傍聞き

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 617
感想 : 147
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236361

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすいです。他の方のレビューにもありますか、人間が一面ではなく見えない部分があるんだと表現されています。何かが心に強く残るという物語ではありませんが、心地よく読めました。

  • 日本推理作家協会賞短編部門賞受賞作。これもまた続編が出たので、遡って読んだが、続編が出たのに、短編集で驚いた。「傍聞き(かたえぎき)」の意味を知らなかったので、勉強になった。表題作はタイトルの意味を丁寧に描いていたし、一遍一遍、きちんとした作品だったと思う。人を思い込みではなく、その人の感情の裏を思いやるということが、全編を通して、読みとれた一冊。

  • 更生保護施設長(女)
    消防士(男)
    刑事(女)
    消防士(救急)(男)

    の話。

    1話目の施設長さん、碓井の行動は「施設長出演のテレビ番組を観たかった」ってことに気付こうよ。
    私は気付いたよ。

  • 短編4話。3話目の「傍聞き」は窃盗犯が留置所で羽角啓子刑事に面会を要望して、取り調べの情報を留置管理の巡査に漏れ聞きさせた狙いは?そして、啓子の娘の葉月が刑事である母親への訴えを書いた葉書を同姓の老女に誤配させた理由?葉書を介した傍聞き。直接聴く情報より第三者、あるいは媒体などを通じて漏れ聞く話を信じやすい、心理的題材の話だった。第4話目の「迷走」。救急車が患者を乗しサイレンを鳴らしたまま、病院の回りを走り回る。救急車の行方にドキドキしたが、寡黙な隊長の思惑に唸った。「迷い箱」「899」も良かった。

  • 正面からしか見えなかったもの事が、裏返ってみえるときの物語。
    裏からみることはあっても、裏返してまではみないあたりをついてくる短編。
    なるほど……と思う。

  • 私が知らないだけかもしれないけれど、そしてものすごい見当ハズレかもしれないけれど、それを覚悟で敢えて、「長岡弘樹さんは女性ではないか?説」をぶちあげたいと思う。

    根拠は、生活シーンのさりげない細やかさ、育児の細かい知識や体感の豊富さ、である。

    ここには入っていない別の作品(「淡い青のなかに」)で、中学生の子を持つ仕事人間の母親が寝坊した時、「化粧をするどころか、トイレにすら行っている暇はなかった。寝間着を脱ぎ捨て、昨日と同じスーツを肩にひっかけて」という文章が出てくる。「昨日と同じスーツを〜」なんて、出てきませんよ、だぶん男性には。
    また、ここに収録されている「899」には、「ここの斜交いにあるスーパーでは、今月からレジ袋が有料になったのだ」とある。男性はスーパーのレジ袋のことなど、そんなに意識してないと思うんである。

    また、「迷い箱」「傍聞き」は中年女性が主人公で、中年女性を描く筆のほうが自然で、心なしか生き生きしているような気がする。(この2作はことによい)

    よって、女性説。(桜庭「一樹」さんも女性だしね。)

    • 薔薇★魑魅魍魎さん
      ご無沙汰です!新しい棲家の居心地は、如何ですか? 
      表題作が3年前、日本推理作家協会賞を得たとき読みましたが、残念ながらこの方は男性です。
      ...
      ご無沙汰です!新しい棲家の居心地は、如何ですか? 
      表題作が3年前、日本推理作家協会賞を得たとき読みましたが、残念ながらこの方は男性です。
      彼が最初に好きになったのが私の熱狂する逢坂剛の『カディスの赤い星』と知って、とても他人とは思えず親近感を抱いています。
      2011/11/24
    • アヴォカドさん
      お久しぶりです!

      残念。男性でしたか。としたら、余計すごいかもしれないですね、この生活感覚。
      これからの作品が楽しみです。ゆっくりじっくり...
      お久しぶりです!

      残念。男性でしたか。としたら、余計すごいかもしれないですね、この生活感覚。
      これからの作品が楽しみです。ゆっくりじっくり書いていっていただきたいですね。
      2011/11/24
  • 警察官と消防士が登場する短編集。どの話も、お仕事小説として興味深く、情熱が伝わるものだった。私は、著者の作品を『教場』から読み始めたので、その印象が強く残っていた。この作品は、『教場』の10年近く前の作品ではあるが、その印象を裏切らない作品だと思った。先の読めないストーリー展開と、最後にほっこりさせる結末に楽しい時間を過ごさせてもらった。

  • サラッとサクッと

    もっとたっぷりの長編読みた~い

  • 2019/1/16

    「迷い箱」「899」「傍聞き」「迷走」
    表題作「傍聞き」で意表をつかれた。
    「迷い箱」違うエピソードも読みたいな。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大卒業後、団体職員を経て、2003年「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞を受賞し、05年「陽だまりの偽り」でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。13年「教場」が週刊文春ミステリーベスト10第1位になる。近著に『119』『緋色の残響』『つながりません スクリプター事件File』『幕間のモノローグ』など多数。

「2021年 『巨鳥の影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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