東天の獅子 天の巻・嘉納流柔術 第二巻 (フタバノベルス)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575007879

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  • ○○

  • 2012/3/27購入
    2013/6/15読了

  • 疾風の第二巻。新興の講道館柔道と九州の古流柔術、久留米の良移心頭流、熊本の竹内三銃流、そして千葉の楊心流戸塚派などが明治19年警視庁武術試合によって一同に介するまでを描く。

    講道館柔道に偏ることなく、それぞれの流派のそれぞれの使い手を見事に描き分け、そして必殺の果し合いを余すところ無く描くのはもう、その場に獏さんが居て、実況中継を見ているかのような臨場感。

    未だスポーツとしての体裁を整えていない当時の柔術は武器を持たずに相手を無力化=死たらしめる武術であり、描かれる果し合いも「参った」を言わない限り極めれば靭帯が切れる、締めれば落ちるという文字通りの必殺の戦い。
    いやー、堪能!

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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