エバーグリーン

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 529
レビュー : 123
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235555

感想・レビュー・書評

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  • 中学の卒業式、10年後の再会を約束した片思いの相手。ほっこりした恋愛小説が読みたくなって、大筋のストーリーに惹かれて手にしたけれど…

    中学生くらいの恋を神格化し、特別な思い出にする気持ちは誰しもあるかもしれないが、そればかりを10年思い続けるアヤコもちょっと怖いし、シン君の魅力もよく分からなかった。

    「ごく普通の変わらない日常を描く」と言えばそうだけど、2人ともここまで10年経っての成長や変化がなく過去に固執するのは、かえってリアリティがないように思う。

    アヤコとイヂチさんのやり取りは好き。

  • これは、恋愛小説ではなく、青春小説だと思います。

    今の彼らは、10年前の中学生だった頃と、
    まるで何もかも別の色に変化してしまったように見えるのですけれど、
    あの頃の記憶は、常に青なんだと思います。

    「一生田舎に埋もれて暮ら」すことになった彼の夢は色褪せてしまったし、
    「彼の背中を追いかけて」いた彼女の想いの色もいつか褪せてしまっていたことに気付かせられてしまうのですけれども。

    でも、エバーグリーンなわけです。

  • 本を好きになった大切な一冊。
    読んだのはちょうど中3だったから、この本の背表紙を見るだけで、あの頃の苦い気持ちを思い出す。
    それからもう10年ちょっと経って、近いうち自分も主人公たちに再会してみたいと思う。

  • 面白かった。
    これ、昔になにか大きな夢を抱いていたのに挫折した人にはなかなか辛い内容なんじゃなかろうか。
    自分はそういった夢は持ってなかったので割と気楽に読めた。
    耳をすませばの現実的な続編、みたいな感じ。

  • 初めて読んだ豊島ミホの作品がこれ

    かなりよかった!
    淡い恋の感情とか、過去が美化されていくのとか
    文章で表現しにくいはずなのにすごく伝わってきて

    いい過去っていうのはスノードームと一緒っていうのに
    ものすごく納得した

  • 中学校にいる間にほんのりお互いに想いを抱き、卒業の日に「10年後の今日、またここで会おう」という約束をして別れた二人の男女が主人公。
    卒業後は10年過ぎた設定で、男女が代わる代わる語り手をつとめます。
    片方は夢をかなえていて、片方はそうじゃない。
    互いに相手のことを特別な存在だと思っているけど、結局結ばれないまま互いに別の人を選ぶ。
    10年後に会う約束を果たす意味があるのかと一瞬に思うけど、よく考えてみると、これは「青春との別れ」の儀式なのかもしれない。
    10年後に「会う」約束をするのに、その意味が「別れ」とは、ちょっと何とも言えず切ないけれど、とてもいい話でした。

    実際はこんなにきっぱり割り切れなくて、青春時代の想いや夢を引きずっている人が多いのではないかと思う。
    私もそんなところがあるだけに、余計清々しくて切ない気分になりました。

  • 装丁/片岡忠彦 カバー写真/MASAAKI TOYOURA/A.collection/amana

  • 10年越しの片思いの話。
    10年後にここで会おう、その時にはこうなってたいね、って、すごいスケール感だと思う。
    そのときの夢を叶えた方も、叶えられなかった方も、それぞれに苦しんだり、楽しんだり…、人生って、わかんないもんだなー。
    大人になったからこその充足感とか、共感。
    あたしも、好きだった人に今会ったら、どう思うんだろう。
    恥じることはないけど、自信持って会える人間になっていたい。
    そしてしっかり前を向いていたい。

  • 自分が住んでいる環境が都市部に近い場所だったから、主人公たちに感情移入できずにつまらないな~と思った作品。今読んだら少し変わるかもしれない。

  • 恋をするってこういう事なんだな〜と純粋な気持ちになれる。
    中学生の幼い恋で10年後に会う事を約束する。
    夫々の10年後の待ち方があった。
    恋する思いだけでは生きていけない現実もあるが、忘れないでいられる恋心がまた良かった。

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