優しい音楽

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 1948
レビュー : 385
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235203

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛小説で一番好きかもしれない

  • 2016.06.20

  • 瀬尾まいこの作品に出てくる人物は皆、優しい。
    不倫相手に娘を預けて妻と旅行に行くちゃらんぽらんな男も、息子の嫁の耳が聞こえないという理由だけで結婚を許さない頑固親父も、リストラにあい妻にも離婚されホームレスになった大学教授も、そして彼を公園から拾って家に連れて帰った女も・・・みな、優しさと、ちょっとの悲しみを抱えて日々の小さな出来事によろこびと幸せを感じて生きている。
    その姿に、読んでいるこちらもほっとし、慰められ、癒される。
    若いカップルを描いた3編のどれもが、今日の春の光を感じさせるような話だった。

  • もっと深刻にも重くもできそうなところを不自然でない軽さで、読み心地がよかった。
    「タイムラグ」は最後まで不倫の恋をどうするかに触れていないところがいい。

  • 自分らにも馴染みの深い日常生活という観点で話が進んでいく。
    恋であったり何気なく置かれてるがらくたが話の主体。
    瀬尾まいこさんの作品をもっと読んでみたいと思った。

  • リラックスしながらするりと読めて心が温かくなる短編が3つ。

    ・優しい音楽
    表題作。
    千波ちゃんはタケルに惹かれた動機こそ「兄に似ているから」だったかもしれないけど、親に紹介するのを渋っていたあたりから、本気でタケルのことが好きだったんだろうなと思った。
    千波の兄の真実を知ってもタケルが千波の家族を拒絶しないでよかった。
    千波の兄が吹けないままになっていたフルートをタケルが吹いたことで、鈴木家の止まっていた時間が別の方向に新しく動き出したんだと思います。


    ・タイムラグ
    一行目から書いてありますけど、主人公・深雪が都合のいい女すぎる。
    都合のいい女という表現が生ぬるく見えるほど愚か。
    一番大人なのは一番子供のはずの佐菜ちゃんでした。
    所でこの佐菜ちゃんが言ってた「天使イザベラ」のお話しは何か元ネタがあるのでしょうか。ちょっとググったけどわからなかった。


    ・がらくた効果
    結婚前に同棲して互いのことを知っておけみたいな話をちらほら聞きますが、この話に出てくる二人は既にそれをやっていて、互いがなんとなくわかっているのになかなか進めないというかコミュニケーションが滞っている。
    そこに佐々木さんと言う他人が入ったことにより、関係が変わってゆく。
    佐々木さんの人柄がとても良く、この佐々木さんの描き方こそまさに瀬尾節と言う感じがしました。

    章太郎が途中、彼女のはな子に対してボヤくシーン
    p137
    女の子はすぐこういうことを言いたがる。「笑わないって約束する?」とか、「絶対怒らないって言ったら話すよ」とか。内容もわからないのにも簡単に約束できるわけがない。

    若いころこういうことよく言ってたかも。反省(笑)。

  • 不思議な出会いと人間関係。
    でも、淡々と、穏やかに物語は進行します。
    読後、すこし優しい気持ちになれました。

  • 20141103
    タケルくんが家族に溶け込むまで
    不倫相手のこどもとの交流
    佐々木さんを交えた生活
    どれもすき

  • スルッと読める男女のお話3編。
    出てくる女子がやや個性的。
    前に進むための作業をする人たちのお話。

  • 瀬尾さんの書く話は、大体が読み終わった後 優しい気持ちになれる癒しの本。
    登場人物が 変わり者が多いけどそこもいいところ。
    今回は、深雪グッジョブ!って思いました。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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