3びきのかわいいオオカミ

  • 冨山房
4.17
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  • (1)
本棚登録 : 2017
感想 : 260
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572003331

作品紹介・あらすじ

「3びきのこぶた」をすてきにひねった愉快なお話。あちこちで話題になり、幼稚園や小学校でもこどもたちが劇にして楽しんでいます。犯罪学者と人気画家のコンビニよる、極上の絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • ブタ、、すごいいじわるな印象。笑

    でも最後まで読むと、この本の印象ががらりと変わり、幸せとはを考えさせられた。

    物だけだと、強いいもの、頑丈なものほど身を守る手段にはもってこいだが。心の世界においては、強さに強さで勝とうと(身を守ろうと)してもより相手が強くなって拗れていくものなんだよな…と感じた。


    固まった心をほぐすためには、
    美しさ、やさしさが大切。

    ラストがとても印象に残る、素敵な絵本でした◎

  • 〝「さあ、お前たち、そろそろ広い世界に出ておいき。母さんの家を出て、自分たちの家を造りなさい。でも、悪い<おおブタ>には気をつけるのよ」・・・<3匹のかわいいオオカミ>VS.<おおブタ>との対決は、煉瓦のお家✕ハンマ-、コンクリ-トのお家✕ドリル、鉄骨と鉄条網のお家✕ダイナマイト!・・・せっかく造ったお家は、ことごとく壊されてしまうのですが・・・〟まさに『三匹の子豚』の逆転パロディ版で、全国学校図書館協議会と日本図書館協会の選定図書となった、愉快なハッピ-エンド絵本です。

  • 『3匹のこぶた』に出てくる悪者はおおかみでしたが、こちらでは、3匹の子どものおおかみにとっての悪者は大ブタでした。
    パロディーといえば、パロディーかもしれませんが、とにかくここに出てくる大ブタの破壊力は半端なく、且つ豪快(笑)
    そして、『3匹のこぶた』と明らかに違うのは、ラスト。ちょっと微笑ましいですね。
    ストーリーも『3匹のこぶた』になぞらえているのに、とっても面白い。子どもは大喜びです。
    また、こんなに豪快なのに、ちょっとメルヘンっぽい絵もまた、ギャップがあって素敵です。

  • 3歳7ヶ月息子

    かなり面白い!
    文章長めだが、とにかく面白いので集中してみていた。

    3匹のこぶた、を知っていることが前提。
    オオカミがブタから逃げる。ブタがオオカミの家を壊して行く話。レンガもコンクリートも有刺鉄線の家も簡単に壊します、このブタ。

  • 大好きな一冊。
    低学年の昔話のブックトークで紹介したり、高学年の読み物の中に混ぜて紹介したり。
    いつもは悪者にされがちなオオカミですが、ここではかわいい三兄弟です。
    そしてそれはそれは悪いブタも出てきて、そのあまりの悪さが子どもたちを笑わせます。
    これは、元の話の「三びきのこぶた」をきちんと知っている方がより楽しめるので、「三びきのこぶた」もちゃんと用意して紹介するのがおすすめ。
    「ふうふうのふー」など、原作の表現が存分に生かされたパロディになっています。

    そして、最後はどうなってしまうのー?といったところで、続きは自分で見てみてね!がおすすめです。ブックトークの後にすぐに続きを見に来た子供たちが、「えー!こんな結末ー!?」と驚くのも見もの。
    オオカミも可愛いけれど、結末もほっこりしていてよいのです。
    そしてやっぱり、原作あればこそ!なので、「三びきのこぶた」は大事です。

  • 3匹のこぶたのパロディ版。
    おおかみと豚の立場が逆転。いろいろと発想が違うところがとても面白くやられたって思いました。

  • 「ところがこのブタ、わるいのなんのってもうとんでもないわるブタだったんです。」
    この一文と挿絵が可笑しくて可笑しくて。
    ブタ悪すぎる。
    遊んでるオオカミかわいい。

  • 12分

    低学年だと「三匹のこぶた」のかわいいこぶたさんのイメージを崩すのはどうかな〜と思い中学年まであたためていた絵本です。オオカミ=悪者の定着したイメージを覆し、かわいいオオカミと悪い大ぶたのお話。少し現実的な写実に驚きの声や笑い声もあり楽しんでもらえたと思います。面白い本ですが後からいろいろ考えさせられる内容です。余談ですが「あらしの夜に」もオオカミ側の本ですね。

  • 最後に仲良くなれてよかった。花のにおいをかいで、いい人になれるってことは、本当はそんなにわるい人じゃなかったのかも(小2)

  • あらあら 立場逆、、、

  • 子供の頃に親に読み聞かせてもらって大好きになった絵本。
    単純な逆転ではなく、最後は優しい気持ちになります。
    ストーリーは面白く、最後はみんなハッピーで絵も優しい。
    声色を変えて何度も読み聞かせてくれた母を思い出す、大切な絵本。

