九杯目には早すぎる (FUTABA NOVELS)

著者 :
  • 双葉社
3.03
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本棚登録 : 205
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575007480

感想・レビュー・書評

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  • ミステリー短編集。5作の短編の間に4作の掌編を挟む形式の読みやすい一冊。

    この短編集のコンセプトか著者の好みかは判りませんが
    ・ごく普通の人間が周りの人間に振り回されている内に事件に巻き込まれる
    ・登場人物名等固有名詞にポイントがある
    ・読者の思い込みを利用する。(誘導する)
    ・お話に酒が絡んでる
    等の共通点を多く持つ作品集でした。

    うなるような出来のお話はありませんでしたが、気軽に楽しめました。

  • ミステリ短編集
    掌編と短編合わせて九つが収録されている

    タイトルと「小物のセコさを書かせるたら抜群にうまい」という謳い文句から、ほのぼの展開の日常の謎かと思いきや1話目からその期待を裏切られる

    「大松鮨の奇妙な客」
    「においます?」
    「わたしはこうしてデビューした」
    「清潔で明るい食卓」
    「タン・バタン!」
    「最後のメッセージ」
    「見えない線」
    「九杯目には早すぎる」
    「キリング・タイム」

    この手のミステリ短編集にはあまり興味を惹かれないんだよなぁ
    「私はこうしてデビューした」でも語られているけど、トリックの問題文のように感じてしまうのでね

    あと、読者にミスリードさせることを第一の目的としている部分がちらほら
    ストーリーが先にあってそのスパイスとしてミスリードがあってもいいけど、逆な構成になっているのを感じた


    「タン・バタン!」は若干のサイコホラーを感じる
    身近にそんな人がいたら嫌だなぁ


    「においます?」は先が読めるけど、その構成は好き
    ただまぁ、この手のものを長々と読まされたとしたらどうかと思うので、やはりこの短さを含めての評価かな

  • 軽く読める叙述ミステリ短編集。
    「私はこうしてデビューした」は既読だったけど、これが一番面白かった。

  • 短編ミステリー。数ページ物から50ページくらいの物まで、メリハリがあって良い。内容は悪くはないけど…盛り上がりに欠ける。サクッと読みたい人向けですね。

  • 短編ミステリー集。欺き加減がいい。サクサク系。なんとも面白い。後味の悪さもないし、トリックと言うほどのものはないが、「あーそうか」と人間関係の逆転とかで唸らせる。

  • 9杯目だけ面白かった。
    読後感わるし。

  • 4ページぐらいで終わるものと、普通に長い短編集。

    短い話は、どこかで読んだ事があります。
    多分短いと言う特徴があるので、あれだと思いますが。
    普通に長い短編…と表現したら、妙な感じですが
    妙に後味が悪いです。
    ほぼ記憶に残る最後、とは思いますが
    読後感が半端ありません。

    最初の話と、7話目がまだ普通に思えるかも?
    とはいえ、ものすごく続きが気になる話ばかりでした。

  • (2013年6月28日読了)
    最近、本の検索をしていて、どこかで蒼井さんのお名前を見かけ、かなり前にこの作品をブロ友さんのところで見かけチェックしていた事を思い出し、借りてみた。
    蒼井さんの作品は多分これが始めて。
    タイトルの「九杯目」に掛けて、九つの短編が収録されている。各物語の始まりにはタイトルの横にワイングラスの絵が、1個から順にひとつずつ増えて、最後は9個になっている。かなり長編のものもあれば、数ページで終わる話もある。
    作品すべてに、BARや居酒屋、カクテルや焼酎など… お酒に関わる何かが登場している。ミステリだけど、あまりそれが重要なキーだとは限らない。
    それぞれの話の最後にある「参考文献」から何を引用しているのだろうか?
    軽妙な感じのユーモアがあるミステリ。落とし所がブラックジョークのような色で、あまり日本ぽくなく感じた。

    (目次)
    大松鮨の奇妙な客/においます?/私はこうしてデビューした/清潔で明るい食卓/タン・バタン!/最後のメッセージ/見えない線/九杯目には早すぎる/キリング・タイム

  • バーとかお酒とかがよくてできます。軽い口当たりでした。

  • 面白い。最後まで展開が読めない。例えば、主人公と思っていた人が途中で殺されたり。読むのに気を抜けない。他の作品も見たいと思った。

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著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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