- 本 ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575236675
感想・レビュー・書評
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どうしようもない主人公だけど、誰のせいにもしてないところがいい。貧乏も病気も全部自分に似合ってると思ってる。
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ダメなやつというのは、リアルであり、誰もがこの先なりうる可能性のあること。
最近酔うと記憶がありません。 -
好感を持てる登場人物が誰1人いない。主人公はどうしようもないダメ男だし。とにかく暗くてジメジメしていて鬱々としていて読んでいてなるほどと思う事や考えさせられる事が1つもなかった。
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タイトルとは似ても似つかないディープな内容。無職で鬱で若い女の所に転がりつつ母親とも関係を持ち、別に前の女とも関係を持つ。決まった就職先はブラックな警備会社で給与もマトモに出ない。暗く卑屈に適当に、しかも確実にどんどん深みにはまって行く。ラスト数ページに救われた。浮沈が印象的だわ。
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47歳無職の男が、23歳の女性のヒモとなる。そこに現れた昔の女と関係を戻し、更に別の女と関係を持つ。仕事は探しやっと就職できてもろくば職場ではなく、挙句の果てに病気を患い悩まされることになる。そんな男の転落人生を描いた話。 最後はそれでも幸せそうなイメージすらあるから不思議。勘違いかもしれないけど。
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同年代の主人公
わが身に、近い誰かに、重なる部分が多く
ひしひし・・・・。 -
だめだ!だめすぎる。情けなくて哀しくておかしい。
身につまされる。でも、なぜもてる。 -
寡作な作家さんで、ずいぶん前に数冊読んだことがあってなかなか面白かったのだけど、その後もポツポツとしか発売されず。今回も、あ〜久々だなと思ったら店頭での初動がよく、書評でも評判がよいので、手にとってみた。
主人公の中年男・匡がほんとにダメ男なんだけど、何だかほっとけない魅力というのか…ダメながらも人がよく、ダメになりきれず小真面目だったりするところに好感が持てた。同じように心を病んだ昔の女(なかなかのダメダメ女)を見捨てられないし。せっかく若い彼女がいるんだから!と思っても、切れないんだろうな〜。
更に彼女の母親まで加えての微妙なバランスの女関係もドキドキだったけど、読み応えがあった&考えさせられたのは、匡の職場環境かな。(やっとのことで再就職した職場が、ブラックな警備会社)今の日本の一面を見せられたような…劣悪な労働環境で、ひとり身の男はどう老いていくのか…そんな匡も体に変調をきたし、バランスが狂っていく。
それでも、ちょっとだけ明るいラストは個人的には好きだ。展開が急ぎすぎたかもしれないし、都合よくことが運びすぎな感じがしなくもないけど、読んでホッとした。伏線のはり方もうまいな〜、この人物がまさかこうつながるとは。
多分、冨士本さんの作品を読むのは十数年…振りなんだが、そのときの作品とはまた作風が違って感じられ、寡作ながらも引き出しの多い方なのかなと思ったりした。とりあえず、未読の作品もチェックしよう。
冨士本由紀の作品





