檀ふみの茶の湯はじめ

著者 :
  • ハースト婦人画報社
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本棚登録 : 69
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784573012240

感想・レビュー・書評

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  • 檀ふみさんという女優が、雑誌の企画で1年間茶道を学んで茶会を開くというもの。写真も豊富、語り口もなかなかユーモラスで面白い。
    しかも大徳寺や光悦会に参加したり、樂さんや裏千家の家元と対談したり、茶碗を作ったり、菓子、花、仕覆、懐石など一流の経験をさせてもらっているのが羨ましい。おれも茶をやりたくなった。

  • お茶の楽しみ・奥深さに触れることができる本。

    お茶の世界とは、いろいろなモノに触れて、つまりは楽しんで(勉強もして)、どんどん深まっていくものなのか。

    茶道により興味をもたせてくれたこの本には感謝をしています。

    登場人物・実践者が有名人(それも浮ついた感じではない方)となると、読むほうも読みやすいし、情報もちゃんと中に入ってくる

  • 壇ふみさんが茶の湯を始めてから亭主としてお茶会を開かれるまでを紹介された本です。
    素人にも分かるように書かれていて、壇さんの文章も楽しいです。
    特に着物が素晴らしい。さすが婦人画報さんだと思いました。

  • せっかくお茶のお稽古に通い始めたというのに、今回の大雪のおかげで2回目のお稽古は心ならずも欠席することになってしまった KiKi。  ならばせめて何らかの自習ぐらい・・・・とばかりに昨日、久々に下山した先にある図書館で茶道に関連する本を何冊か借り出してきました。  その中の1冊が本日の読了本です。

    図書館で借り出した5冊のうち、一番さらっと読めそうなこの本をまずは読んでみました。  壇ふみさんという女優さんは何気に好きなタイプの女優さんだし、かなりの年齢まで茶の湯と縁がなかったということで妙な親近感を覚えたっていうこともあります。  そしてもっとも KiKi にとって魅力的だったのはやたら高価なお道具を紹介するだけ・・・・というような内容の本ではなく、茶碗も茶杓も仕覆も壇さんの手作りなら、最後に開催されるある意味無謀(?)な茶会の寄付で飾られたのが檀さんのお父様、檀一雄さんの色紙というその手作り感みたいなものに猛烈に共感するところがあったからです。

    もちろん茶道という精神世界のストイックな求道者であれば、一流のお道具、一流のお軸というように拘って然るべきところもあるだろうと思うけど、その「一流好み」というヤツが一般ピープル、まして決して経済的に余裕があるわけではない人間には「どこか違う世界のモノ」という感覚を持たせる最大の原因となっていると思うんですよね。  実際、子供時代の KiKi がせっかく茶道というものに興味を持った際に母が反対したのも「お金がかかるから・・・・」という理由が最大のものだったし、その後OL生活を始めたばかりの KiKi が再度興味を持ったにも関わらず結局断念したのも「何だか私の経済力では手を出せそうもない・・・・・」とビビっちゃったからだったし・・・・・。

    でも、せっかく日本人として生まれて「日本文化の総合芸術」と呼ばれることもある茶道を知らずに一生を終るのはやっぱりどこか勿体ないとも思うわけでして・・・・・・。  

    この本は「婦人画報」という雑誌の企画の1つとして、茶道未経験者の壇ふみさんが、お茶のお稽古を始めるのと同時にお茶にまつわるあれこれを実体験してみてのエッセイ集です。  一般ピープルと同じように「何が何やらチンプンカンプン」という状態を隠し立てすることなく、軽妙な語り口で素直に語っているところに共感を覚えます。  と同時にその企画を推し進めた編集者との人間関係もどこかコミカルで「茶道未経験者」に興味を促す一助となる内容になっていると感じました。

    茶道のお点前の稽古の様子はほぼゼロ。  それよりは以下の目次でもわかるように茶道にまつわるあれこれを全方位的に体験していらっしゃるので、お点前そのものよりもそういう文化的な奥深さみたいな部分により強烈に興味を持っている KiKi には嬉しい内容でした。

     1.禅とお茶 大徳寺・松源院を訪ねて
     2.茶会 光悦会に参加して
     3.茶碗 千家十職・樂吉左衛門さんを訪ねて
     4.菓子 末富でオリジナルの菓子を作る
     5.茶花 大徳寺・孤篷庵を訪ねて
     6.写し 田端志音さんの「写し」を写す
     7.朝茶事 名古屋の料亭・志ら玉にて
     8.茶摘み 宇治・丸久小山園を訪ねて
     9.中国 お茶のルーツを訪ねて
    10.茶杓 梅田曲巷さんに茶杓削りを教わる
    11.仕覆 上田晶子さんに仕覆作りを習う
    12.カイセキ 阿川佐和子さんと「懐石か会席か」
             後藤加寿子さんのレシピで懐石を作る
    13.正客 谷松屋戸田商店・戸田博さんに聞く
    14.家元 裏千家家元・千宗室さん対談
    15.ダンフミ茶会 嵐山・吉兆での初茶会
    16.壇ふみに捧げる茶会
    17.茶の湯・番外編 ほんの少しの恥ですむ、壇流マナー

