告白

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 15189
レビュー : 2935
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236286

感想・レビュー・書評

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  • 最初の章がすごくセンセーショナルだった。
    どんな人にもお薦めできる内容とは言い難いのと、
    そんなに巧くいくもんだろうか?
    と疑問に思う部分が数カ所あったものの、キライなストーリーではありません。
    事件に関わりのある登場人物達がそれぞれの立場で『告白』しながら話が進んでいくのが面白い。
    全員が自分なりの正義を持っているけれど、客観的な読み手からはそれらが狂気に見えるのが怖いと思いました。
    程度は違えど、独りよがりな正義は誰しもが持ち合わせているものなのかもしれない。

  • 「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです」。一学期の終業式、担任はそう告白した。そしてその日からすべてが、瓦解した。

    2008週刊文春ミステリーベスト10第1位。2009年このミス第4位。2009年本屋大賞受賞。映画は第34回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞。そんな輝かしい受賞歴を持つ本作ですが、その肩書に見合うだけの素晴らしい作品でした。少年犯罪を描いたミステリーの中では貴志祐介作『青の炎』が最高傑作だと思っていましたが、それに並ぶ名作。もう第一章からゾクゾクさせられます。

    第一章の完成度に比べれば最終章は若干お遊びが過ぎるかなって印象も受けましたが、文句なしの五つ星です。

  • 最初からクライマックス?と思うような展開。
    次々とそれぞれの立場からの事件が語られていく。

    それぞれの立場や人間の目線でさまざまに語られる事件は、出来事は一つなのに様々な展開を見せ全く飽きさせない。

    読了後も後味が悪いと評判のようですが、私は結構好きだなー。好きと言うか「そうだよね!あなたはそういう人だよね!」という納得の最後でした。

  • スルーするつもりだったけどあえて書きます。

    読み終えて・・・
    無邪気な小学生が目に見えないものをなすりつけあって
    「バリアっ!」と遊んでいる光景が浮かんだ。

    倫理的に問題があると考える私は古いのでしょうか。

    町の本屋さんたちがこぞって推薦しているというところが
    さらに怖ろしいです。
    日本、大丈夫か?

  • 学生時代になんか面白い本ないかなーと本屋をフラフラしていて、なんとなく立ち読みしてそのまま1章を読みふけってしまい、こりゃいかんと買って帰った思い出。
    短編的で読みやすく、でも1冊読み終える頃にすべてが繋がっていく感覚にゾクゾクした。

  • “唯一の救いはノンフィクションではないこと”という謳い文句をどこかで耳にして以来、気になりつつも敬遠していた「告白」。愛娘の死を生徒の前で語りだす独特な文体で始まり、最初から最後まで衝撃の一言。『すべてを水に流せるという復讐などありえないのだ、と気付きました』分かっていても憎しみを復讐という形で実行する。これこそ狂気だな、と。重苦しい展開でもページをめくる手は止まることなく、一気読み。今まで手に取ることを躊躇ってたことが悔やまれるほどの作品でした。

  • 怖い。淡々とした語り口調の中に激しい憎悪と復讐心があって。他愛のない…なんて間違っても言えない2人の思い付きは余りに残酷で取り返しがつかない結果になっているのに、結局その事に対する反省の気持ちの描写はなく、最近頻発する未成年の残酷な事件への警鐘のようにも思えました。復讐の方法としては最高クラスかと。本人をじわじわ追い詰め、そして殺さず、その代わり大事な人をその手で殺させる…読み終わった後背筋が寒くなりました。でも、母親ってそうなんだと思う。母親だけじゃないかな、親ならそうかな。

  • 話の先が気になって一気に読んでしまいました。
    読み終わってもまだ先が気になります。
    久しぶりに面白い本に出会えました。

  • 結末を読んだ時に、本当に鳥肌がたった。目には目を、歯には歯を。愛するものを失った時に復讐をするなら、相手を殺すのではなく、その最愛の人を奪って、生かす...。森口先生にも、修哉にも共感できる部分があり、自分の深層心理がえぐられるような気がして怖かった。

  • BookOffにて購入しました。
    再読しまくってます(笑)

    私は「告白」としての受賞作だと思っていたので、短編だと知ってびっくりしました。
    一人称にて話が進み、章によって語り手が変わります。

    これは映画版も名作で、ついつい読みながら木村佳乃さんの母親役がちらつきます。
    その後で「名前を無くした女神」のドラマがあったもんだから、より一層・・・(笑)

    名作だと思いますが、湊先生の代表作は新刊が出るたびに私の中で更新されるので困ります(笑)

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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