ザ・ラスト・ワルツ―「姫」という酒場

著者 :
  • 双葉社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575232677

感想・レビュー・書評

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  • 「姫」のマダム山口洋子が、三島由紀夫、五木寛之、野坂昭如についてこう書いている。
    「三島先生はシルクサテンのシャツの胸元をボタンを三つ四つ外して胸元をVの字にはだけられ、ちらりと零れる胸毛はセクシーで結構にしても、この寒いのに大丈夫かなぁと心配した。」
    「五木先生は一人離れてカウンターの方に移動、バーテンダー相手にぽつりぽつり話したり、電話をかけたりのマイペース」
    「野坂先生といえば緊張の気ぶっせいか退屈か、突如テーブルの下に潜りこみ、「×××させてチョーダイ」のみを連呼」
    で、山口洋子は野坂を一番気に入ったようだ。

  • 直木賞作家の山口洋子さんが亡くなられた。

    就職して間もない頃、クラブ姫のホステスにスカウトされた。錦糸町や新宿の薄っぺらい兄ちゃんの勧誘には慣れていたが、パンツスーツを着こなした清楚な女性に声をかけられたので油断した。銀座4丁目交差点近くにある靴店だった。靴の話で談笑していたら名刺を出されて驚いた。銀座のクラブは違うなあと関心したものだ。是非いちどお店に遊びに来て!ただ酒飲ませてあげるからと言われた。

    すっかり忘れていたのにテレビのニュースを観て突然思い出し図書館で本書を予約した。何だか古き良き(?)時代のメロドラマだ。ラストワルツどころか冒頭からキャットファイトである。惚れた腫れたの夜の蝶。太く短く今を生きる。ワオ!

    こっちの人生もアリだったのかと感慨深い。
    残念ながら、全くもって夜の蝶ってガラでも見た目でもない…。
    こちとら銀座のクラブでお酒を呑む機会など一生ない人生だ。一杯飲んどきゃ良かったか?

    お悔やみ申し上げます。

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山口洋子の作品

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