      
    さすが雑誌の企画ものだけのことはあって、超一流の方々(お店・工房を含む)の名前が列挙されていて、普通の初心者とはハナから違う部分も多々あるものの、こういうメンバーのお話を1冊の本の中で表層的にでも眺めることができたのは楽しい読書体験でした。

    唯一不満だったのは以下の文章です。

    無地の紋付を着ている人は、たいていお茶歴の長い、出来る方々なのです。  大寄せの茶会などでそんな着物を着て気取っていると、「出来る」と美しい誤解をされて、お正客の席を押しつけられてしまうかもしれません。  考えに考えた末、このごろの私は、一見無地、でもよく見ると小花がちらほらと飛んでいるような、そんな小紋を選ぶことにしています。

    仰ることはわからないじゃないけど、そりゃあ、檀さんのように着物を何枚も仕立てられる人はそういう選択肢を持つことも大したことではないでしょうけど、KiKi のような一般人で、茶道以外にも何かと金のかかる人間(ピアノとかパッチワークとかその他諸々)は、そうそう何枚も着物を仕立てられるわけではありません。  で、着物を仕立てる際にどういう風に考えるか?と言えば「同じ仕立てるなら、何かと使い勝手のいい1つ紋付の色無地とか1つ紋付の江戸小紋にしておこう」と考えるものなのに・・・・。

    と、そんなことを思いながら巻末のスタッフクレジットを眺めてみると、あちらこちらの呉服屋さんの名前がズラ~リ。  そう言えば「婦人画報」っていうのはファッション誌のカテゴリーだったっけ。  危ない、危ない・・・・・。  危うく婦人雑誌の商魂に惑わされるところだった ^^;

  •  和菓子、懐石、仕覆などひとつずつ章が分かれているので読みやすかった。
     お茶を習い始めたばかりの人やこれから習おうかなと思っている人なんかが読むといいなと思った。
     

  • 写真がとってもきれい。
    檀さんの立ち姿みると、日本女性っていいなぁって思います。

    写真が多く、語り口も軽妙なところがすてき。

  • 檀さんがなかなかお茶にはまらないままそうそうたる方々にお会いするのでドキドキしたけれどそこも檀さんの魅力かも。裏千家 婦人画報

  • 檀ふみさんが、今まで何故かずっと敬遠してきた茶の湯の道を習うことになったという婦人画報の連載企画の本。

    軽い気持ちで借りてみたけど、とてもいい本でした。

    やっぱり何にしろ、一流のものに触れる機会がある、というのはとても素晴らしいことだと思いました。

    一番最後の第16章、檀ふみに捧げる茶会という章が一番好きです。
    お茶のお稽古に自由に励んでみたいと思いました。

  • 茶道..気になるっていました。
    そしてとても敷居が高く感じていたけれど..
    この本を読んで,茶道の精神を身近に感じる事が出来ました。
    先ずは心意気から...と思えた一冊、そして茶道...
    改めて気になる様になった一冊....

    そして禅も...先ずは座禅を組んでみようかしらん...?

  • 年来のママ友に「実はお茶を習い始めて・・・」と言ったら、彼女も昔お茶を習っていたんだという。ひとしきりお茶の話で盛り上がった後で、最近読んだと勧めてくれた1冊。

    茶道を習ったことがないという女優・檀ふみが、熱血編集者に引き摺られ、その道の大家たちに導かれて、お茶の道を垣間見する。究極の目的は自分で茶会を開くこと。さてその顛末やいかに。
    導き役は、裏千家家元、大徳寺塔頭住職、千家十識当主、老舗菓子司主人と何ともまぁ錚々たる顔ぶれ。最後には、「婦人画報」に連載されていたこのエッセイに感動したという数寄者たる実業家が、「壇ふみに捧げる茶会」というものまで開いて、その内容にも触れられている。

    なかなか一般人では経験できないことを、檀さんが垣間見している陰からさらに垣間見た、という感じ。

    楽美術館にはそのうち行ってみたいなぁ。末富のお菓子も今度買ってみよう。光悦会はまだまだ初心者過ぎて敷居が高そうだけど。などと楽しく読めました。

    *檀ふみの本を読むのは初めてな気がする。好き勝手に書いている(=毒舌っぽい)ようでありながら、まったく毒が感じられない。女学生のような少女のような、何だか不思議な人だなぁ。いかにも女優然とした美麗な写真と、軽いエッセイの取り合わせの妙が、ある意味、余人をもって代え難いところなのか・・・?

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著者プロフィール

女優。「日本の面影」「藏」「花燃ゆ」「山桜」など国内のドラマ、映画に数多く出演する一方で、NHKと英BBC、米KCETとの共同制作ドラマや、オーストラリアでの舞台にも参加。司会を務めた「N響アワー」「新日曜美術館」では、クラシック音楽や美術の楽しさを、「日めくり万葉集」では古典の素晴らしさを伝えてきた。また、エッセイも好評で、『ああ言えばこう食う』(集英社、阿川佐和子氏との共著)はベストセラーとなり、第15回講談社エッセイ賞を受賞している。他に『父の縁側、私の書斎』(新潮社)『檀流きもの巡礼』(世界文化社)など、著書多数。

「2018年 『天皇交代 平成皇室8つの秘話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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