犯人に告ぐ

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 2348
感想 : 419
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575234992

作品紹介・あらすじ

連続児童殺人事件-姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の、劇場型捜査が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は警察と犯人の捜査、警察の裏側が舞台でした。
    ドキドキしながら、上巻は読むのに時間がかかりましたが、下巻は面白くなり あっという間に読みきりました。
    これはまさしく映画に向いている作品と感じました。
    是非映画も見てみたいと思います。

    • いるかさん
      なおなおさん

      こんにちは。
      2011年10月3日に読了。
      うーむ全く覚えていません、、、

      インク沼 継続してハマり中です。
      ...
      なおなおさん

      こんにちは。
      2011年10月3日に読了。
      うーむ全く覚えていません、、、

      インク沼 継続してハマり中です。
      良い休日を。。
      2022/07/31
    • なおなおさん
      いるかさん、お返事をありがとうございます。

      いるかさん「映画に向いている作品」と書かれており、まさにそうだなと思います。
      主演はトヨエツだ...
      いるかさん、お返事をありがとうございます。

      いるかさん「映画に向いている作品」と書かれており、まさにそうだなと思います。
      主演はトヨエツだったとか。ハマり役だと思います(^_^)観たかった〜

      インク沼、私も活動中です!
      2022/07/31
    • いるかさん
      なおなおさん ありがとうございます。

      今 つけペン「iro-utsushi」活躍中です。
      ガラスペンは慎重になるけれど、つけペンは気...
      なおなおさん ありがとうございます。

      今 つけペン「iro-utsushi」活躍中です。
      ガラスペンは慎重になるけれど、つけペンは気軽に使えますね。
      インクを使うようになって、自分時間が充実しています。
      明日からはまた仕事。
      もう少しインクで楽しみます~
      2022/07/31
  • 6年前に有名人の孫である幼児が誘拐されてから殺害されるという事件があり。

    その後、幼児連続誘拐事件が起き、6年前に犯人を捕まえることができなかったメンバーが再び集まる。

    劇場型捜査ということで、テレビに出演し、犯人に呼びかけて手紙を出させ、足を出させるという作戦で進むのですが……。

    内部のゴタゴタだったり、まあ色々とあります。

    犯人は誰か?と言うより、劇場型捜査という捜査のやり方に重点があてられた感じでした。

  • 面白かったです。
    一気に読みました。
    テレビを利用した捜査。
    波瀾万丈の展開だったけど犯人は普通だったと思います。
    エピローグの事件がスパイスなのかな。

  • 私的に、物凄く面白かった!
    久々に、2冊分の大作を一気読み。

    登場人物がうまく絡み合って飽きさせない。
    最後の方は、泣きそうになった。
    津田長の言葉が、忘れられない!!
    「痛そうじゃないから痛くないんだと思ったら大間違いだ...それは単にその人間が我慢しているだけですからな」

  • 幼い男児を狙った連続殺人事件が起こる。行き詰まりを見せる捜査に神奈川県警は、6年前の男児誘拐殺人事件で大失態を犯し、県警の権威を地に落とした巻島特別捜査官を指揮官に据える。巻島は自らテレビカメラの前に立ち、犯人に呼びかける「劇場型捜査」を展開、しかし犯人に媚びるようなその姿勢は遺族や世相のみならず署内からの反発も呼び、巻島は孤立していく…。

    登場人物の存在感が出色。ウェーブのかかった長めの髪に優男然とした風情、「『太陽に吠えろ!』に出てきそうな」と評される巻島。左遷された6年間に田舎の警察署でズバ抜けた検挙数を誇り、読者の前に再登場したシーンは思わず「巻島屋!」と声をかけたくなる格好良さ。そんな巻島を精神的に支える津田、キャリア出の毛色の良さに自惚れ、マスコミに擦り寄る若き上司・植草と役者が揃った。

    「幼児連続殺人」というショッキングなテーマを扱いつつ、実は殺人そのものは物語の前半に終了していて、あとは巻島のテレビ出演とそれに対する犯人のリアクション、地味な科学捜査、視聴率に踊らされるマスコミにページが割かれている。さほど派手な展開もないのに引き込まれるのは、登場人物のキャラが立っているのと、それぞれの思惑及び6年前の事件が複雑に絡み合う筋立ての妙だろう。

    6年前の記者会見ではマスコミに煽られ、失言する青さを見せた巻島だが、再登場してからは直接心情を吐露するシーンはほとんどなく、被害者に対してもどこか淡々としている。だからこそ終盤の、6年前の被害者遺族に嗚咽しながら詫びるシーンが心に沁みた。

    と、絶賛の言葉を連ねてみたが、犯人逮捕があっさりし過ぎて尻すぼみの感があるのは否めない。メインテーマは別のところにあるとはいえ、読者が最大のカタルシスを得るのが植草の失墜ではちょっとバランスが悪いんじゃ。抜群に面白いのは変わりないけど。

  • 『犯人に告ぐ③紅の影』を読み始めたが、人間関係が前作から続いていて、『②闇の蜃気楼』を再読し始め、さらに遡って本書を再読(笑)。
    2004年の週刊文春ミステリーベスト第1位、「このミステリーがすごい」2005年版第8位、「ダ・ヴィンチ」BOOKOFTHEYEAR2004ミステリー&エンタメ第8位を、それぞれ獲得した作品ゆえ、いま読み返してもその面白さに興奮し、たちまち読み終えた。続けて第2巻を読まねば。

  • 雫井さんらしい、進み方。
    読者の感情をあおってくるところがストレートすぎて少し違和感あったかな。
    読みやすさは、さすがです。

  • 読了日不明

  • 再読だが引き込まれた。
    巻島がもう少し唯我独尊的な人物だった気がしていたが、TVに出る前に被害者家族に会いに行ったくだりに彼の人間的な優しさが出て、肩入れしたくなる。相棒の津田も良い味を出している。
    邪な気持ちで元カノと駆け引きをしている植草が下巻でどう繋がっていくのか楽しみである
    巻島はTVで犯人に語り掛けながら、反応を待ちなんか手がかりを掴もうとするが植草の邪魔も入り中々うまくいかない。キャラ的には唯我独尊になりやすいが、彼の周囲には津田や本田などサポートしてくれる部下が多く個人的には好感の持てるチームであった。
    『ワシ』がどう絡んでくるのか興味があるところであったが、最後に彼と対峙する所などは巻島の背負った十字架を感じながらの対応が中々良く、終わりも爽やかに締めくくっていたのが印象的であった。

  • この人の本は、嫌悪感たっぷりのやつが出てくるのが辛い。
    しかし、それを吹っ飛ばすハラハラドキドキの展開とラストの勢いはずば抜けてる。
    これがあるから、また読んでしまう。
    単純に面白い。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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