カッコーの巣の上で

  • 冨山房
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本棚登録 : 150
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572008534

作品紹介・あらすじ

精神病院の中での人間性回復の闘い。患者たちの自由と尊厳を奪う圧制に抗してユーモラスに巧妙に闘いを挑むひとりの男。ミロス・フォアマン監督、ジャック・ニコルソン主演、アカデミー賞映画の原作。痛快無比の物語。

感想・レビュー・書評

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  •  これはたいへんな問題小説ですね。

     赤毛の反逆児マックマーフィが刑務所で問題を起こし、委託患者として精神病院に送られてくる。その病棟は強面の看護婦長ラチェッドが仕切っていた。患者たちの自由を奪い、支配するラチェッド。そのラチェッドと対決するマックマーフィ。この構図は、社会体制とそこから自由になろうとする個人との闘いのメタファーであるらしい。

     物語は、患者のひとりであるインディアンの大男のブロムデンの眼を通して描かれている。現実とブロムデンの妄想とが入り混じる暗いストーリー展開、電気療法やロボトミーといった患者たちに対する非人道的な扱いなど、思わずジョージ・オーウェルのディストピア小説「1984年」を思い起こさせる。だから、読んで心地よい作品では決してないので御注意を!

     結末はちょっと悲しいけれど、でもハッピーエンドなんだと思いたい。マックマーフィは、ブロムデンの心の中で生きているはずだから。

  • 訳が良いのか、一文でハッとさせられることが何度もあった。また、ラストはかなり驚かされた。ただの精神病棟の患者たちの珍道中というだけではないメッセージ性があり、何度も読みたい作品。

  • wired・カウンターカルチャー・4位


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    【要約】


    【ノート】
    ヒッピーコミューンを率い、マジックバスに乗ってLSDによる精神の開放を全米で説いたキージーの処女作は、管理社会に対する痛烈なアンチテーゼだった。

    ◆ユーザーからのコメント
    色川武大の『狂人日記』がリストにないので/やっぱこれでしょ。ロボトミーは/映画でのジャック・ニコルソンの演技は、何も言うことがありませんでした/自分の好きな映画ベスト3に入るので/未だに「ロボトミー」という言葉が怖い。エンジェルウォーズもそこだけ怖かったw

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  • ショッキングな描写が多いけれど、今時このような精神科病棟はないだろう。精神医療の歴史を知るためにはよい教材になるのではないか。文学作品としては読みづらく退屈。

  • カッコーの巣の上で2014 | ホリプロ オンライン チケット
    http://hpot.jp/stage/cuckoo
    東京公演
    2014年7月5日(土)~8月3日(日)全36公演
    会場:東京都 池袋 東京芸術劇場 プレイハウス
    料金:全席指定10,000円 サイドシート8,000円

    兵庫公演
    2014年8月6日(水)~8月17日(日)全15公演
    会場:兵庫県 三宮 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
    料金:全席指定11,000円

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    http://fuzambo.net/kaigaibungaku.html#kakko14

  • 映画は見たことがあったけど原作は初めて読む。
    映画ではマックマーフィが主役でマックマーフィ視点で描かれているけれど、原作ではブロムデン(聾唖のふりをしたインディアンの大男)の語りで進行する。
    筋は同じだけど、ブロムデンのすべてが「機械で支配されている」という幻想が、現代社会の比喩としてのストーリーの逼迫した雰囲気をうまく伝えてくれていた。
    映画の映像を思い浮かべながら読んでいたんだけど、ラストはやっぱり泣きそうになった。
    映画だとブロムデンが走り去るところで終わっていたけど、(だから私は悲観的な未来を予想していた)原作だとほんの少し希望が持てるその後が描かれている。

  • 図書館借覧。
    映画と一緒に読んでいたが、あの類の婦長は嫌いではない。
    少し急ぎ目に読んでいるので再度読み返す予定。

  • これ、タイトルのもとになったインディアンのうたというの、調べてよく見てみたらさ、渋谷のとあるライブハウスの名前に使われてるんねヽ(・▽・)ノ

    Vintery,mintery,cutery corn,
    Apple seed and apple thorn;
    Wire,briar,limber lock,
    Three geese in a flock.
    One flew east,
    And one flew west,
    And one flew over the cuckoo's nest.

    わかるひとにはわかるかにゃ?笑

    それはともかくこの小説、英語の原題はこの詩からそのまんまとって、One flew over the cuckoo's nest(一羽はカッコーの巣の上を飛んでった)というのにゃ。

    にゃんこ。

    そもそもカッコーの巣、という表現はおかしいのにゃ。というのも、カッコーは自分で巣をつくらない。

    他の鳥の巣に図々しくも自分の子供をいれて、ハイよろしく、って後はおまかせ。子供は自分と種類のちがう鳥たちの間にあっても、その現実のおかしさにすら気づくことなく成長していく。そういう鳥にゃのね。

    転じて、「カッコーの巣」というのは英語で「頭がおかしい」とか「精神病院」のことをさす言葉になっている。

    にゃんこ。

    この小説は、マクマーフィという奔放な男が、意図的に送られてきた本来の居場所でないところ(=こわい婦長が牛耳ってる閉鎖的な精神病院)にいた、腐りかけてた人間たちの魂をもう一度解放させようとする!ていうお話。
    カッコーが他の鳥の巣から、ただの鳥として飛び立つように。

    結果的にマクマーフィは婦長との戦いの果てにそこで命を枯らしてしまうけれど、代わりにひとりのカッコーがそこ(精神病院)を飛び立っていくのね。
    しかも飛び立ったカッコーにあたる人物はインディアン出身という、なんとも象徴的な設定(タイトルのもととなった上の詩は、インディアンのうた)。

    ほんとの「異常」ってなんだ。ひとは何とたたかわなくてはならないのか。そういうことを強く考えさせられた作品。いやこれは必読ですにゃ。

    にゃんこ。

  • 本当に名作なんだと思うけど
    今の心理状態ではちょっとつらかった・・
    また元気なときに読もうと思う☆

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著者プロフィール

1935~2001年。アメリカの作家。精神科病棟で働いた経験をもとに書きあげた小説『カッコーの巣の上で』(1962)がベストセラーとなる。舞台化、映画化も大ヒット。カリフォルニアでヒッピー・コミューンを設立、サイケデリック・バスの全米ツアーや、麻薬体験の実演、トリップス・フェスティバルの開催など、60年代若者文化に多大な影響を与えた。

「2014年 『カッコーの巣の上で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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