- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575234664
感想・レビュー・書評
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(2015/1/15読了)
これも前作同様、内容も知らずに図書館の書架から借りた本。惹かれたのはタイトルと目次です。
同一人物の4つの年の頃の話です。
祖母も母も18で出産、水商売の家系という複雑な環境の夏海。誰も愛さず、愛される事も望まない、飄々と生きているようにみえるけど、実際は寂しがり屋でひとりの人を思い続け(祖母のひもとなる)、実に逞しく生きている。
ハッピーになるような話ではなく、気だるささえ感じられるのだけど、じわじわと腹の底から何かが湧いてくるような不思議な話でした。
やっぱり大道さんって不思議。
(内容)
夏海、16歳…21歳…26歳…31歳…女子高生から銀座のホステスへ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009.1
ひとりの女の16歳〜31歳まで。
どうにも痛いところをついてくるというか。
たまに襲ってくる空虚とか不安は、環境関係なくて、
ぬくぬく生活してる自分でも、なんとなくわかる気がする。 -
淡々としているなあと思いました。
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タイトルはゲーテのお言葉だそうです。
一人の女性の16歳女子高生、21歳ホステス・・・と5年毎の話なんだけどちゅうぶらりんな心と、ぼんやりとした家族のつながりみたいなものを
書いているのかなあ。 -
16〜31才まで。
活力のあるナマケモノの高校生の女の子の半生。
こんなに曲がってるように見えても、自分に正直に強く生きる主人公がイイね。 -
ん〜どうでしょうか。微妙。
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お菓子の町でもある観光名所のなかにある町に住んでいる主人公・夏海。
彼女の16歳・21歳・26歳・31歳の生き様が そのまま章を成している。
間違ってもお薦めできる生き方とは言えない日々を送っている夏海なのであるが、そこに何か人間の本質に近いものを見てしまった気がして少したじろぐ。
健全とは言いたくないが 表に現われない深いところから立ち昇る健康な匂いがちらりと鼻先を掠めるので 疎みきれずに着いて行ってしまいそうになる。