中等部超能力戦争

著者 :
  • 双葉社
2.86
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本棚登録 : 149
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235807

作品紹介・あらすじ

小清水さんにちょっとでも意地悪をすると、急に気分が悪くなったり、突然へんな物音がしたり。「なにかおかしな力がある」と噂されている小清水さんは、三つ編みの優等生少女。はるかはそのわがままに振り回される毎日だ。恋に生きたいはるかと、小説家志望の小清水さん。ぎくしゃくした関係はしだいにひびわれて…。今、静かに二人の「戦争」がはじまった。

感想・レビュー・書評

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  • 今まで数冊読んだ藤野さんの本は、淡々と日常を綴っているイメージだったが、この本は結構続きが気になる展開で夢中で読んだ。
    初等部から一緒の小清水さんに振り回され振り回され振り回されながらもなんとか無事成長していく主人公はるか。この小清水さんというのが、もう本当面倒臭い子で…こういう子いたな、と。小清水さんのような面倒臭いタイプは長く関わらないに限る。結局裏切られたり、関わっただけ損したりするのだ。で、面倒かけた本人はちゃっかり良い道を歩んで行ったりする。ムカつく(笑)
    はるかが普通にいい子で、彼氏に夢中でも鼻につかず、好印象なキャラクターだった。

  • 読んだばかりの木皿泉さんの本に挙げてあったので興味が湧いて読んだ。ブクログでの評価が低いので半信半疑で読んだけど、なんと面白いじゃないですか! 以前 芥川賞を得たのは伊達じゃない と思った作家、初読みでしたけど良かったよ♪

  • 初読み作家さん。タイトルに惹かれて読んだ。
    “わたし”(はるか)と“しーちゃん”(小清水さん)の中2から高1までの物語。
    「なにかおかしな力がある」と噂されている小清水さん、相当面倒臭いタイプの彼女に"はるか"は振り回される毎日だ。
    超能力の話でもなく友情物語でもなく、女の子の日常と呑気を装った不思議な話。
    "はるか"の彼のユル〜イ感じも良かった。
    最後のネタバレは想像ついたけど。
    (図書館)

  • 読んでいるうちにだんだんとスリルが増していって読みごたえがあった。自分でも過去を思い出しながら読みました。どうでもいいようなことですれ違いになったり。読みやすかったです。

  • 市図書館にて。『文芸誤報』の書評より。

    意図的にウソをつく『信頼出来ない語り手』ではないが、狭い知覚の語り手で、さらに狭い表現キャップを設けている印象を受けた。面白いタイプ。うきうきと読み進めた。

  • 中等部から高等部にかけての女子高生の日常を描写している。タイトルからして読みながら『キャリー』みたいな展開を想像したけど、そんなこともない。
    あたりまえの生活が、リアルに描写できてるように思える。もちろん女子高生のリアルなんてホントのところは知らないけど。そう思わせる作者の力量は確かだと思うのだ。

  • 表紙含め、挿入写真が気持ち悪くて震える。ぶつぶつ恐怖症には大変だよ。

    いまいちおもしろいというかんじもないまま、結局読み進め読了してしまう。なんだろうなあこれは。

  • 同級生の小清水さんには超能力があると噂されている。

    彼女をからかったり怒らせたりすると、天井からガタガタ音がしたり、窓に小石が飛んできたり、
    ひどいときは怪我をする。

    初等部に広まったそんな噂は、中等部にあがる頃にはすっかり薄れていた。

    小清水さんと仲良くなったはるか。

    彼女のわがままやわけのわからないキテレツな行動に振り回されながらも、仲良くやっていたつもりだった。

    けれど小清水さんがB賞に応募するために書き上げた小説の内容は、はるかの悪口だった。

    わがままで強情なしーちゃんこと小清水さん。
    ゆるくてやさしい彼氏のトモキ君。

    40代の中年ガーリー好きな自己愛の強い石高先生。
    しーちゃんが書いた小説に出てくる、河童子。
    彼女が引き起こしているとばかり思っていた超能力を発揮していた人。

    戦争だ!実は。

    しーちゃんみたいなわがままな友達はいやだ(笑)
    でもどっちかというと自分はしーちゃんみたいな奴だわ。死

    卒業しても仲良しでいてほしかったな~なんか切ない。

    非常にのほほんとしていて癒される)^o^(
    夏の終わり?夏の思い出?も読み返したくなった!

  • イライラすると超能力で小さなイタズラをする変人の友達「しーちゃん」。
    仲良くしてやっていたのに、自分の悪口を書いた小説を見せてきて怒り爆発。


    だったらなんでそんな子と一緒にいる!?とは思うんですが、
    登場人物にリアリティがあって感情移入できました。

    フラれた事実を自分がフッたことにするしーちゃん、とか。
    ウソをついてるのか本気で脳内変換しちゃってるのかわからないけど、中学生っぽさが出てて良かった。

    フレンドリー気取りの先生が、痛いとこつかれていきなり怒鳴る、とか。

    先生をナメてたらいきなり怒鳴られてかなりヘコむ主人公、とか。
    さらにその悪口を延々彼氏に注ぐ、とか。
    いるな~と思って読みました。

    あ、でも主人公の彼氏だけはリアリティがなかった。
    あまりに良い人だったので、最後に何かしでかすかと思ったら何もなく終わった。

  • はるかは,中等部に進学してから,初等部のころ嫌がらせをすると超能力で
    小さな報復をしてくるという噂があった小清水さんと少し親しくなる。
    あるとき小清水さんから小説を書いたので読んでほしいと頼まれる。

    先が気になって一気に読めるが,読み終わってみるとあまり充実感がない。

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著者プロフィール

藤野千夜(ふじの・ちや)
一九六二年福岡県生まれ。一九九五年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。一九九八年『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞、二〇〇〇年「夏の約束」で芥川賞受賞。

「2019年 『掌篇歳時記 秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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