笑うヤシュ・クック・モ

著者 :
  • 双葉社
3.39
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本棚登録 : 69
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236439

作品紹介・あらすじ

ニート、フリーター、サラリーマン、コンビニ経営者、学者。大学時代に気楽につるんでいた仲間は十年を経て、社会での立場を異にしていた。-同窓会を前に再会し、昔のように陽気にはしゃぐ五人。だがノリでやったサッカーくじの予想が的中したことにより、男たちは日常に穿たれた迷宮へとさまよいこんでゆく。

感想・レビュー・書評

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  • どんどん広がって
    少しづつ狭くなって
    へえ~~

  • 同窓会で十数年ぶりに再会した5人がある不思議な出来事をきっかけに謎を解いていく先には・・・
    とても面白く読めた。

  •  マヤ文明の話が複雑に絡まった所からも面白く読めました。主な登場人物の性格描写も身近にいそうで面白くて、自分自身は誰に似てるかなとつい考えてしまいました。
     途中にやるせない気持ちになり、結末を恐れてしまいましたが、そんな心配無用だった。この結末はとても前向きで良かったです。

     本の題名や各章のタイトルが変わってて、不思議に思ったけれど『ヤシュ・クック・モ』はマヤの王様の名前だったんだなぁ。

  • マークシート変えた時点でそれを言えない程度の友達なのかな

  • 大学の同期5人が同窓会を期に集まる。
    そこでみんなでtotoを1枚予想してみるが、どうやらまさかの大当たりではないだろうか。だが改めて見直したそのtoto券は塗り潰した箇所が記憶と違っているようだ。
    証拠写真を撮ったはずだが、その撮ったはずの使い捨てカメラを現像したら、全く知らない写真ができあがってきた!
    みたいな序盤の流れだった。
    お金が絡んで友人たちが疑心暗鬼にお互いの陰口叩いちゃうあたりが、現実ってそんなものかもしれないけど、読んでいて少し寂しい。
    でも最後にやっぱりみんな色々心配してくれていたんだなあ、とわかるのがよかった。
    マヤ文明には詳しくないけど、詳しくなくても面白く読めるし、神殿と物語の進行がリンクしていくのがすごくおもしろかった。

  • 最初は苦痛だったが結構面白い話だったかも。
    同窓会で買ったTOTOから話が広がっていく。ヤシュ・クック・モがどこまで話と溶け込んでいるかは微妙だが。

  • 2011/04/27 読了

  • 五人の同窓生が登場。
    サスペンス、推理仕立てだが、実は人間ドラマ。
    感動はなかったが、社会問題を軽いタッチで描き、説教ではなく描くというだけのスタンスが良い。
    負い目や引け目、自尊心、思いやりなど友人間の気持ちを上手く描いている。

  • 現像された写真には見知らぬ女性の日光旅行の写真
    どこかで入れ違ってしまった使い捨てカメラを探すために
    写真の女性を探すことになった主人公

    てがかりは、笑うヤシュ・クック・モ

    限られた手がかりの中で、妄想に近い推理がよくあたること
    うん、でも、面白かった!

  • 日常の出来事なのだけれど、何故かそれを非日常に感じてしまうような物語。たくさんの要素があるのに決してややこしくならず、とても読みやすく仕上がっています。

    サッカーくじと使い捨てカメラの犯人(で、いいのかな?)の言うことは、主人公と同じく、私にも理解し難いものでしたが、まぁそういうこともあるのかな、と納得しておきます。友人たちが疑心暗鬼に陥っていく様子は読んでいて気持ちの良いものではなかったけれど、そこがなかなかリアルだったと思います。ラストの少しほろ苦い感じも好き。

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著者プロフィール

1963年広島県生まれ。鳥取大学農学部卒業。91年に日本ファンタジーノベル大賞に応募した『リフレイン』が最終候補となり、作家デビュー。98年、『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。骨太な人間ドラマで魅せるファンタジーや、日常のひだを的確に切り取るミステリーなど、様々な世界を展開している。その他の著作に『瞳の中の大河』『黄金の王 白銀の王』『あやまち』『タソガレ』『ディーセント・ワーク・ガーディアン』『猫が足りない』「ソナンと空人」シリーズなど多数。

「2023年 『旅する通り雨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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