  • 3歳10ヶ月。子供にとって初パロディ。こいう楽しみ方もできると知ってくれれば良いな。

  • 絵本だけれど、人が愛し愛され生きていくために大切なことをこれ以上ないくらいわかりやすく伝えてくれています。
    ヘレン・オクセンバリーの温かく優しい絵を眺めるだけでも、テンポのよいストーリーを追うだけでも楽しめますが、選択理論心理学やアドラー哲学を知っている人なら、テキストにしたいほどわかりやすい、人との効果的な関わり方のヒントが紹介されています。
    アフガニスタンで亡くなった中村哲さんがなさろうとしていたのも、この絵本の最後のおうちづくりだったと思うと、奪うこと、争うことでは幸せにはなれない、と改めて思います。

  • 図書館より。

    9分50秒程。なかなか面白い内容。高学年向けに、と思って借りてきたけどニヤリと出来るしいいかもね。

  • 一番に感じたのは時代の流れ。材料やら、草食系やら。それよりもなによりも、個人的には絵が可愛くて性格の可愛さまでもが伝わってくる優しさでした。それからケモノマニアには入りの文章にも心捕まれます。

  • すごいよ。
    ダイナマイト使ってまで家壊したいんかいブタよ…どんだけ性格悪いんだ(執念って怖いね)
    笑い転げながら読んだ。
    3びきのオオカミが可愛い♥

  • 中学年から高学年の子が喜んでくれそう。
    小さな子には「3びきのこぶた」が良いけど、少し大きくなってきたら
    このパロディも理解できるだろう。
    オオカミさんたちが弱く大人しく、ぶたさんがとにかく悪い。
    その悪いことといったらもう・・
    淡い色彩の優しい挿絵が、このお話しに良く似合う。
    レンガの家は大きなハンマーで壊され、コンクリートの家は電気ドリルで
    壊され、有刺鉄線を張り巡らした鉄の家はダイナマイトで吹き飛ばされる
    暴力的なぶたさんの前では、手も足も出ないオオカミたち。
    家の作り方を変えようと、花でいっぱいの家を作ってから運命が変わる。
    この変化がとにかく笑える。
    息を吸うたびに入り込む花の香りで、ぶたさんの豚格が劇的に変わるのだ。
    さんざん苛められたのに、いっしょに住もうとぶたさんに言うオオカミの寛大さがいいね。
    展開の面白さとラストの意外な幸福感、それを表情の豊かな挿絵が盛り上げる。
    大人が読んでも楽しめるかも。

  • 読み聞かせ鉄板。
    わたしは3年生に。
    まず最初に、
    「今日の絵本は、3匹の…、なんでしょう!」
    と声かけすると、大人しいクラスでも1人2人は「こぶた」と言ってくれる。
    元気なクラスなら、クラスのあちこちから「こぶた!」「こぶた!」
    とても元気なクラスなら、たまに「こやぎ!」って言う子もいて、「それは7匹のでしょ!」とツッコミも入れられる。
    おもむろに「3匹のかわいいオオカミです!」と絵本を出すと、ほんとうに興味津々に見てくれる。

    悪い大ブタは思いっきり悪く、顔も悪い顔して演じるとおもしろい。
    最後に、北風と太陽のお話と似てるよね、って話して、みんなもなにかうまくいかないことがあったら、やり方を変えてみるとうまくいくことがあるかもしれないよ、って締めくくる。

  • おもしろかった。
    なかなかアナーキーなぶたさんがヤバい。

    純粋なオオカミくんたち、そんなに簡単にひと(ブタ)を信じていいのかい、とは思うけど、楽しいハッピーエンドでよかった。

    ブタさんもよかったね。

  • 単なる立場逆転の話ではなく、思考の転換から、相手に良心が芽生えるストーリーが良い。何度読んでも飽きない本。

  • 3匹のこぶたの、おおかみと豚の立場が逆転したお話です。だんだんおうちのグレードが上がっていって、ブタをギャフンといわせるのかな?と思って読んでいたら、まさかの終わりかたでした。子供たちと一緒に楽しく読めました。

  • さんびきのこぶたのぎゃくの世界。北風と太陽みたいな話です。大人が楽しんで読めます。レンガ、コンクリート、鉄板とエスカレートして、考えが間違っていたと思いつき、さんびきのかわいいオオカミはステキなはなのおうちに行きつきます。さあわるいブタはどうするでしょうか

  • 悪いブタが衝撃!

  • 「三びきのこぶた」の反対のお話です!

  • 三匹の子豚……ではなく出てくるのは三匹の可愛い狼と,そして悪い豚!
    逆転してるやん?

    お母さんに「そろそろ独り立ち(三匹だけど)しなさい」と言われた三匹は,1番目の子が藁で家を造るかと思いきや,三匹で最初から煉瓦で家を造る,が豚もさるものどこからかハンマーを持ち出し破壊の限りを尽くす.

