自然と象徴―自然科学論集 冨山房百科文庫 (33)

制作 : 高橋義人 
  • 冨山房
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572001337

作品紹介・あらすじ

普遍の人ゲーテは、詩人・文学者として知られ、その生涯を通じての自然研究は等閑視されることが多かった。本書は文学作品等をも含む全著述からの抜萃、訳出、系統立った編纂を試み、再評価の気運高いゲーテ自然科学の精粋をコンパクトにまとめあげたもの。

感想・レビュー・書評

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  • ★読書メモ★

    光は生物と同じく、動的で変化や生成する構造体である。
    ニュートンの言う物的な視点とは違う、感覚的で直観的な視点。
    原型が環境に合わせて多種多様に変化する。

    ●動き
    メタモルフォーゼ(変身)
    呼び求める
    高昇

    ●元となるもの(原型)
    原植物、原動物(イデア?)
    葉と椎骨

    青と黄と赤(青と黄が高昇した結果、赤となって合一する)


    赤を求める青と黄「高昇」
    ある色を見るとき、補色を「呼び求める」(補色が見える=内的に色のバランスを取ろうとしている)


    ●あらゆるものは、一刻一刻変化している

    ●似てるものと、似てないものとの結合

    ・不完全ー各部は似通っているー部分間の従属関係が弱い
    ・完全ー各部は似ていないー部分間の従属関係が強い

    ・集合体ー単体の中に近似したものが集合している

    ・有性生殖ー完全ー似てない
    ・無性生殖ー不完全ー似てる

    ●皮膚によって守られる
    すべての生命活動は、傷つきやすい本性を保護するための皮膜を必要とする

  •     -20080122

    「熟視は観察へ、観察は思考へ、思考は統合へ」、ニュートン以降の自然科学が、自然を眼には見えない領域へ、抽象の世界へと追いやろうとしていたとき、ゲーテは敢えてその敷居の手前に踏みとどまろうとした。彼にとって、直観によって認識された自然像は抽象的な数式ではなく、可視的にして具体的な「すがた」あるいは「かたち」だったからである。形態学と色彩論を軸にゲーテの自然科学論文を、文芸・書簡・対話録をも抜粋しながら、系統立てて編纂・訳出した書。

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著者プロフィール

ゲーテ

Johann Wolfgang Goethe 一七四九―一八三二年。ドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれる。ドイツを代表する詩人、劇作家、小説家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。小説の代表作に『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』など。

「2019年 『ファウスト 悲劇第二部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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