完本 茶話 (上) 冨山房百科文庫 (37)

著者 :
制作 : 谷沢 永一  浦西 和彦 
  • 冨山房
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本棚登録 : 42
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572001375

作品紹介・あらすじ

世に棲む人びとのありようを、くっきりと、ユーモラスに寸描した名コラム随筆の決定版。大正・昭和初に新聞・雑誌に連載された全篇を収める。雅の詩人としての前身とは打って変わって、人間知の造詣を鮮やかな散文芸に籠めて、俗中の真を書きとどめた。(解説 : 向井 敏)

感想・レビュー・書評

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  • こういうお話をこういう体裁で綴ろうという人は尊重されるべきだと思います。筆者の毒舌っぷりもいっそ清々しいです。

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「繙書不覚破顔了 よめばおもはずわらってしまふ」大正5年4月から新聞雑誌に掲載された名コラムの全て、811編が収められています。
    「一読咲々ニ読沈々三読朗々 いちどめニヤリふたたびシミジミさいごにカラリ」



     くだくだ書くより、なにはともあれ原文を。ごく短い一編「島」でお味見どうぞ。

     諧謔作家マアク・トエンが、ある時ヨットに乗って航游してゐたことがあった。波の荒い日で、さすがの諧謔作家も青い顔をして、何一つ物をいはないで、欄干にもたれたまゝ、泣き出しそうな目をしてじっと波を見つめてゐた。
     食堂のボウイは心配して、主人の顔をのぞき込むやうにして訊いた。
    「大分お苦しさうですが、何かもってまゐりませうか」。
    「さうだね」。諧謔作家は咽喉を締められた鴎のやうな声を出した。「小さくっていゝから、島を一つもって来てくれ」。

     大正の頃のお話ですから、そうですね親父か祖父の思い出話を聞くように、炬燵でお茶でも飲みながら、あったかい逸話の数々をたっぷりと味わってください。(H)

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