることは異常だけれど、「どちらも好き」とか、「片方の人は大好きだけれど、もう片方の人は少し好き」みたいに、「好き」という気持ちだけは両立できてしまうことを知っている人は何人かいるのではないだろうか。気持ちを行動にすることが浮気であるならば、行動はしないけれど、心に秘めたことがある人はもっとたくさんいると思う。そして、それぞれの好きは全く別の系統であるのも理解できた。きっと略奪される側や、別の異性に乗り換える直前の人は一瞬でも味わったことあるんじゃないかな、といろいろ考える。色んな場面で共感してしまった。 -
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あんまり好きになれない内容でした。
男性はどう感じるんだろう… -
途中まで主人公の彼氏が少し哀れでいい奴かもと思ってた自分をぶん殴りたくなった。
結婚間近な2人に訪れたもう1人の彼女。
惚れた弱みで絆されてその間に彼氏も少しずつ男を見せ始めてこれは元サヤなのかなと読んでいたら結局選んだのはその人の弟。気づいちゃったの、そんなんで愛し合ってたと思ってただけなんだって引き摺り出されるものなんだねって怖くもある。本当はもっともっと好きな人がいたのにそれに蓋をしてあなたのことを好きだと思おうとしてたの、みたいな世界がそこにあって、言葉を失う。
うまくいくときはどうやったってうまくいくし、その逆もある。愛のためにどれだけ努力し続けたかなんて関係なくて出会ってしまったら、気づいてしまったら、もう終わりで始まりなのだ。愛という名の惨さを感じる。
この人だ、ってわかったら鈴が鳴るんです。なんて実際にあったらなんてこったと思う。鈴が鳴るのは一度とは限らないんだから。 -
結婚を前にする人、恋に迷う人にはとても刺さる話ではないかなと思う。400ページがあっという間だった。
今読んでる夏目漱石の作品が一部引用されててびっくりした。夏目漱石、改めて後世の文学にものすごい影響与えてるなと思うなどする。
『こころ』の問いが自身の作品でもずっとテーマになってるような気がする。恋は、罪悪ですか。
#2024 #2024年12月 -
9年付き合って結婚も意識してる恋人から、「もうひとり恋人ができた」と告げられるところから話はスタート。す、捨てろそんな男〜〜〜!!!結婚を前提に同棲させてくださいって親に挨拶まで行ってたんだから慰謝料取れるだろ!!!!慰謝料取って捨てろ!!!以外に言うことが…なく……
事情を報告したときの楢崎の、「ぶっちゃけ、彼氏のどこがいいのかあんまりわからない」、読者の声すぎる〜〜〜!!私にもわかりません…
途中からどう見ても真先が由麻のこと好きなバレバレだったから、乗り換えちまえ〜!と思ってたけど、親に面通しした上での兄弟乗り換えはちょっと…無理ですよね…人として………と心配してたらそこのフォローあってよかった。よかったか?なんかこの一家、和佐も真先もその両親も倫理観死んでないか?まあ由麻も死に気味だから…いいのか…?
別れ話しながら「和佐と別れても、完全に関わりを断つことはきっと、不可能なのだということ。」って……当たり前やろ……たぶん義理の兄妹になるんやから……いまさらそんなこと困惑だよ……
えっなんか……いい話風に終わったけど由麻の家族はどう思うんだこれ………-
めちゃくちゃ共感します、なんだか良い感じにまとめられているラストにモヤモヤしました(´-`).。oOめちゃくちゃ共感します、なんだか良い感じにまとめられているラストにモヤモヤしました(´-`).。oO2025/12/13
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ええ〜〜〜〜〜?????という気持ち。
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面白かった。
ジャンルとしては恋愛モノ。
ある日、主人公は彼氏から「他に好きな人ができた」と言われる。そこで「あ、そうなの。じゃあさよーなら」とならないのが小説で、なんやかんやあって主人公は彼氏にめちゃくちゃ悩まされる。
この小説はその「なんやかんや」の展開を作りだすのが非常に上手だと思った。物語として読む分には楽しいけれど、現実世界だったら確実に病むだろうなという展開がいい。
文章もお上手で、ページ数的には450ページくらいあるのにすらすら読めてしまった。
ラストも痛快。絶対バッドエンドだろうなと思っていただけに、いい意味でこちらの予想を裏切ってくれた。
あとこの小説を読んで思ったのは、どんな恋であれ、「はじまる」その瞬間はとてもワクワクするということ。でも裏を返せばドキドキワクワクするのは始まりだけで、慣れてきてしまえばそれを維持するのはとても難しいのだろうなと再認識できた。
本作のラストはハッピーエンドなわけだけど、主人公たちの恋はその後どうなるんだろうと思わずにはいられなかった。
というわけで⭐︎5つ。
砂村かいりの作品
