とおいところへいきたいな

  • 冨山房
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本棚登録 : 130
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572002440

作品紹介・あらすじ

聞きたいことがあるのに、お母さんは赤ちゃんにかかりきりで相手をしてくれません。そこでマーチンは「遠いところ」へ行ってしまおうと決心します。ところが、猫やスズメや馬と一緒に出かけた「遠いところ」では…。

感想・レビュー・書評

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    冨山房モーリス・センダックの絵本
    http://fuzambo.net/sendak.html

  • モーリス・センダック作。原題はVERY FAR WAY。

    赤ちゃんにかかりきりのお母さんがかまってくれないので、マーチンは、「ぼくがきくことにちゃんとだれかがこたえてくれる、とおいところ」へ行っちゃおうと家を出ていくことにする。
    変装までして。

    マーチンは途中で年寄りの馬とすずめが話しているところにでくわす。
    マーチンが遠いところとはどこか尋ねると、馬もすずめも「遠いところ」を想って泣き始める。
    おまけにマーチンも遠いところに行きたくて泣き始める(笑)

    そこへ、猫がやってきて、自分は遠いところを知っていると言う。なんとそこは、近所にある地下室だった。
    マーチンと馬とすずめと猫はその地下室に入って(馬は首だけ)話しをし始めたものの……

    この本はしようと思えばいろんな解釈ができると思う。
    でも読後、そんな解釈はしたくないと思えるほどにキュートで良いお話だった。
    子ども向けに書かれた本なのに、誰も基本的には分かり合えないのだ(わからないことはわからない)ということが描かれていてすごく気に入った。

  • 笑う!かわいい!半日も もたなかった幼い人の家出。

  • 「ぼくは でていく。 ぼくが きくことに ちゃんと だれかが こたえてくれる、とおい ところへ いっちゃうから。」

    さ、わたしもトランクににもつをつめてみようかしら。カウボーイのふくをきて、ひげをつけて。

  • どうなるのか、次のページへ自然と進みたくなる。

  • 今いるところが嫌になった子どもと、仲間たち。「とおいところ」に行きたくなります。
    でも、「とおいところ」って、どんなところだろう。

    きっと多くの人が感じたことのある気持ちと、その答え。

  • あかちゃんにおゆをつかわせるのに夢中で、マーチンの聞きたいことを聞いてくれないママに腹を立て、
    ちゃんと聞くことに答えてくれる人がいるとおいところを探しに出かけたマーチン。(自分だってわからないようにカウボーイの服を着て、付けひげをした)

    途中で、すずめと年寄りの馬に会う。
    とおいところはどこにあるのか聞くと、
    上品な人が住んでいるところ とすずめ
    馬が夢を見られるところ とうま
    2羽・匹とも遠いところへ行きたいと泣き出してしまう。

    そこへねこが通りがかり、
    いい場所を知っていると案内してくれた。
    ねこのいう「とおいところ」は
    ねこが一日中歌を歌ってもうるさいといわれない ところ。

    みんな喜んでその「とおいところ」で、すきなように過ごしたが、
    みんなのすきなようにすると、他の人のすきなとおいところではなくなってしまう。
    とうとうケンカになり、うまが帰り、すずめが帰り、ねこも帰って行った。

    ひとりぼっちになったマーチンは、
    「そろそろ赤ちゃんのおゆも終わっただろうな。
    でもママはまだ赤ちゃんにかかりきりだろうから、
    玄関の階段に腰掛けて車を数えてればいいや。
    そうして待ってれば、ママは僕の聞きたいことの答えを教えてくれる」
    と、荷物をまとめ、いちども振り返らずに走って帰った。

  • とおいどこかにいこうとした先で出逢ったなかまはなぜかみんなかなしそう みんなのいきたいところってどこ?

  • 探し歩いて戻った場所は

  • Goodな本でした。モ―リス・センダックのマンガとも絵画とも違う絵本に丁度よい絵でした。物語は男の子マ―チンがおかあさんに相手してもらえなくて、とおいところへいきたいな、と出かけるトコロからはじまります〜〜最後には走って帰っていきますが。

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著者プロフィール

1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。絵本作家。
アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。

「2020年 『かいじゅうたちのいるところ WHERE THE WILD THINGS ARE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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