    2番目の子が木で家を造るかと思いきや,三匹でコンクリートの家を造る,豚もさるものどこからかドリルを持ち出し破壊の限りを尽くす.

    3番目の子が煉瓦で家を造るのではもちろんなく,三匹で鉄骨や鉄板,鉄条網を用いて頑強な家を造るも,豚もさるものどこからかダイナマイトを持ち出し破壊の限りを尽くし,狼達は這々の体で逃げ出す.

    三匹は思いました,「これはアレじゃね? そもそもが間違ってんだよ,多分.ここは発想の転換だよ」と綺麗なお花で家を建てました.そうしてまたまた悪い豚がやって来て,ふうーっとぷうーっと吹くために息を吸い込んだ瞬間……

    豚「うわぁこれはなんてきもちがいいんだ,すんごくあまいかおりで,なんだかこころがやさしくなってきたなぁぁうひゃひゃひゃひゃうえへへへ……」
    狼『うわぁ,やべぇ,この花なんかやべぇ花だったんだぁ!?』
    と,そんなお話です.

    まんま『三匹のこぶた』をそのまま逆にしたお話でした,おおまかには.
    しかし,カンガルーにビーバーにサイにフラミンゴよ……「少し分けてくれませんか?」ときかれて「いいよ」といいながら,何故家を建てられるほどの量をあげるか!? そして,狼よ「すこし」では家は建たんだろう!?

    ツッコミは無しで.

  • 三匹の子豚を基盤にした新しい絵本です。
    三匹の子豚のように、三匹の狼が実家を出て、新しい家を作る所から始まります。
    三匹の子豚では皆それぞれに違う家を作っていましたが、この本の主人公である狼達は表紙で分かる様に、三匹仲良しで非常に温厚です。そして滅茶苦茶可愛い。
    逆に豚は出始めからすごく意地悪そうな顔つきをしているし、オマケにすごく威張ったわがままさで不躾に家にあがらせろと要求します。嫌だというと壊すという乱暴者です。
    この絵本の面白い所は豚の容赦なさと、狼達の心の強さに笑ってしまいます。
    レンガの家を作ればハンマーで砕かれ、もっと頑丈な家を作る為にコンクリートで作ったコート付の家を作るも工事の人が使うドリルで砕かれ、有刺鉄線を張り巡らした鉄製の頑強な鍵付の家を作るもとんでもない事にダイナマイトで爆破され・・。
    私は呼んでいて笑いながらも「この豚野郎!」と言いたくなる程、豚が滅茶苦茶悪い奴です。そして泣き出したり実家に戻らない狼達は心が強い。
    最終的に、狼達は「頑丈な家ばかり作って来たけれど、違う家も作ってみよう」という事で、頼りないけれど、美しく良い匂いの花で出来た家を作る狼。
    ブタはまた吹き飛ばそうとするのですが、大きく息を吸った時に花の香りに感動して、荒んだ心を落ち着かせて豚が改心します。
    そこからは皆で仲良く一緒に暮らす・・狼達が余りにも寛大過ぎると嫌な大人な私はおもってしまいましたが、非常に今風の良い絵本です。
    他にも面白いのは、ブタは兎に角身勝手な乱暴者な上に失礼な物言いしかできないし要求が通らないと家をぶっ壊す酷い奴、でも狼達は家を作る時、家を作る何かしらの材料を持っている色んな動物に「すみません、少し分けてくれませんか?」と丁寧にお願いしています。当然頼まれた動物達も大変快く資材を分けてくれます。
    命令する豚とお願いする狼達、非常に対象的で、「頼み事をするときはこうするといいし、こうしたら嫌な奴に見えるよ」と分かりやすいのが良いと思いました。
    三匹の子豚はどちらかと言うと知恵に視点を利かしていますが、こちらは頼み事に視点を利かしているのがただ豚と狼を入れ替えているだけではないというのが分かって非常に良い本でした。

  • ぶた、こわい。

  • 息子が小学生の頃に、ブログの読友さんから教えてもらって読んだ本を思い出して借りてきました。
    単純に、ただ単純に面白い(笑)
    こういう本もたまには、息抜きにいいよね。

  • 病院にあり読めた!
    なんて悪い豚!!笑
    ドリルで家壊すとかかなりの悪。
    だけどこれが絵本のいいとこで最後はなごやか。
    いやーこの絵本欲しいー!

  • 3匹の可愛いオオカミが作った、
    レンガのお家も、
    コンクリートのお家も、
    鉄板の家も、
    本気で壊しにやってくる相当悪い大きいブタ。
    ハンマーもドリルも、ダイナマイトまで持ち出す始末。

    悪いブタが心を入れ替えるきっかけが、
    「そうきますかぁ」という感じ。
    あー、面白かった。

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