「見たいテレビ」が今日もない メディアの王様・崩壊の現場 (双葉新書)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575154436

感想・レビュー・書評

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  • オヤジになったせいか、ニュースとスポーツ以外に見たいテレビがほとんどなくなった私にはどうも引っかかるタイトル。つい買ってしまった。

    著者は横領事件(?)でフジテレビを干された元アナウンサー長谷川豊氏。 最近のフジテレビの体たらくぶりと、どのアナウンサーが優れているのか? が書かれていておもしろい。が、アナウンサーへの高すぎる評価が世間の感覚とずれている点や、お世話になった小倉智昭氏とたかじんに媚びているような内容もある点から、今後の生き残りも考えての構成となっているような印象が強く、いまいちスッキリしない。

    以後は気になった部分の抜粋。


    バイキングは手抜き。だらだら数年やって、やっぱりタモさんはすごかったと面目を建てた後、本気で別の番組を始めるだろう。

    『27時間テレビ』は膨大なスポンサー料で儲かるのでやめられない。

    フジテレビのアナウンサーはみんな『めざましテレビ』にでることを目標にしている。

    テレビ局で最もしゃべりの上手いアナウンサーが競馬番組を任される。

    局アナ=芸能人と考え特別手当を支払うべきだ。

    高島彩、加藤綾子は、見た目の美しさや、スタイル、滑舌、仕切りの旨さにおいて極端にレベルが高い。

    TBS田中みな実アナウンサーが現役の中では、仕切りの旨さ、返しのうまさの両方に於いて群を抜いている。

  • タイトルに惹かれて読んだけど・・・既にテレビ番組への興味がかなり薄い私には、著者の様々な熱い指摘や熱弁も、どことなく吹く風程度で・・・。

    アナウンサー出身だからか、テレビの現場というよりも、アナウンサー視点。テレビ業界に就職したい人とかが、現場の雑学として読む程度かな。

  • 「見たいテレビ」は「たまに」あります。でもフジテレビで習慣的に見ている番組は「何もない」です。これを言うと古き良き時代を懐かしむおっさんになってしまいますが、それでもやっぱり思います。子供の頃のテレビは面白かった!と。

    テレビの様々な「苦悩」が挙げられていますが、リアリティがあって面白いです。これこそ地上波キー局でぶっちゃけて欲しい内容です。堂々と討論すればいい。でも出来ないんですよね。色々な事情により。
    送り手(テレビ)側の問題だけではないですよね。受けて(視聴者)側の問題も大いにあると感じています――イチイチいちゃもん、つけすぎです。お互いに過剰反応しすぎだとも思います。

    東京MXテレビ、面白いッス! 「バラいろダンディ」、面白いッス!! 長谷川さん、生き生きしてますもんね。
    「週間リテラシー」も「5時に夢中」もいい!!!

    個人的には「あいのり」に関する記述に同意する部分があって興味を惹かれました。ほんの少しだけ関わっていたので。

    それと・・・弁当はなくなるでしょ。普通に働いていれば昼飯は自腹でしょ? 弁当なくなって士気下がられちゃあ、困ります。

    女子アナは「タダで使えるタレント」。ならば3年ごとの契約社員化も悪くないかもしれませんね。
    地元ローカル局で見ていた女性アナウンサーが3年でいなくなっちゃいました。そういうことだったんですね、多分。

    今の態勢のNHK なら要りません。今の状態の民放ならテレビ東京以外は合併しても困らない。
    残念ながら先は暗いです。

  • 2014年5月25日、初、並、帯無
    2015年5月11日白子BF

  • 元フジテレビアナウンサーでNY支局勤務時代の業務上横領関係のスキャンダル(本人は否定している)で左遷され、その後ほどなくして辞めてフリーになった長谷川さんが書いた本。最近は、ネットでもちょっぴり炎上系で売り出し中でもある(?)。

    日テレ○、フジテレビ×、NHKお金あってずるい、という分かりやすい構図を作って批評するスタイルはあまりにも深みが足りないと感じる。営業戦略上は正しいのかもしれないが。たとえば、フジテレビ他局の後追いとなっていることを批判するのに対して、日テレが朝の情報番組の『ZIP!』で『めざましテレビ』の動物コーナーを真似することは、どんどんパクッてブラッシュアップするのは健全、と言って褒める(フジテレビはブラッシュアップの努力をしていないということなのかもしれないが)。どこかでフジテレビに対するルサンチマンの感情があるのではないかと感じてしまう(本人は否定するかと思いますが)。
    何よりも『見たいテレビが今日もない』というタイトルに沿うのであれば、本質的な課題は単純な民放局間の優劣ではなく、日テレとフジテレビは同じ側にいて批評されるべきものであるはずだ。テレビ局を辞めたけれども、思考の枠組みはあくまでテレビ局アナウンサーのもの、と言ってもいいのかもしれない。読者として、それでよし、という人もいるのだろうけれども、炎上スタイルとしてあえてやっているのか、ナチュラルなのか、いまいち判然としないところがある。一例を取り上げると、ホリエモン騒動のときにフジテレビが「堀江さんと共闘していれば、BeeTVやNOTTVがフジテレビから生み出されていたはずです。保身に走ったせいで、フジテレビはスマートフォンチャンネルの大きな利権を逃してしまいました」と書いている。どこかずれている(この例ではほとんど何もかも)ということと、意図の有無は別としてずれている可能性があっても、そこに言及することに決して及び腰にならないという特性を示している例と言っていいのではないか。そういう目で見ると、ブログへの彼の悪口を書き込んだのがフジテレビの人事局幹部であることがわかったとして、「フジテレビは3種類のIPアドレスをもっています。会社のパソコンからカキコミしていれば、一目瞭然で特定可能なのです。ハンドルネームを変え、時には関西人や女性になりすまし、彼は私の悪口を書き続けました」と書いてしまっているところも非常に危うさを感じてしまう。しかも、「自宅のパソコンからも私の悪口を書いています。...自宅住所と一致していることがわかったのです」と書いてしまうところも。ライブドアブログを使っているのでIPアドレスが特定できるからと言うのだが。

    スキャンダルの件で守られなかったのは、内部でも煙たがられていたというのもあるのではないのかなとは思う。女子アナネタ中心に先輩風を吹かして語っているが、ここに書かれたアナウンサーの方々はどう思われているのかなとも思ったりもする。といいながらも、面白くなかったわけではないかったのだが。ということは営業戦略上は正しいのかもしれない...。

  • 699.2

  • フジテレビを退社してフリーで活動してる長谷川豊が、テレビについて語った一冊。

    古巣のフジテレビの話が多いが、それ以外も色々と分析してて面白かった。
    そして、彼が巷で言われてるよりはるかに常識人だと感じた。

  • 地方局で言いたい放題は良いと思う。MXやネット動画で実践しようとしているのも良いことでは。

  • テレビマンとして何をすべきかわかっているなら何故やらないのか。

    冤罪で自分をクビにしたフジテレビへの恨み言を連ね、資金力豊富なNHKを羨みながら、フリーになって地方局で言いたい放題。

    本当に面白いテレビを作りたいなら、人を集めて自分が作りたい内容のネット番組でも作ればいいのに。

  • 利用時間のアンケートで,テレビはスマートフォンに負けてしまっているという。確かに私もテレビはあまり見ない。
    著者の古巣であるフジテレビの低迷ぶりを中心に,テレビ業界の裏側について語られている。

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