十八の夏

著者 :
  • 双葉社
3.45
  • (20)
  • (45)
  • (83)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 229
感想 : 69
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575234473

作品紹介・あらすじ

朝顔、金木犀、ヘリオトロープ、夾竹桃。四つの花が彩る珠玉の連作ミステリー。本年度最高の感動を呼ぶ癒しの物語。第55回日本推理作家協会賞受賞作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • サラッと読んだけどけっこういいです。
    父親と不倫している女性に恋する浪人生・・・。
    あはは・・・・コレだけだと昼メロですよねえ・・・笑
    だけど文章は水彩画のように澄んでます。

  • 注意深く読んでないと見落としてしまいそうな小さな違和感
    途中でわかってすっきりするのもあれば、種明かしされるまで違和感の正体に気づけないのもあった
    どれもなるほど、と思えるから私はすきなタイプのミステリーだな
    ハピエン厨としてもね

  • 朝顔、金木犀、ヘリオトロープ、夾竹桃。四つの花が彩る珠玉のミステリー短編集。
    優しげで、どこか悲しげで、儚くも美しい。そんな花にも似た雰囲気のある一冊でした。
    何気なくも魅力的な登場人物たちの中で、異質な輝き(?)を放っていた「兄貴の純情」の“兄貴”。
    バカみたいだけど嫌いじゃないなぁ(^^)

  • 便所のにおいがどうとかいう話は笑ってしまった
    2014/8/27

  • 素晴らしい短篇集だと思う。
    もともと文章の上手い光原だが
    この作品はいつもの端正さだけではなく
    嫌味のない素直な装飾的な文が目を引く
    中でも「ささやかな奇跡」が最もいい感じ
    すぐにでも映画化できそう
    ミステリとしてではなく
    ヒューマンドラマとして★5と評価したい
    4.7点

  • 表題作の十八の夏が一番よかった。伏線の回収が心地よい。2つ目はミステリとしては「奇跡」が微妙。3つ目は兄のキャラがどうしても苦手なタイプで疲れた。4つ目はドロドロしてる割に最後はやたらきれいに終わる展開が宮部みゆきに似ている。これも苦手。文句ばかり書いたが、全体としては文体や描写は読んでいて心地よく引き込まれる。また、テーマとなっている花をはじめとする小道具の使い方が非常にうまい。登場人物も前述の兄は苦手だったがほかのキャラは個性的で親しみのもてる人物が多い。ミステリというよりも家族ものを読みたい方に。

  • 20130811読了

  • ほっこり読めます。私は最後のイノセント・デイズが一番グッときました。
    作者自身はあとがきでミステリーに焦ミステリーらしいものが書けないとおっしゃってますが、ミステリーでなくても全然okだと思えます。むしろ、この何とも言えない世界観、いいと思います。

  • 2003年版このミステリーがすごい!第6位。4つの短編集。すべて花が出てくるお話。表題作、読んだことあるなーと思ったら、日本推理作家協会賞(短編部門)の受賞作っていうから、その絡みでどっかで読んだんだろう。しかし、これが推理小説なのかー。最後の「イノセント・デイズ」はミステリだけど、それ以外の3篇は全然推理とかミステリっぽくない。でもみんないい話だった。「ささやかな奇跡」なんて涙が出ちゃうほどのいい話。なぜか太一を思う。やっぱり子どもがほしいなあ。

  • 繊細なお話。
    短編で、ミステリで、出てくる人が好き。
    これが好きって選べないかも。

全69件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

広島県尾道市生まれ。詩集や童話集を出版したのち、一九九八年『時計を忘れて森へいこう』でミステリ界にデビュー。二〇〇二年「十八の夏」で第五十五回日本推理作家協会賞短編部門、十一年『扉守 潮ノ道の旅人』で第一回広島本大賞を受賞。主な著書に『星月夜の夢がたり』『イオニアの風』『風の交響楽』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

光原百合の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×