星のふる夜に When Stardust Falls…

著者 :
  • 冨山房
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本棚登録 : 141
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572003324

作品紹介・あらすじ

深い森のなかに、親子のシカが住んでいました。ある晩、子ジカが流れ星を追いかけて、見知らぬ世界に迷いこみます。それは、一夜の出来事とは思えないくらいふしぎな冒険でした。

感想・レビュー・書評

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  • 日本画家による文字のない大型絵本。
    大人向けのコーナーに配架されてあり、表紙の青色に思わず惹きつけられた。
    青は、星空を散りばめた夜空を表現している。
    星空を映しているのは流れる川か…

    深い森のなかに住んでいる親子のシカ。
    子ジカが流れ星を追いかけて、見知らぬ世界へと駆けていく。
    一夜を過ごしたあとに親ジカの元へ戻る。

    美しい絵だけで充分に伝わってくる物語。
    捲る度に風景から音が想像できる、そしてすぎてゆく時間も一目瞭然である。


    開いた右側にシカと風景が、そして左側にはスケッチ風に子ジカの辿った地図が描かれている。

    この一夜の冒険で、子ジカは何を感じたのだろう。
    帰ってきて親に何を伝えたのだろうか…。

    ちょっと成長して逞しく見えたのは気のせいではないだろう。


  • 思ったよりも大判な絵本だった。
    ある星のふる夜、森の奥の鹿がふらりと歩き出す。
    文字のない絵本。
    鹿の移動経路を表す地図と、鹿のいる夜の風景。
    森から街へ、人のいない街中に佇む鹿。
    このしんとした空気はなんだろう。不思議。

  • 〝深いもりのなかに、親子のシカが住んでいました。ある晩、子ジカが流れ星を追いかけて、見知らぬ世界に迷い込みます。それは一夜の出来事とは思えないくらい不思議な冒険でした・・・〟 静まり返った森、星空を映してゆるやかに流れる川、風の囁き、水のせせらぎ、苔の匂い、人っ子ひとり見当たらないネオン街...さ迷う子鹿。 日本画家<千住 博>さんが連続する美しい絵で描いた神秘と幻想の世界。

  • 深い森の中に、親子のシカが住んでいました。ある晩、子ジカが流れ星を追いかけて、見知らぬ世界に迷い込みます。それは、一夜の出来事とは思えないくらい、不思議な冒険でした・・・ ★この後、ストーリに文字はありません 絵だけでも、じーんとしちゃった!夜空いちめんに、星いっぱい!そこに、ひとつの流れ星☆森の中を、とぼとぼ寂しそうに 歩く背中の、哀愁が、文字がなくとも、絵だけでびんびんに、小ジカの気持ち伝わってくる!/★すごい絵本です☆おススメ!

  • 星のふる夜に
    When Stardust Falls・・・
    千住博 1994

    深い森のなかに、親子のシカがスンでいました。
    ある版、子ジカが流れ星を追いかけて、見知らぬ世界に迷いこみます。それは、一夜の出来事とは思えないくらいふしぎな冒険でした。

    右のページは子シカのいる場所の風景
    左のページはその場所が全体の地図のどこにいるかを湿したもの、またそれをたどっている道すじ

    元の場所に戻れてよかった

  • 文字のない絵本。

    水面に映る星々や、夜明けの朝焼けの森…
    絵が美しく、見入ってしまう。

  • 滝の絵で有名な千住博さん。
    これは、文字のない絵だけの絵本。

    『深い森のなかに、親子のシカが住んでいました。ある晩、子ジカが流れ星を追いかけて、見知らぬ世界に迷いこみます。それは、一夜の出来事とは思えないくらいふしぎな冒険でした………』

    小さく、子ジカが今いる場所の地図も描かれているので、なんとなく応援をしたくなる。
    心細いよね、そこ。。
    寂しいよね、そこ。。
    頑張れ、もう少しだよ。
    よかったね。。

    絵を眺めながら、色々なストーリーが浮かぶ。

    ふと、見覚えのある絵に気づく。
    数年前に千住博美術館で見た絵だと思い出す。
    あー、この原画を見ていたのかー。。と、なんとなく嬉しい気分になった。

  • 千住博美術館は美術館そのものが作品と一体化していて、しかも軽井沢のイメージとも一体化したアートな空間でした。ここで、絵本「星のふる夜に」を原画で見ることができます。贅沢です♪ 千住はイマジネーションのある絵本を作りたかったそうですが、言葉のない絵本です。言葉で伝える必要のない感動が、そこにはありました。

  • 水面の線が消える幻想的な夜。戸張が明けてほのかに山吹色に変わってゆく色彩の美しさ。

  • 文字のない絵本。


    絵が心にじーんとしみいります。

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著者プロフィール

1958年東京都生まれ。82年東京藝術大学美術学部卒業。87年東京藝術大学大学院博士課程修了。ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人初の名誉賞受賞。大徳寺聚光院の襖絵、羽田空港第二ターミナルの壁画、APEC JAPAN2010の会場構成など。革新的な日本画が国際的な評価を得ている。

「2015年 『千住博全版画カタログレゾネ1988-2015』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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