- Amazon.co.jp ・本 (1180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784572008527
作品紹介・あらすじ
ホメーロスの声が甦る。トロイア戦争を背景に展開する人間の運命-紀元前8世紀から、語り継がれ読み継がれてきた生と死の大叙事詩。学匠詩人土井晩翠が華麗荘重に歌い上げた、本邦初のギリシア語原典からの格調高い韻文完訳・新版。
感想・レビュー・書評
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紙の本でも欲しかった。今も買えて嬉しい。なぜオデュッセイアは買えないのか。青空文庫にもない……。
新字旧仮名、読みやすい土井晩翠訳イーリアス。誤植(青空文庫からだっけ?)や注が時々混乱している憾みはあるものの、紙の本で読めるのはやはり嬉しい。通して読むだけでない、気ままに行きつ戻りつする楽しみができた。
比喩が非常に豊かで、しかも時にはハッとさせられるほど美しい。第8歌、テウクロスの矢に斃れるゴルギュティオーンを罌粟の花になぞらえているのがとても印象的。あまりにも平和で牧歌的な描写を戦場の死に用いるとは、かえって悲劇的で涙を誘う。罌粟はつい赤いものを想像するけど、もしかしたら青ざめた白かもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元は1940年の韻文な翻訳。これは新版。
【書誌情報】
原題:Iλιάς
著者:Homer
訳者:土井, 晩翠
【わたくし用のメモ】
・青空文庫でも読める。
〈https://www.aozora.gr.jp/cards/001099/card46996.html〉
【主要目次】
序(土井晩翠)
例言
イーリアス
跋(土井晩翠)
奥付 -
格調高い叙事詩なんである。五音七音で韻文訳でギリシアの神々とギリシア人の戦士がトロイアに戦いを仕掛けるとかいうホメロスの二大叙事詩の先の方。土井晩翠は、オデュッセイアも訳仕上げようとしていたのだが、中々どうして土井晩翠訳のオデュッセイアはそんざいしないようで実に残念である。
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国内初の翻訳本。
読むのがとても大変。読みたい記述だけ拾い読むならなんとか…。
青空文庫にもある。 -
古典だといって舐めてはいけない。例のサッカー漫画のように戦闘が延々と続くからといって舐めてはいけない。戦士がみな常人離れしているからといって舐めてはいけない。あれ?そんな幕切れ?と舐めてはいけない。そして、この本を薦めてくれたあの先生のことも舐めてはいけない。卒業前に必ず読んでください。
(請求記号:北棟書庫B1階 B081/2/F-22-1) -
ヂオメーデース最高。君主たれ