哄う合戦屋

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236644

感想・レビュー・書評

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  • 戦国時代。
    武田侵攻直前の中信濃に一人の軍師が現れる。小豪族が軍師のおかげで大名になるがそれとともに主君に疑いの目をもたれていく。家臣の夢が主君の器から溢れた時に悲劇が訪れる。

  • 軽く読める一冊。こういう男がいるから戦国時代はやめられない。

  • 天文18年(1549年)。武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいた…。殿を天下人にすることのみを願った男の壮大な人間ドラマを描く。
    本作が和田竜のベストセラー「のぼうの城」と似ているいう声が多いようだけど、私はこちらの方に軍配を上げたい。合戦シーンの描き方、主要人物のキャラの立て方など、デビュー作とは思えない。東大工学部出身で会社員経験者というこの作者の今後が楽しみ。
    (B)

  • 定型化した感のある展開だが、登場人物が魅力的

  • 010/06/15読了

  • 優秀な人物は無能の社長の下では最大限に能力を発揮してはいけない。なぜなら自分の地位を脅かすと不安になり最後は切り捨てられることになるのだから。と聞いたことがあります。

    そのことを経験を重ねたのが、この主人公である石堂一鉄なのではないのか?
    特に戦国時代のこの時代には、主家を追い落とす下剋上が普通にあった時代だからこそ、危険人物になってしまう。流浪を重ねたのはそういう所に原因があるのでしょうね。

    領民に慕われる、遠藤吉弘は内政手腕は素晴らしいが、戦が上手いかはどうなんだろう?あまり描かれてはいないが、下手ではないのかなとも思うかな。
    そこに現れた、軍略の天才に武力も最強の男・一鉄。そして、家臣・領民のアイドルでもある若葉姫いろいろ思惑が重なって。

    見た目は悪い所は、(イラストはかっこいいのですが)なんとなく信玄の軍師・山本勘助を思わせるのですね。長年流浪していたところなども似ていて、モデルにしているのかな??

    ここ何年かでこういう、歴史小説をなじみのない人にも読みやすい作品が増えましたが(のぼうの城などね)わかりやすく説明もあり、読みやすかったですね。
    言葉も昔言葉とかあまり使ってるわけではないので、そういう所が読みやすいのかな~。

    ずっと、何故この無愛想な男が主人公で“わらう”と着くのかな~と思って良いたんですが、ラストまで読めばわかりますね。なるほど、なるほど

    彼は守ることが出来たのか?そこは気になります。
    そして、残念なのがラスト盛り上がってきた~~~!という所で、あっという間に終了へ。
    このラストも好きなのですが、敵と対峙した所やその少し先まで描いてくれても良いかななんて。



    軍師として天下を望んだ男が最後に守った者は、主家でも名誉でもなく、女性だった所に好感も持てるのですが、逆にありきたりの男になってしまった感もあります。

  • 面白かった。

  • 軍師としての知力武力とも
    才能に恵まれ
    自分の才能を存分に
    発揮できる場所を探し続ける

    人生の全てを
    戦うことに賭ける 石堂一徹

    無骨で不器用な一徹を理解するのは
    遠藤吉弘の娘 若菜
    たった一人の従者 六蔵

    孤高な合戦屋 石堂一徹の
    生き様がかっこいい

  • 「のぼうの城」以来、2冊目の歴史小説。正直、歴史小説って、人物や地名の漢字が読みづらくて、途中挫折しそうになったけど、なんとか読破。主人公の石堂一徹の考え方が男前すぎる。

    '09.12.15 読了。

  • 野心を持った軍師と野心を持たない殿様のお話し。
    なんか野心を持った社員と持たない経営者に当てはめて読んでしまいました。
    最初はちょっとづつ成功していく喜びに浮かれる殿様だけどあまりに規模が大きくなりすぎ競争相手も強くなりしり込みして危険を冒さないようになってしまう。軍師は自分の野望を果たすため危険も顧みず邁進しようとして回りの人たちを敵にしていく。
    このようなジレンマは中小企業では起こりえる話だと思いました。自分が軍師の立場だったらどうしただろうなんて考えながら楽しめるお話でした。

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著者プロフィール

東京都生まれ。東京大学工学部卒業。会社員生活を経て、2009年に『哄う合戦屋』でデビュー。その後刊行された『奔る合戦屋』『翔る合戦屋』と合わせて、〈合戦屋シリーズ〉は50万部超のベストセラーになる。

「2019年 『天下奪回  黒田長政と結城秀康の策謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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