- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575236446
作品紹介・あらすじ
小田切可憐は、かつて公私ともにパートナーだった桜井勇気を交通事故で失って以来、希薄な人生を送っていた。現実から逃げるかのように、見合い同然で今の夫のもとに嫁ぎ、それなりによき妻として振る舞ってきた。そんな可憐の唯一の趣味がパチンコ。ホールのなかだけの、本名すらも知らない仲間たちとの、あっさりとした人間関係がなによりも居心地がよかった。ところが、そんな仲間の女性のひとりが自殺を遂げる。死の原因を探りにきた彼女の元夫は、死んだ桜井と瓜ふたつだった。可憐は、その元夫に惹かれる自分に疚しさを感じつつ、彼の素人捜査に付き合うのだった…。家庭、仕事、遊び、道ならぬ恋…自分たちの「楽園」を探して彷徨う現代女性を描いた社会派ミステリー。
感想・レビュー・書評
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盛り上がりそうで盛り上がり切らないもどかしさがずっとつきまとう。
主人公が元人気歌手であるという設定は、のちに婚約者と瓜二つの男と恋に落ちるための伏線なんだろうか。音楽が絡んでくるのはラストシーンだけなので、ちょっと取ってつけたような感じがしてしまう。
夫の人物造型にももどかしさが残る。彼があんな行動に走ったのは、単に妻への劣等感からだけなのだろうか。そのあたりの説明が、主人公の罪悪感でごまかされている気がする。
永遠子の死の真相を探るということで始まった探偵ごっこが、いろんな人の欲が絡まってうやむやになる。現実世界ならそういう結末もあるだろうが、ミステリーとして読むとすっきりしないのだ。
読んでいる間はずっと興味をひかれて読み続けてしまうのだが、主人公の恋の結末もなんだか不発で、うーん、とにかくモヤモヤする。
少なくとも私なら、ああいうことをした夫とはやり直せないと思う。 -
4
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2010/11/15 読了
パチンコには興味が無いけど、パチンコ好きな人が読んだら、もっと面白いのかも…。 -
パチンコをする人間が読むと
心当たりのあるシーンなどがあっておもしろいと思う。
私は結構おもしろかった(笑) -
小田切可憐は、かつて公私ともにパートナーだった桜井勇気を
交通事故で失って以来、希薄な人生を送っていた。
現実から逃げるかのように、見合い同然で今の夫のもとに嫁ぎ、
それなりによき妻として振る舞ってきた。
そんな可憐の唯一の趣味がパチンコ。
ホールのなかだけの、本名すらも知らない仲間たちとの、
あっさりとした人間関係がなによりも居心地がよかった。
ところが、そんな仲間の女性のひとりが自殺を遂げる。
死の原因を探りにきた彼女の元夫は、死んだ桜井と瓜ふたつだった。
可憐は、その元夫に惹かれる自分に疚しさを感じつつ、
彼の素人捜査に付き合うのだった…。
家庭、仕事、遊び、道ならぬ恋…
自分たちの「楽園」を探して彷徨う現代女性を描いた社会派ミステリー。 -
パチンコ屋の話
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寡作だけど、面白い小説を書く作者だと思っていたのに、これは平凡でした。
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1月28日